だるま女とは?中国や日本の見世物小屋にだるま女は実在する?

だるまは商売繁盛や必勝祈願などの縁起物として重宝されています。しかし、中国や日本の見世物小屋では「だるま女」と言われる手足のない女性が展示されているという都市伝説があります。今でも実在するといわれている都市伝説だるま女の由来や事件、真偽について紹介します。

だるま女とは?中国や日本の見世物小屋にだるま女は実在する?のイメージ

目次

  1. 1だるま女は実在する?恐ろしい都市伝説をご紹介!
  2. 2だるま女とは?
  3. 3日本や中国で起こっただるま女に関する事件
  4. 4だるま女として狙われやすい女性の特徴
  5. 5だるま女にまつわる怪談
  6. 6だるま男という都市伝説も!
  7. 7実話と怪談が混じった戒め

だるま女は実在する?恐ろしい都市伝説をご紹介!

まことしやかに囁かれる都市伝説だるま女の話を耳にしたことがある人も多いでしょう。四肢を切断され、薬漬けにされたり、舌を抜かれたりして助けを乞うことさえできない状態の女性が、慰み者にされたり見世物にされるという話です。

この話はフランス発祥のデマという説もあれば、中国三大悪女が実際に行った悪行という話もありますし、日本でも実際にだるま女を作り崇める風習があるなど、根拠や由来となる話はたくさんあります。

そんな恐ろしくも人々の関心を惹くだるま女のモデルや根拠となる事件、だるま女にされやすい女性の特徴などを紹介します。

だるま女とは?

だるま女というのは男尊女卑の思考や、男性の女性に対する支配欲などが反映され、具現化されたもの。SMに代表されるような嗜虐的だったり暴力的な性欲を満たすために考えられたものであり、残虐行為の象徴や、おどろおどろしい物を見たいという欲を満たすために創造されたものです。

だるま女の姿は、四肢がなく、時には妊娠してお腹がぽっこりと出ていて、だるまによく似ています。どうしてこのような話が生まれたのか紹介していきます。

残虐な中国の歴史より生まれた

だるま女のモデルは中国の古い歴史の中に見られます。中国三大悪女として名高い西太后や呂妃が権力を乱用し、残虐極まりない行為でだるま女を作ったという話があります。

西太后は清の咸豊帝の側妃です。大変嫉妬深い女性で、ライバルの麗妃の四肢を切断してかめの中で飼ったという話があり、この四肢を失った麗妃がいわゆるだるま女です。ただ、この話はフィクションで、西太后の悪行を誇張するために作られたと言われています。

そして、前漢の初代皇帝「劉邦」の正妻:呂妃は、劉邦の寵愛を受けた戚夫人をだるま女にしたと史記に記されています。呂妃は劉邦が逝去して息子が皇帝となった後、劉邦の寵愛を受けた戚夫人を奴隷にし、手足を切断して目玉をえぐり取り、薬漬けにして声も出せず耳も聞こえないようにした上、便所へ放り込んで人豚と呼びあざ笑ったとされています。

古い時代に人間の四肢を切断して命を保ち続けられたのか疑問は残りますが、中国ではこうした話があり、だるま女が実在したと言われているのです。

だるま女のモデルとなった人物

日本にもだるま女のモデルとなった人物がいます。それは中村久子という女性です。中村久子は明治時代に実在した人物。病気で手足を失い、義父に身売りされて見世物小屋で「だるま娘」として働いた芸人です。

中村久子が生きた時代には障害者に対する保障制度などはなく、自立して生きていくには見世物小屋で働くしかありませんでした。

当時の見世物小屋は、日常では見られない気味の悪い生き物やグロテスクなもの、卑猥なものなどを展示して人を集めていました。身体障害者の働き口となっていた見世物小屋で、まさにだるま女として芸を見せていたのです。

なお、中村久子はヘレン・ケラーと会ったことで有名で、見世物小屋を辞めたあと身障者福祉会の会長になったことでも知られています。

日本や中国で起こっただるま女に関する事件

中国で伝説のように残っているだるま女の話もあれば、日本に実在する人の話がだるま女の由来として残っていますが、これら以外にも様々なだるま女に関する事件や逸話が知られています。

中国のだるま女事件

中国では、体にハンデがある人達が物乞いをする姿が見られます。そんな実在する物乞いの中にだるま女がいた、という事件があります。

ある時、貴州省の商店街で、歌を歌って物乞いをしている女性がいました。この女性は歌声は美しかったのですが、容姿がだるま女。両腕と両足の膝から下がありませんでした。

わずかに残っている短い腕と肩でマイクを挟み、膝立ちのような格好で歌っていた姿は、中国のSNSウェイボーで拡散され、多くの人々が衝撃を受けました。

山東省に住むある夫婦がこの動画を知り「15年前に行方不明になった娘だ!」と言って事件に発展。しかし、歌を歌って物乞いをしていた女性は先天的に四肢がない別人だったと結論づけれられています。

だるま女は見世物小屋にいる?

