「いけず石」の意味とは?京都の道にある?違法じゃないの?

 「いけず石」とは、風情ある京都の街角にひっそりと佇む石のことです。「いけず」というのは、京言葉で「意地悪」という意味をもっており、今回はその「いけず石」の置かれている意味や目的、違法性などについてまとめました。是非ご覧下さい。

「いけず石」の意味とは?京都の道にある?違法じゃないの?のイメージ

目次

  1. 1「いけず石」とは?京都の道にあるいけず石の意味などご紹介
  2. 2「いけず石」の意味とは?
  3. 3京都にあるいけず石は違法?
  4. 4いけず石を扱った漫画
  5. 5いけず石の撤去要請とは?
  6. 6まだある!いけず石の類似物
  7. 7巨大ないけず石がある?
  8. 8いけず石は邪魔なだけではなかった

「いけず石」とは?京都の道にあるいけず石の意味などご紹介

21820369 480893065599600 953793579380113408 n.jpg? nc ht=scontent sjc3 1.cdninstagram
nagayoshi.gofukuten

「いけず石」という言葉を聞いたことがありますか?いけず石とは、京都の道路の角に置かれている石のことで、画像のように装飾されているものもあります。

京都の街並みに何気なく置かれているこのいけず石ですが、その目的や必要性についてはあまり知られていません。しかし、観光地として有名な京都においては、その存在自体を把握している人は多いです。

そんな一種の京都名物にもなっているいけず石について、意味や置かれている目的などについて説明した後、語源や違法性、そしてそれを取り扱っている漫画等について紹介をしていきます。

「いけず石」の意味とは?

いけず石には、街角に置くことによって車などの車両をそれ以上建物に近づけるのを防ぐ目的があります。しかし、なぜカラーコーンなどの一般的に用いられている物ではなく石を利用しているのでしょうか?聞き馴染みのない「いけず」という言葉はどういう意味なのでしょうか?

京都の「いけず」の言葉の意味

21149399 427763187619832 7361167297840414720 n.jpg? nc ht=scontent sjc3 1.cdninstagram
ipu_insta

「いけず」とは、京言葉で「意地悪」という意味です。本来は人に対して用いられる言葉なのですが、今回のように物に対して利用される場合もあります。

意地悪というと少し否定的な意味合いが強いですが、いけずにはそこまで強い否定の意味はありません。やんわりと相手の冷たい態度や察しの悪さを否定するときに用いられる言葉です。

家の角に石を置いて自衛

いけず石は京都の入り組んだ街並みにおいて、家を守る目的で置かれています。京都の道路は道幅が狭く、車が曲がる際に家の壁に接触する事故が多発します。そんな事故から家を守る自衛の目的でいけず石は置かれているのです。

勿論、いけず石ではなくカラーコーンなどを置いてしっかり自衛をする家もあります。しかし京都人の性格上、事故が起こった場合の揉め事を大きくする事は好みません。いけず石というのはそんな京都人の奥ゆかしい性格が現れているといえます。

京都の意地悪な気質を表す石

車の運転に慣れていない人からすれば、車に傷が付く原因でしかありません。「いけず」というのは、車に対して「いけず」な存在であるという事ですね。

いけず石がなければ、家の壁に接触していた可能性もあるので、一概に意地悪であるとはいえませんがそういう京都の気質がいけず石には現れています。

京都にあるいけず石は違法?

出典: http://gahag.net/003079-gavel-sound-block/

京都にあるいけず石には、様々な問題があります。いけず石があるせいで車に傷が付く場合や、車の運転の妨げになるような場所に設置されていたりと、裁判沙汰になる事も少なくありません。そんないけず石ですが法律的な観点から見た場合、違法性はないのでしょうか?

敷地の内側にあるので合法

いけず石は置かれている場所によって扱いが大きく異なります。敷地の内側にいけず石がある場合は、あくまで私有地にいけず石が置かれているだけなので問題はありません。

このいけず石によって車が傷ついたとしても、私有地に車が侵入して傷を負っただけなので訴えられる心配はありません。

ぶつけた人は逆に訴えられることも

出典: https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/back-attastor-talking-magistrate-court-law-1049504825?src=VQ1b74IF9hrLDB9B3uLvqg-1-0

いけず石に車をぶつけるということは、私有地に無断で車を侵入させたということです。下手にいけず石の所有者を訴えよう物なら、不法侵入罪で逆に訴えられる場合もあります。また、他人の所有物であるいけず石を傷つけたとして、器物損壊罪が適用される場合もあります。

そのため、もしいけず石に車をぶつけても何も言わず去っていく人がほとんどです。揉め事を大きくしたくないという本来の目的に適しているといえますね。家を車から守りつつ、ぶつけた側の人も自分の非を認めてくれるので円滑に物事が進みます。

公道にある場合は違法

14547666 205268976545611 6758420937663578112 n.jpg? nc ht=scontent sjc3 1.cdninstagram
eico_54

しかし、公道にいけず石がある場合は別です。これは道路交通法上からみても非常に悪質であるといえるので、勿論違法です。このいけず石によって車が傷を負った場合は損害賠償を請求できる可能性が大いにあります。

実際に悪意のあるいけず石が原因となり、裁判沙汰になったケースも多いです。しかし、私有地か公道かを見極めるのはその家の所有者でない限り難しいです。

そのため、違法に設置されたいけず石によって起こるトラブルの全てが裁判沙汰になっている訳ではありません。仕方ないと諦めているケースも多いです。

いけず石を扱った漫画

そんな京都らしい街並みの象徴であり、問題も多く抱えているいけず石ですが、漫画で扱われた事があります。いったい、どのような形で取り上げられたのでしょうか?

