ゾディアック事件!暗号文や犯人の真相!【未解決事件】

1968年にアメリカで起きたゾディアック事件をご存知でしょうか?警察への手紙に暗号が使われていることや犯人がメディアに出演するなど、劇場型犯罪として話題になりました。いまだに犯人が捕まっていない有名な未解決事件です。今回はゾディアック事件についてご紹介します。

ゾディアック事件!暗号文や犯人の真相!【未解決事件】のイメージ

目次

  1. 1ゾディアック事件の暗号文や犯人の真相を解説
  2. 2ゾディアック事件とは?
  3. 3ゾディアック事件の概要と詳細
  4. 4ゾディアックの暗号文
  5. 5ゾディアック事件の犯人説と真相
  6. 6ゾディアック事件のその後
  7. 7ゾディアック事件をテーマにした映画
  8. 8事件の真相が解明することを祈って

ゾディアック事件の暗号文や犯人の真相を解説

アメリカで起こった有名な未解決事件の中に「ソディアック事件」と言われる事件があります。この事件は、犯人が自ら警察や新聞社に電話をするなど、犯行の特徴から劇場型犯罪と言われています。

犯人は警察に暗号を使用した犯行声明文送り付けるなど、挑発行為を繰り返していました。被疑者は多く挙がりましたが、未だに真相が判明していません。今回は多くの謎に包まれたゾディアック事件の真相をご紹介します。

ゾディアック事件とは?

1968年から1974年にかけて6人もの犠牲者を出した殺人事件で、アメリカでは未だに捜査が継続されています。特殊な犯行の手口や、警察、マスコミへの過剰なアプローチを行ったことから典型的な劇場型犯罪であると考えられています。

アメリカ合衆国で起きた連続殺人事件

ゾディアック事件は1968年から1974年の間に、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコで5名が殺害された連続殺人事件です。実際に殺害された5名の他にも「37人を殺害した」と告白する手紙がゾディアックからサンフランシスコ警察に送り付けられ、カリフォルニア一帯が恐怖に包まれました。

ゾディアック=英語で黄道十二宮(星座)

ゾディアックとは英語で「黄道十二宮(星座)」という意味があります。黄道十二宮とは、黄道が経過している13星座のうち、へびつかい座を除いた12の星座のことです。現在では西洋占星術においてのみ用いられ、星座そのものではなく等分した黄道上の領域のことを指します。

犯人はシリアルキラー

このゾディアック事件の犯人は連続して殺人事件を起こしたため、シリアルキラーであると判断されています。シリアルキラーとは、複数の殺人を行う連続殺人犯のことを指します。この名称は元FBI捜査官のロバート・K・レスラーにより考案されました。

シリアルキラーの定義は複数ありますが、主な特徴としてあげられるものは「1人、またはそれ以上の犯人」「2人以上の殺人の被害者がいること」「殺人事件が、それぞれ別個のものであり、別の時に起きていること」「犯行が一定の間隔を置いて行われることが大量殺人と連続殺人を区別する」

上記に加え、少なくとも3人以上の殺人の被害者がいることをもってシリアルキラーとしての定義を満たすと、専門家によって考えられているようです。

劇場型犯罪として有名に

ゾディアック事件は劇場型犯罪としても有名になりました。劇場型犯罪とは犯人を主役に、警察や新聞社などを脇役に、世間の民衆を観客に、それぞれをあたかも演劇の一部として見立てて行われる犯罪のことです。

ゾディアック事件の犯人は非常に自己顕示欲が非常に強い人物で、犯行声明を警察や新聞社に送り付け、ラジオのトークショーにも声のみで出演するという驚きの行動に出ています。この行動は劇場型犯罪の典型と言われ、ゾディアック事件は劇場型犯罪として区別されています。

ゾディアック事件の概要と詳細

ゾディアック事件と呼ばれるこの事件は、複数の殺人事件から成り立っています。犯人が、警察や新聞社に送りつけた犯行声明文の中で「This is the Zodiac speaking(こちらは、ゾディアックだ)」と名乗ったことから、ゾディアック・キラー、ゾディアック事件と名付けられました。

1968年から1974年にかけて、カリフォルニア州サンフランシスコ市内で若いカップルを中心に少なくとも5名が殺害されています。こちらではゾディアック事件の概要と、現在判明している事件の詳細をご紹介します。

