痰壺(たんつぼ)の意味とは?駅に設置?現在も存在?【昔の常識】

皆さんは痰壺を見たり聞いたりしたことがあるかわかりませんが、その昔駅等に設置されていたことがあったそうです。では、痰壺はなぜ駅等に設置されていたのか、現在も存在するのか、どういう意味で設置されていたのか等調べたところ、昔の常識としてその存在が確認できました。

痰壺(たんつぼ)の意味とは?駅に設置?現在も存在?【昔の常識】のイメージ

目次

  1. 1痰壺(たんつぼ)の意味とは?現在も駅に存在してるの?
  2. 2痰壺(たんつぼ)の意味
  3. 3痰壺(たんつぼ)が駅に設置された理由
  4. 4痰壺(たんつぼ)は駅以外にも存在
  5. 5痰壺(たんつぼ)はいつからいつまで設置?
  6. 6痰壺(たんつぼ)にまつわる都市伝説
  7. 7常識はその時々で変わってゆく。痰壺もまた

痰壺(たんつぼ)の意味とは?現在も駅に存在してるの?

痰壺の意味とは、一体何でしょうか?またそんな痰壺が、なぜ、駅の構内に設置されていたのでしょうか?そしてその痰壺は、いつどのような理由で置かれるようになり、また現在もなお痰壺は存在しているのか、痰壺にまつわるあれこれを調べてまとめてみました。

痰壺(たんつぼ)の意味

痰壺の意味とは、何なのか調べたところ、読んで字の如しのようです。痰やつば等を吐きいれるための壺のことですが、現在は探してもどこにも見当たりません。タバコの喫煙者等でも、痰がらみがあるせいか、道端につばを吐くおじさん等今でも時々見かけます。

今を生きている我々からすると、道端へつばを吐いた人を見て、汚い、と率直に思うのが普通ではないでしょうか?また、自分の前を歩いていた人が道端につばを吐こうものならば、すぐさま踏まないように避けることでしょう。

では痰壺とは、道端に痰やつばを吐かないようにするために設置されていたのか、と思いきや事の始まりはやや違うものであったようです。

 

電車の中から外に痰を吐けなかった

一昔前の日本は、戦争を体験し、高度経済成長の波が始まると、今のように色々なものが整備されていなかった日本は、大変な悪臭と土埃や排ガスにまみれていました。また、当時の電車は、車内トイレで用を足した汚物は、そのまま垂れ流しで外に排出されていました。

痰壺が設置された理由の1つには、電車の中から外に向かって痰を吐くことはできず、通路や対面式ボックスシートの間に痰壺用の穴が開けられており、痰を吐きたくなった者は、その穴に向かって排出するよう義務づけられていました。それらに吐かれた痰やつばは、そのままトイレの汚物同様外に排出されていたようです。

駅などに痰をはける壺を設置

痰壺は、駅の構内にも設置されていました。最も最後まで設置されていたという目撃情報は、平成4年のようです。このように平成まで使われていた痰壺は、道端に痰を吐き捨てるのはエチケットとしてよくないことからも、痰壺を設置して、そこに万人が吐くことができるようにしていたようです。

「エ」という文字の謎

痰壺には、「痰壺」と壺に書かれたものと、「工」という赤い字で書かれた謎の文字があったようです。この「工」とはどういう意味なのか調べてみました。「工」の由来は明治時代まで遡ります。その昔明治政府の頃、工部省という官庁が存在していたのだそうです。

かの偉人伊藤博文が、工部省の設置を働きかけ、鉄道や、造船、鉱山、製鉄、電信、灯台、製作、工学、勧工、土木に加え、測量といった分野を総括していた官庁のようです。工部省の名残として、ホ―ロ―タイプの痰壺に赤ペンキで書かれた「工」が平成4年頃まで新大阪駅の12番ホームで発見されていました。

痰壺(たんつぼ)が駅に設置された理由

痰壺が駅に設置されていた理由とは何だったのでしょうか?調べてみると、痰壺が最初に設置されるようになったのは、明治時代のようです。

今のように道路も舗装されておらず、車こそそれほど走っていなかったのですが、土埃は舞い、衛生的に良いとは言えない時代の中、空気の悪さから結核にかかる人が多かったようです。当時の人々の知識では、結核がどのような経緯で感染していくのか認知されたものではありませんでした。

結核防止法のため痰壺が義務化

当時は、特段マナーやエチケットといった感覚は、一般国民にそれほど浸透しておらず、道端に痰やつばを吐く人は日常茶飯事でありました。そのことからも、痰やつばから結核が伝染していると信じられ、所定の場所に痰壺を設置し、痰壺以外への痰やつばを吐くことを法律で禁じられるようになっていきました。

地面に痰を吐くのが当たり前だった時代

当時の日本は、地面に痰やつばを吐くことが当たり前の時代でしたが、肺結核予防に関する法律が整備され、痰壺以外へ痰やつばを吐くことが禁じられると、人々の痰やつばへの意識が次第に変わっていったようです。

