トンボ鉛筆の佐藤佳弘とは?クビのその後や長尾弘司の現在とは?

「トンボ鉛筆」では、かつて人事である佐藤佳弘氏の震災時の対応が原因で炎上騒ぎとなったことがあります。佐藤氏の現在についてはクビと出世両方の噂がありますが、どちらなのでしょう。トンボ鉛筆事件の顛末からその後、また、佐藤氏と長尾弘司氏についてご紹介します。

トンボ鉛筆の佐藤佳弘とは?クビのその後や長尾弘司の現在とは?のイメージ

目次

  1. 1トンボ鉛筆事件「佐藤佳弘」の現在とその後!「長尾弘司」との関係も!
  2. 2トンボ鉛筆事件とは?
  3. 3トンボ鉛筆はどんな会社?
  4. 4問題になったメールの内容
  5. 5人事の長尾弘司が神対応と話題に
  6. 6メールは佐藤佳弘の独断だった?
  7. 7佐藤佳弘のその後と今現在
  8. 8トンボ鉛筆と佐藤が叩かれた理由
  9. 9トンボ鉛筆事件に絡む現代の就活における課題

トンボ鉛筆事件「佐藤佳弘」の現在とその後!「長尾弘司」との関係も!

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大手文具メーカーである「トンボ鉛筆」ですが、東日本大震災の際の就職採用活動において、人事の佐藤佳弘氏の対応が非難される事件がありました。

その後、佐藤佳弘氏は会社をクビになったのか、クビにならずに出世をしているのかという現在の様子や、事件を沈静化した長尾弘司氏についても詳しくご紹介します。

トンボ鉛筆事件とは?

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トンボ鉛筆事件とは一体どのような事件なのでしょうか。クビや出世が噂される、問題となったトンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏の対応について時系列に沿って詳しくみていきましょう。

2011年3月説明会の予約を開始

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就職活動が本格的に開始し、会社説明会が多く開かれるようになる3月ですが、トンボ鉛筆も2011年3月1日に説明会の予約を開始しました。ところが、その後の2011年3月11日に未曾有の大災害である東日本大震災が発生してしまいます。

東日本大震災とは、2011年3月11日14時46分18秒に、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmを震源地として発生した、モーメントマグニチュード (Mw) 9.0という日本周辺における観測史上最大の地震です。

その被害は甚大で、地震により発生した巨大な津波による被害と併せて、震災による死者と行方不明者は1万8,432人、建築物の崩壊は40万2,704戸、避難者はピーク時で40万人以上という、まるで地獄絵図のような大惨事となってしまいました。

巨大津波以外にも、液状化現象、地盤沈下やダムの決壊等により、北海道から関東南部に至るまで日本の広大な地域に被害を及ぼし、各種ライフラインが寸断されました。

このような大震災で壊滅的な状況の中で、人事の佐藤佳弘氏のトンボ鉛筆事件は起こることとなったのです。

佐藤の非常識なメール対応

東日本大震災の発生後、トンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏は就活生に対してメールを送ります。内容は、『こんにちは、トンボ鉛筆の佐藤です。地震の方は大丈夫でしたか?』というものでした。

その後、『直接的な力にはなれないですが』と前置きした上で、自身が震災により帰宅困難者となり、都内から自宅のある埼玉まで徒歩で8時間かけて帰宅し、東北の方と比べる程のものではないが被災の怖さを感じたということがつらつらと書かれてありました。

この時点ではまだ内容としてはさほど問題はありませんが、このメールを送ったのが震災当日という最悪のタイミングでした。震災時には誰もが家族や大切な人の安否確認をしようとするため、電話やメールに通信制限がかかり、繋がりにくくなります。

救急要請すら繋がりにくい大変な状況の中、果たしてこの佐藤佳弘氏の取り立てて緊急性のないメールは送る必要があったのでしょうか。

人事の佐藤佳弘氏からすれば、就活生への気遣いや、トンボ鉛筆のイメージアップを図るための行動であったのかも知れませんが、状況から考えて非常識であると言わざるを得ません。また、佐藤佳弘氏の配慮に欠ける発言や対応は、その後もさらに続いてゆきます。