未成年カップルがハーマン湖で射殺

1968年12月20日、 17歳男性と16歳女性の未成年カップルが、サンフランシスコ近郊のベニシアにあるハーマン湖の付近、通称「恋人たちの小道」 でデートをしていました。2人はハーマン湖のポンプ小屋の陰に車を停めて、キスに夢中になっていました。そのとき突然何者かに車の窓を叩かれ、男性が振り向くと拳銃を携えた男が立っていました。

男に「降りろ」と命令されて、男性が車から降りると、その瞬間に射殺されました。撃たれた男性を見た女性は、悲鳴を上げて車から降りて逃げだしました。しかし男は女性を目がけて5発もの銃弾を撃ち込みます。

事件が起きてから数分後に、たまたま通りかかった車がすぐに警察へ通報しました。警察が到着した時に、男性はすでに死亡していましたが、女性はまだ息がありました。しかし、病院へ搬送している間に死亡したとのことです。

カップルを撃ったとの電話が届く

1968年7月5日、 ヴァレホ警察に男性の声で「2つの殺人を報告する。コロンバス・パークウェイを東に進んだ辺りの駐車場で、茶色の車に乗ったカップルが死んでいるはずだ。凶器は9ミリのルガーだ。俺は去年も似たような奴らを殺している」と、犯人しか知り得ない情報を含む電話がかかってきました。

電話を受けた後、警察が指定した場所に駆けつけると、被害者である2人が発見されました。犯人から2発撃たれた女性はすでに死亡していましたが、男性はまだ息があり、すぐに病院へ搬送されて一命をとりとめました。

生き延びた男性が犯人を目撃

生き延びた男性は、犯人の姿を目撃していました。男性は「犯人の身長は170cm程度、丸顔のがっしりとした体格の男性で、年齢は25歳から35歳ほど。髪の色は茶髪で短髪だった」と証言をしました。この証言により、今まで謎に包まれていた犯人像が見えてきます。

若いカップルがナイフで襲撃される

1968年9月27日 、世間がゾディアックを忘れつつあった中、 20歳男性と22歳女性のカップルが、ベリエッサ湖畔で覆面の男にナイフで襲われる事件が起こりました。カップルがベリエッサ湖畔で食事をしていると、突然覆面を被った男が現れました。男は片手に銃を持ち、もう片手にはナイフを持って「金を出せ!」と叫びます。

突然現れた覆面の男の行動にパニックになったカップルは、言われるがままに現金を差し出しました。しかし覆面の男はロープでカップルを縛ると、ナイフで二人をめった刺しにしたのです。覆面の男は犯行を行った後、カップルが乗ってきた車に自分が行った2件の殺人事件の日付と、丸に十字のマークを書き残して現場から立ち去りました。

警察はゾディアックからの電話を受けて新たな犠牲者のカップルを発見しました。しかし男性は一命をとりとめるも、女性は収容された先の病院で数日後に亡くなったそうです。

タクシーの運転手が撃たれて死亡

1968年10月11日、 29歳のタクシー運転手が、サンフランシスコ近郊のプレシディオハイツで射殺され、財布を奪われました。事件から10日後、ゾディアックは運転手の血が付いたシャツの断片を新聞社へ送り、警察へ電話をいれます。

「弁護についてくれるなら自首する」と弁護士を名指しで伝え「TV番組で電話出演する」という発言をしました。その後実際に放送されたTV番組では、ゾディアック本人と思われる人物が声のみの出演をしたものの、結局ゾディアックが自首することはありませんでした。

1974年以降は犯行がストップ

1974年にゾディアックから「今まで37人を殺害し、事件を新聞で一層大きく取り扱わないと「何かすさまじいこと」をやる」と記された2通の手紙がサンフランシスコ警察へ届きます。しかし新たな殺人事件は発生せず、これを最後にゾディアックからの連絡は途絶え、犯行が止まりました。

ゾディアックの暗号文

ゾディアックは警察や新聞社などのメディアに手紙を送り、暗号を解読すれば自分の正体が分かるといった内容の暗号文を送りつけました。ゾディアックは自身の送った暗号文を新聞に載せて報道するように要求したそうです。