元々は、道端に痰やつばを吐くことが常識だったのですが、こうして法律で定められる中で、その常識は、痰壺のみに痰やつばを吐いていいというものへと変化していきました。

痰壺(たんつぼ)は駅以外にも存在

痰壺は、駅の構内にあるものが最も有名でしたが、駅以外の場所にも設置されていたようです。では、一体どうのような場所に設置されていたのか、調べてみました。

ホテルや映画館にも存在

実は痰壺は、ホテルや映画館といった場所にも設置されていたようです。他にも学校や病院、工場や船着き場といった所にも設置の義務がなされていたそうです。こういった場所に設置された痰壺以外にもし痰やつばを吐いてしまった場合、見つかると1円95銭の科料に処せられていたそうです。

痰壺(たんつぼ)はいつからいつまで設置?

常識というのは、その時代時代で変化をするものですが、現代を生きる我々にはこの痰壺の存在は到底想像できません。この痰壺ですが、一体いつからいつまでそれらの場所に設置されていたのでしょうか?

明治37年から痰壺を設置

痰壺が初めて設置されたという情報は、その肺結核予防の法律制定まで遡ることでしょう。この法律が制定されたのが、明治37年の2月4日なのだそうです。痰やつばを所定の場所に吐くだけで肺結核から予防できると考えていたとは、昔の日本人の常識は少々短絡的な気がします。

平成には姿を消す

この痰壺が一体いつまで存在が確認されたかと言うと、先でもお伝えしたように、平成4年に新大阪駅12番ホームで目撃されたものです。しかも、現代ではすでに存在しない工部省の「工」の字がついたホーロータイプの壺というレアなものです。

とうの昔に消滅していた官庁の痰壺がなぜ新大阪の駅に平成の時代に入ってからもなお存在していたのかは不明ですが、発見した人は相当ノスタルジックな気持ちになったことでしょう。

痰壺(たんつぼ)にまつわる都市伝説

痰壺には、そんな古き良き時代の思い出ばかりではありません。実は痰壺にまつわる都市伝説なるものがあるようなのです。下記に痰壺にまつわる都市伝説として、検索してはいけない「ストローおじさん」と「どんぶりおじさん」、また女の子に痰壺を飲ませたというものもあり、それらについてご紹介致します。

検索してはいけない「ストローおじさん」

この都市伝説の1つである検索してはいけない「ストローおじさん」の意味を知ってしまったら、もしかしたら吐き気を催してしまうかもしれません。その人は、あの不特定多数の人が吐いて溜めた痰壺にストローを挿して美味しそうにそれを飲むのだそうです。どんな病原菌が潜んでいるか分からないという問題以上に、想像するに気持ち悪すぎるものです。

「どんぶりおじさん」

痰壺にまつわる都市伝説として、この「どんぶりおじさん」というものもあります。これは、吉野家で目撃されたとされる都市伝説です。目撃者は、ある浮浪者がその時牛丼に卵をかけて食べていた、と思っていました。

しかし実は卵は注文されておらず、口角からたれていた白身と思われたそれは、浮浪者のよだれで、しかも、時折「カ―ッ」とどんぶりに痰を吐いていたそうです。つまり、牛丼に自分のつばを何度も何度もかけて食べていたというのです。

痰壺を女の子に飲ませた

痰壺にまつわる都市伝説の1つに、痰壺を女の子に飲ませたというものがありました。現代では、AV等の変態プレイの中で、女の子に痰壺を飲ませる行為があるようです。それも、可愛い女の子であればあるほど、飲ませたことに興奮するのだそうです。世の中案外相当変態が多いのかもしれません。

常識はその時々で変わってゆく。痰壺もまた

元々は肺結核予防という無駄な政府の政策として始まった痰壺も、情報が発達し、医療や文明の発展とともに、それが誤りであると気付きます。そしてやがて人間が成熟してゆくとともに、その目的は、道端や痰壺につばを吐くという行為等について、マナーやエチケットとしての衛生の意味へと用途が変化していきました。

そのため、現在の世の中では、痰やつばを公衆の面前で吐くという大胆不敵な人は、あまりみかけなくなりました。人々は、グレースに振る舞うことを覚え、日本が豊かになっていく中で、人からの見られ方を意識し、品格のある人が増えてきたということでしょうか。

が、しかし、先にご紹介した都市伝説のように、成熟したはずの現在もなお、常識を覆す気持ちの悪い行為をする人は一定数いるようです。これを変態と言うのですが、なくしてしまうとこういう輩が出てきてしまうのは、最早教育や育ちなのでしょうか?それとも押し殺した性の爆発なのでしょうか?

とにもかくにも、痰壺は今の時代、現存するものは確認できません。極端な話、昨日の常識が今日は通じないこともある世の中ですから、いずれこの吐き気を覚える都市伝説が、将来的には常識となる日が来ることもあるのでしょうか・・・。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