だるま女は、見た目が衝撃的でおどろおどろしい存在と言われます。また、性奴隷や客寄せの道具として使われることから、表舞台ではなくアンダーグラウンドの世界のものとされます。

見世物小屋はその内容が非道徳的だったり、喜ばれるものでないといった理由から衰退。一部はサーカスやお化け屋敷、秘宝館といった形で残っていますが、いわゆるグロテスクなだるま女を見られるような見世物小屋は残っていません。

都市伝説として、ヤクザなどが人身売買をしたり、だるま女を作っているという話や、孤島でだるま女を神として崇める村があって攫われた女性がだるま女にされて精神が崩壊するまで性的に弄ばれ、遺体はミイラになるまで放置される、という話があります。

今は見世物小屋自体が見られませんし、だるま女を作ること自体が許されることではありません。先天的な理由や病気などで手足を失っている方は居ても、決してだるま女とは呼びませんから、だるま女が実在するとは言い難く、まただるま女を見世物小屋で見るということは、まず無理です。

日本人も巻き込まれた?

だるま女を見るのは難しいと紹介しましたが、日本人が攫われてだるま女にされた、という話があります。

これは、ある夫婦が新婚旅行で中国へ行った時、洋服屋で服を試着していた妻が行方不明に。数年後、夫が中国へ出張に行った時、友人に誘われて見世物小屋へ行くと、四肢を切断され、舌を切られて言葉を喋れなくなった妻がさらし者にされているのを目の当たりにする、という話です。

真偽が分からない話ですが、他にも海外旅行に行った日本人女性が行方不明になり、数年後、別の国でだるま女にされて性奴隷や見世物にされている、という話があります。日本人が巻き込まれてだるま女にされたというのはよく聞かれる話です。

もし、この話が本当であれば、海外ではだるま女が実在すると言えるかもしれません。

だるま女として狙われやすい女性の特徴

中国の歴史でだるま女にされる女性がいた、海外で女性が拉致されてだるま女にされた、と紹介しましたが、どんな女性が狙われやすいのか。その特徴を紹介します。

若くて性的な魅力が強い女性

だるま女を作る目的は「性的に弄ぶため」「人を集める道具にする」というものです。ですから、若くて美しく、性的な魅力が強い女性が狙われます。

「こんなに若くて美しいのに可哀相」というギャップを作り出したり、「若くて美しい女性に酷いことをしてやった!」という嗜虐的な欲求を満足させたりするには、若くて魅力的な女性でないとだめなのです。だるま女として取り上げられている女性は、若くて魅力的という条件がよく当てはまっています。

家族や友人などとの繋がりが薄い女性

だるま女にされやすい女性のもうひとつの特徴は、家族や友人などとの繋がりが薄いということです。海外で被害に遭うというのも、言葉の壁や知り合いが極端に少ない、頼れる相手が居ないという理由から。

また、日本でも家出をしていたり、上京したばかりなど知り合いが少ない状況だと、行方が分からなくなっても探す人がおらず通報されませんし、そもそも女性自身も助けを乞えません。これらは、女性をだるま女にしてやろう!と企てる人にとって好都合なことです。人との繋がりは非常に重要だと言えます。

だるま女にまつわる怪談

だるま女に関する事件などを紹介してきましたが、怪談としてしばしば語られ、だるま女の都市伝説とされている話があります。その怪談を紹介します。

海外のブティックで

だるま女の怪談は、1980年代にパッケージツアーで海外旅行に行った女性が主人公です。この女性は旅行先で服を買おうとブティックに入店。そして服を試着しようと試着室に入った後、行方不明になります。そして、数年後、別の国を訪れた友人がだるま女にされて見世物にされている女性を発見する、という怪談です。

一人きりになる試着室が拉致の場所になる、というのは怖い話です。海外では言葉の壁もあり、頼れる知り合いもいない上に、日本人を性的な意味で魅力的と感じる人も多いと言われていますから、海外旅行に行く時は警戒心を忘れないようにすべきかもしれません。

怪談の元ネタ

だるま女の怪談を紹介しましたが、実は元ネタとなる話があります。それは、1969年のフランスで流されたデマ。

フランスのオルレアンで「ブティックの試着室に入った女性が次々と攫われて、海外へ売春婦として売り飛ばされている」というデマが流されました。

当時としては新鮮で魅力的だったブティックを舞台にした、反ユダヤ人主義者が流したデマと言われています。このデマを元に、諸外国でアレンジされた怪談が作られ、日本ではだるま女と結びつけられて怪談になったと言われています。

だるま男という都市伝説も!

さて、だるま女として女性ばかりが被害者になっているような紹介をしましたが、実はだるま男という都市伝説もあります。

この都市伝説も、海外に行った青年が拉致され、四肢を切断されて見世物にされていたのを、数年後に別の日本人が発見する、という話です。

日本人の男性は諸外国の男性に比べて細身で小柄なことがあり、被害者になる可能性はあります。また、日本の見世物小屋では女性だけでなく男性の身体障害者も芸を見せてお金を稼いでいたことを考えると、だるま男という話が生まれるのも不思議ではありません。

今でも実際にだるま男が作られて晒し者にされているとは限りませんが、四肢がない男性がいた可能性はゼロではありません。

実話と怪談が混じった戒め

だるま女は中国三大悪女として知られた西太后や呂妃の所行や、フランスのオルレアンで流されたデマ、そして日本の見世物小屋で働いていた四肢を失った女性の話が混ざって作られた話です。

ただ、だるま女にされるかどうかは別として、絶対に誘拐・拉致されないという保証はありませんから、海外や初めての土地へ行く時には充分注意した方がいいかもしれません。

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