ゾディアックが送った暗号文は実際に紙面に掲載されてより多くの人に事件が知れ渡るようになりました。

暗号が書かれた手紙

ある日、ゾディアックから警察あてに手紙が送られてきます。手紙の内容は、犯人でなければ知らないような真相が多く書かれており、「○」の文字の中に十字が書かれた、照準器のようなサインがしてありました。手紙の差出人には、ゾディアックと記されおり、手紙は犯人からのメッセージが書かれた紙以外に、暗号文が記された紙が同封されていたそうです。

暗号文は3枚とも内容が違っており、同封された犯人からの手紙によれば、この3枚を組み合わせれば差し出し人が誰なのか分かると書かれていました。そしてこの手紙には「この手紙を1969年8月1日発売の3誌に載せなければ、車で走りまわって10人以上の人間を殺すだろう」という犯行予告も書かれていたそうです。

暗号の一部が解読される

暗号文は警察やFBIが解読を試みるも読み解くことができませんでした。解読ができたのは一般市民である地元の高校教師の夫妻でした。解読された暗号の内容は「俺は人殺しが好きだ。とても楽しいから、森で獣を殺すよりも楽しい。なぜなら人間は一番危険な動物だ。殺人は俺にとっては最高のスリル。女の子とセックスするよりも楽しい。

特にいいことは、俺が死んで楽園に生まれ変わった時、俺が殺した奴らはそろって俺の奴隷になるところだ。俺の名前は言わない。言えばお前たちは、将来、俺が生まれ変わった世界のために、今やっている奴隷狩りを邪魔するか、やめさせようとするからだ」という内容のものでした。

これは「猟奇島」という映画にでてくるセリフと言われています。残念ながらこの文章から犯人の正体や事件の真相につながるような情報は得ることができませんでした。

FBIも全文は解読できず

1枚目の408文字は上記の通り高校教師の夫妻が解読しましたが、残る340文字についてはFBIの力をもってしても未だに解読されていません。解読されていない暗号には、犯人の身元につながる情報が隠されていると注目されています。ゾディアック事件の真相を解明するために、FBIでは現在も暗号の情報を募集しているとのことです。

ゾディアック事件の犯人説と真相

犯人が見つからないまま、すでに半世紀を過ぎたゾディアック事件ですが、実は被疑者が多数見つかっています。しかし、犯人だという確証を得られないまま亡くなってしまった被疑者もいるようです。こちらでは、ゾディアック事件の犯人であった可能性が非常に高い被疑者たちをご紹介していきます。

犯人説①ゲーリー・スチュワートの父親

ゲーリー・スチュワートは、幼い時に養子として引き取られ、大切に育てられました。しかし39歳になったとき、養父母から「実の両親が生きている」と伝えられました。ゲーリーは、実の母親と再会を果たしますが、父親とは既に離婚していると伝えられます。

ゲーリーは「父親のことを教えてくれ」と頼みますが、実の母親は何も教えてくれませんでした。諦めきれなかったゲーリーの実の母親の再婚相手であったロテアという警察官に調査を依頼します。調査を進めていくと、ゾディアックとゲーリーの父親の共通点が、多数浮かび上がりました。

ゲーリーは父親の住んでいた家から見つかった証拠品などを警察へ提出しましたが、警察からは明確な回答を得られないまま、現在に至るようです。一説では実母の再婚相手であるロテア氏に配慮して、隠蔽されたのではないかと言われています。

犯人説②アーサー・リー・アレン

ゾディアック事件で最も最有力被疑者と言われていたのがアーサー・リー・アレンといわれる人物です。彼は2番目に起きた事件の被害者女性にストーカー行為をしていた男です。普段から女性につきまとい、アーサーが現れると被害者女性はとても怯えていたそうです。

女性は「アーサーは私を見張っている。彼が人を殺すのを私が目撃したから」と知人や交際相手に話していました。ゾディアックは暗号を駆使した犯行声明を出したことや、英語もイギリス訛りのある英語を使いこなすなど、語学も長けていたと言われており、非常にIQが高かったと推理されています。

アーサーもIQ136と非常に学力が高く、また過去の事件の被害者との接点もあるため、最有力容疑者として挙げられました。しかし、アーサーはゾディアック事件の犯人ではないと判断されました。ゾディアックの手紙に着いていた唾液のDNAと、アーサーのDNAが一致しなかったのです。犯人の最有力候補と言われたアーサーでしたが、彼は59歳でこの世を去りました。