「はんなりギロリの頼子さん」

「はんなりギロリの頼子さん」とは、あさぎゆきこ著の漫画で京都という街と京都人の暮らしを描いた物語です。そんな「はんなりギロリの頼子さん」では、いけず石に車をぶつけてしまうシーンが描かれています。

そこでは、車をぶつけた人間が京都人への不満を口にする描写があります。いけず石に車をぶつけられた家の人間は、車の運転手にお茶をご馳走しようとするのですが、それも京都人のよそ者への拒絶表現なのです。

そういった描写からも、いかに京都人が周りから性格が悪いと思われているかがわかりますね。いけず石を置くという発想も、そういった意地悪な気質を持っていると思われる要因の一つなのでしょう。
 

AKB48の横山由依主演でドラマ化も

そんな「はんなりギロリの頼子さん」は、AKB48の横山由依主演で2018年にドラマ化しています。インタビューで横山由依さんは、いけず石の存在を知らなかったとコメントしていました。やはり一般的な認知度は、まだまだ低めのようですね。

いけず石の撤去要請とは?

出典: https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/engineer-safety-officer-holding-hard-hat-577376458?src=0B6YtRTmZ4Yw01Uqa3q1bA-1-70

そんないけず石ですが、撤去してほしいという声があがっています。その理由や撤去状況について説明していきます。

道が狭くなるいけず石は邪魔

当たり前のことですが、道幅を狭くしてしまういけず石は通行の邪魔になります。それに加えて京都の道幅は非常に狭いです。いけず石がなければ、車が曲がる際に接触することもない訳ですから邪魔だという意見が多くあがるのも頷けます。

しかしながら、私有地に置かれているいけず石に関してはいくら邪魔であっても撤去対象にはなりません。あくまで個人の所有物という扱いになります。車に傷がついても運転した側の責任ということになります。

悪意のあるいけず石は撤去対象

しかし、もちろん悪意のあるいけず石も存在します。公道や明らかに邪魔になる様な場所に置かれている場合は、十分に撤去対象になり得ます。もちろん手続きは必要にはなりますが、撤去は十分に可能であると言えます。

コミケでは人気

このいけず石が大活躍しているところがあります。それがコミックマーケット、通称コミケです。コミケは会場が狭い上に、非常に多くの人が移動します。そのため、机の上の販促物や陳列が落下するのは、日常茶飯事です。

このトラブルを解決するために、いけず石が応用されました。販促物が置いてある机の角に、半分入ったペットボトルの烏龍茶を置くだけで、それを避ける様に人が移動して机と接触することは亡くなったそうです。

京都での本来の役割に非常に類似していますね。接触から守るという目的は変わってはいません。

まだある!いけず石の類似物

コミケでの烏龍茶の様に、いけず石と同じ目的で設置されたものは他にもあります。そんないけず石の類似物について、ここでは紹介をしていきます。

犬矢来とは?

「犬矢来」というものがあります。これは、いけず石が犬に放尿されてしまうという問題を受けて設置されたものです。それを防ぐために家の外側に防波堤の様に設置し、完全に踏み込めない領域を作ることで家屋を守っているのです。

「犬矢来」には他にも多くの役割があります。外壁を泥などの外はねら守ったり、道路と敷地の境界線を明示するための目印になったり、外壁をよじ登ろうとする泥棒に対する障害物になったりしています。

何かやられる前に先に防衛をしておくという発想は、やはり京都人特有の性格の悪さがにじみ出ているのかもしれません。

巨大ないけず石がある?

出典: https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/close-funny-handsome-young-darkskinned-man-763024255?src=94tpzTxMPiGaInDtSZVoqw-1-10

いけず石の中には非常に巨大なものがあるようです。そんな巨大ないけず石がどこにあるのかについて説明をしていきます。

人間が通るのがやっと

巨大いけず石は、京都の右京区谷口園町というところにあります。画像を見てもらえば一目瞭然ですが、非常に大きいです。間違いなく、車が通ることのできるスペースはありません。人が一人通行できるかどうかといったところです。

いけず石は邪魔なだけではなかった

出典: https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/amazed-young-man-glasses-reading-book-1065415709?src=9t1xJUHO2qYyY1_zGR7DCQ-1-81

いけず石は京都人ならではの考え方に基づいて置かれているということがわかりました。ただ、通行の邪魔をしているだけではなく、自己防衛の手段の一つということです。是非みなさんも京都に訪れた際には、そんな背景も含めて風情を感じてみるといいかもしれません。

関連するまとめ

関連するキーワード

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