震災にあった人に消印を要求

震災発生から2日後の13日に、トンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏は就活生に向けて再度メールを送付します。

こちらのメールには専用の履歴書とエントリーシートが添付されていたのですが、佐藤佳弘氏は『非常に厳しい条件をつけさせていただきます。』として、上記の2点をセットにして3月15日の消印でトンボ鉛筆宛に送付するよう指示をしています。

しかし、このメールを送付した日付が平成23年3月13日であり、3月15日の消印で郵送するには2日しかなく、震災の被害に遭った就活生にとっては、とても酷な条件と言えます。

被害によってそのメールすら確認できていない就活生の方々もいらっしゃったことでしょうし、交通機関がマヒしている状態で手紙を指定日に確実に届けることは難しいと容易に判断できるはずです。

また、佐藤佳弘氏はその後さらに追い打ちをかけるように、『(説明会の)会場で通り一遍等の説明・指示はします。 その指示が難しい場合は…その先は言う必要ないですよね。 自分で考えてみてください。』という文面を加えています。

つまり、履歴書とエントリーシートを15日の消印で提出することができず、説明会に出られなかった者は選考に進めないということを示唆していると考えられます。

トンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏は、震災の被害に遭った就活生の事情を全く考慮せず、高圧的な文章で消印や説明会出席を要求したのです。

SNSで非難が殺到

このトンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏の高圧的で思いやりの欠片もないメールの文面は、SNSによって瞬く間に拡散され「立場の弱い就活生に対するパワハラ」、「震災被害者への侮辱」として世間からのバッシングを受けることとなりました。

自身も震災によって帰宅困難者となり、8時間かけて自宅に帰って被災の怖さを感じたと記しているにも関わらず、震災の事情は一切考慮せずに説明会や選考を進めようとする、佐藤佳弘氏の矛盾した行動に非難が殺到したのです。

以上がトンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏が引き起こしたトンボ鉛筆事件の概要となりますが、8年ほど経った現在でも地震が起こるたびに、インターネット上の掲示板に佐藤佳弘氏のメールのコピーが貼られ、クビや出世の噂とともに非難され続けています。

トンボ鉛筆はどんな会社?

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一説によると、佐藤佳弘氏は出世をして現在人事部長となっているともされますが、佐藤氏の働くトンボ鉛筆とは一体どんな会社なのでしょうか。トンボ鉛筆の歴史や主力商品をご紹介します。

老舗文房具メーカー

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トンボ鉛筆は、1913年(大正2年)に前身である「小川春之助商店」が浅草に開業したのが始まりとされる、創業100周年を超える老舗の文房具メーカーです。1927年より「トンボ印」を商標に鉛筆を販売するようになりました。

以前は、“お客様に深く頭を垂れる商の姿勢‘’を示すためにトンボの頭が下向きのマークとなっていましたが、2011年より“トップを目指す”という意味で、トンボの頭が上向きに変更されています。

また、英字ロゴは「Tombow」とされていますが、これは英語で墓を意味する「Tomb」と間違えられないようにとの配慮から末尾に「w」を足したのだそうです。

トンボ鉛筆の鉛筆は、国内産鉛筆において、最大手の三菱鉛筆と合わせて約9割ほどのシェアを誇るとされています。鉛筆の他、消しゴム、修正テープ、スティックのり、テープのりのシェアはいずれもトップクラスを誇り、日本のみならず、世界中で愛用されています。

MONO消しゴムで有名に

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「MONO消しゴム」といえば、誰もが知っているであろう消しゴムのトップブランドですが、このMONO消しゴムはトンボ鉛筆の商品なのです。

MONO消しゴムは当初、1967年に発売された最高級鉛筆「MONO100」のノベルティとして付けられたものでしたが、主役の鉛筆を差し置いての大反響となり、2年後の1969年に市販品として販売されることとなりました。

以来、日本を代表する高性能消しゴムとして広く知られるようになり、トンボ鉛筆の地位を確立したのもMONO消しゴムであると言って過言ではないでしょう。

近年では、MONO消しゴムは通常のタイプの他、消しやすい「ライト」、消し屑がまとまる「ノンダスト」、焼却時に有毒ガスが出ない「NP」、ラバーゴムタイプ等、バリエーションがますます増えてきています。