犯人説③ジャック・トーランス

デニス・カウフマンという男性が、2006年に亡くなった義理の父親がゾディアックであったかもしれないとFBIに物的証拠を持って名乗り出ました。その義理の父親の名前は、ジャック・トーランスといいます。

義理の息子であるデニス・カウフマンは、公開されているゾディアックの似顔絵と、ジャックの顔が酷似していたことから「自分の義父がゾディアックではないか」という疑念を抱いていました。そして生前の義父に確認すると「自分がゾディアックであった」と間接的な表現で認めたそうです。

2006年に義父が亡くなってから家を探してみると、犯行に使われたと思われる血痕付きのナイフや、被害者を撮影した未現像フイルム数本、そしてゾディアックが犯行時に身に着けていたと言われる覆面とローブが出てきたのです。FBIでは現在もこの証拠品の鑑定作業が進められています。

犯人説④デニス・レーダー

2015年にフロリダ州の元保安官代理であるキンバレー・マグガースがゾディアックの事件の状況証拠とBTKの事件の状況証拠を分析した結果、ゾディアック事件はデニス・レイダー受刑者が起こした事件であると著書で発表しました。

デニス・レイダーは1945年3月9日、アメリカ・カンザス州ウィチタで生まれました。彼は1974年1月から4月までに計5人を虐殺しており、その犯行手口から自らを「BTK」と呼ぶようになります。「BTK」とはBIND(縛る)、TORTURE(拷問する)、KILL(殺す)の頭文字をとった言葉です。

1977年12月に、デニス・レイダーは犯罪を犯したあと「俺は自分をコントロールできないんだ。奴は既に次の犠牲者を決定した」という内容の犯行声明をテレビ局に送り付けます。これ以降デニス・レイダーは殺人をしなくなりましたが、1986年9月、1991年1月、2004年3月、2004年12月に再び4件の殺人を行いました。

この際にテレビ局に送ったフロッピーからデニス・レイダーの使用していたPCが判明し、逮捕されました。逮捕されたデニス・レイダーは合計10件の殺人容疑で起訴されました。法廷では一切争わず、全てを認めた上で、2005年8月18日に終身刑を宣告されました。

ゾディアック事件のその後

アメリカを震撼させたゾディアック事件ですが、その後の捜査はどこまで進んでいるのでしょうか。明らかになっていない被害者や、犯人への手がかりなど、事件の真相への糸口は見つかったのでしょうか。

未解決事件となるも捜索は続く

残念ながら、半世紀経った今もゾディアック事件の犯人は特定されず、事件の真相は不明のまま未解決事件としてアメリカで調査されています。有力な証拠品が見つかっても事件から時間が経ちすぎており、証拠品やゾディアックのDNAが汚染されてしまっていることから、犯人の特定はほぼ不可能ではないかと言われています。

ゾディアック事件をテーマにした映画

ゾディアック事件は犯行の手口や、未解決事件であるという話題性により出版業界や映画業界といった様々な業界に影響を及ぼしました。その中でも特に影響があったのは映画業界と言われており、ゾディアック事件をテーマにした映画が多数制作されています。その中でも話題になった作品をご紹介します。

実録!! ゾディアック~血に飢えた殺人鬼の刻印~

「実録!!ゾディアック~血に飢えた殺人鬼の刻印~」は1999年に公開された映画でゾディアック事件を取り上げた映画です。ゾディアック事件のドキュメンタリー映画になっており、専門家や犯罪小説家などの証言を元にした再現映像が収録されており、事件の真相に迫るものとなっています。

ゾディアック

2005年に公開されたアレクサンダー・バークレー監督の作品で、ゾディアック事件をモデルにして事件の全貌を暴いていくサスペンス映画です。日本では未公開ですが、ゾディアック事件に興味を持つ人たちの間では有名な作品です。別監督で2008年に公開された同名の作品もあるようです。二作品とも観ることでより一層ゾディアック事件に詳しくなれるのではないでしょうか。

事件の真相が解明することを祈って

6人が被害にあい、その中の4人が尊い犠牲となってしまったゾディアック事件。年が経つにつれて証拠品の汚染や、有力な被疑者たちが高齢や病気といった理由でこの世を去って、ますます事件の解決が遠のいてしまっています。果たしてゾディアックはまだこの世に生きているのでしょうか。事件の真相が解明する日がいつか来ることを祈ります。

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