トンボ鉛筆の歴史の中には不祥事も

老舗の大手文具メーカーであるトンボ鉛筆ですが、その長い歴史の中には不祥事も2つほどありました。1つめは、2007年8月に当時の会長であり、日本筆記具工業会(JWIMA)副会長でもあった小川洋平氏が覚醒剤の所持および使用により逮捕されたことです。

小川洋平氏はこの逮捕によりすべての役職を辞任していますが、後に再犯により収監されています。そして、2つめの不祥事こそが、この記事で取り上げている2011年3月の震災後に起きた佐藤佳弘氏が引き起こした事件とされているのです。

佐藤佳弘氏の配慮に欠ける対応は、トンボ鉛筆の歴史に残る汚点となってしまいました。

問題になったメールの内容

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トンボ鉛筆の人事である佐藤佳弘氏は、東日本大震災発生直後という状況を顧みず、不適切で配慮に欠ける文面のメールをして多くの批判を受けました。このトンボ鉛筆事件で問題となった佐藤氏のメール内容の詳細を実際に確認してみましょう。

「こんにちは、トンボ鉛筆の佐藤です。」

前述の通り、トンボ鉛筆の人事である佐藤佳弘氏は震災発生当日の2011年3月11日に就活生に対してメールを送っています。以下がそのメールの内容です。

『こんにちは、トンボ鉛筆の佐藤です。地震の方は大丈夫でしたか?このメールを配信した中には、被災されている方が多数いると思います。 

直接的な力にはなれないですが、 私自身、都内から自宅のある埼玉まで徒歩で8時間かけて 帰宅して、実際の東北の方に比べる程のものではないですが被災の怖さを感じました。』

佐藤佳弘氏にとってこのメールは、人事として就活生に対しての心配りや、トンボ鉛筆のイメージアップの意図があったのかも知れません。しかしながら、震災当日の通信回線が混乱している状況で送るべきメールではなく、配慮に欠けた行動であると言えます。

また、就活生の安否を心配しているようにも見えますが、文章のほとんどが帰宅困難者になり大変だったという佐藤佳弘氏自身の体験と感想になっており、現在ももっと大変な状況の最中にいる方から見れば、非常に自分本位な内容に思えることでしょう。

「その先は言う必要ないですよね。」

前回のメールから2日後の3月13日にトンボ鉛筆の人事である佐藤佳弘氏は、主に会社説明会の予約の取れた就活生へ向けてのメールを送信しています。

こちらのメールの内容は、『さて、先日は咄嗟のメールだったので、返信しなくても大丈夫ですからね。 』という前回のメールに対しての返信はしなくて良い旨と、『会社は大丈夫です。揺れは大きかったですが、今のところ大きな事故・怪我の連絡は入っていないです。』という会社の状況を報告する文面から始まります。

そして、メールに履歴書とエントリーシートを添付している旨を記載し、同時に『非常に厳しい条件をつけさせていただきます。 その条件とは1点だけです。』と前置きをして、『書類選考を希望される方は、添付の専用履歴書とエントリーシートをご確認いただき、 3月15日(火)消印有効でその2枚をセットにし、下記までご郵送ください。』としています。

この条件だけでも、未曾有の大震災直後という状況では大変非常識だと言えますが、その後のメールの文章で佐藤佳弘氏はさらに批判を浴びることとなります。

その文面が『直前に説明会へ予約が出来た場合は、ひとまず書類持参でお越しください。 会場で通り一遍等の説明・指示はします。 その指示が難しい場合は…その先は言う必要ないですよね。 自分で考えてみてください。』というものです。

非常に上から目線の文面であり、この文章を読んで腹が立った方も多くいらっしゃったことでしょう。その後、『皆様にも言いたいこと、不満があるのは重々承知していました。 全部ではありませんが、私も様々な心の奥にある声を見て・聞いています。』という文章で締めくくられています。

この文章では意味がよく分かりませんが、おそらく“震災被害者である就活生の方々の心情も理解しているが、不満は重々承知で、やむなくスケジュールを押し通さなければならない”ということを言いたいのだとも考えられます。

しかし、そうだとしたら、もう少し文面に歩み寄りの気持ちや、苦渋の決断であり申し訳ないという気持ちが現れていても良いのではないでしょうか。

トンボ鉛筆へ入社したいと熱意を持っていた就活生の方々の中には、佐藤佳弘氏のメールを読んで絶望し、状況的にどうすることもできずに選考へ進むのを断念された方もいらっしゃることでしょう。

「伝える努力はしてくださいね。」

トンボ鉛筆の会社説明会の予約は2011年3月1日の13時頃に開始されましたが、説明会に出席できる人数には限りがあり、説明会の予約が取れるかどうかは、その日その時のインターネットの通信状況による「運」も関わってきます。

人事の佐藤佳弘氏は説明会の予約が取れた就活生の方々に対し、先に履歴書とエントリーシートを送付しています。そして、残念ながら説明会の予約が取れなかった方々に対しては、以下のメールを送付しています。

『説明会予約者の方へは、先に書類を渡すと言うメリットを与えました。皆さんには与えてません。ただ、もし、この間、トンボ鉛筆への情熱を絶やさずにおられた方がいた場合、それが文章となり、私達へ伝達してくれると期待をしています。(伝える努力はしてくださいね。伝えるって本当に難しいです。)

その気持ちを作り上げることは、予約している人よりも皆様方の方が可能性があると思います。ましてや、こんな状況下です。書類に関してのご不明な点があればメールでお問い合わせください。すみません、私自身まだ気持ちの整理が出来ないでいますので変な文書になっているかもしれません。よろしくお願いします。』

人事として、会社に対して情熱のある人材を採用したいという気持ちは分かりますが、震災被害というのは情熱だけでどうにかなるものではありません。

震災直後の状況でも就職活動を懸命に続けている方々に対し、『伝える努力はしてくださいね。伝えるって本当に難しいです。』という2文は果たして必要があったでしょうか。

佐藤佳弘氏自身も『変な文書になっているかもしれません。』と記していますが、あまりにも上から目線で、不適切な文書であると言えます。

「男女差別はしませんが、男女の区別はします。」

トンボ鉛筆の説明会の予約が取れなかった就活生の方(男性)が心配になって、人事宛てにメールを送った際の佐藤佳弘氏の返事が以下になります。

『正直ちょっと残念です。 説明会に参加しないと選考に進めないと私が言いましたか? メールにはどんなことを書いていましたか? 私は男女差別はしませんが、男女の区別はします。 男として、こんなことでテンション下げてはダメですよ! 

予約が取れた方は運もありますが、それなりの工夫や努力をしてます。 もし当社を第一志望に考えているのであれば、 まだまだ諦めるようなことはしないで欲しいです。 社会に出ると本当にもっともっと大変なことあります。 それでも歯を食いしばって頑張ることできっと道が開けてきます。 

今後についてのご案内は確定したものを全員にお送りします。 今の時間をどう使うか?他の会社さんへ傾注するのも一つの手ですが…。 いずれにしても後で振りかえってこの時間が貴重だったんだなと 思えるように過ごしてください。』という、冒頭から突っ込みどころが満載のメールです。

佐藤佳弘氏自身が送った3月14日のメールに書かれてあった『(説明会の)会場で通り一遍等の説明・指示はします。 その指示が難しい場合は…その先は言う必要ないですよね。自分で考えてみてください。』という文面を読めば、説明会に参加できなければ選考には進めないと遠回しに言われているように感じます。このような意味でなければ、佐藤佳弘氏は一体どのような意味でこの文章を送ったのでしょう。

その後のメールでは『ただ、もし、この間、トンボ鉛筆への情熱を絶やさずにおられた方がいた場合、それが文章となり、私達へ伝達してくれると期待をしています。』としているので、説明会に参加できなくても情熱の強さを伝えることができれば先へ進める可能性があると言いたかったのかも知れませんが、だとしたら、『その指示が難しい場合は…その先は言う必要ないですよね。 自分で考えてみてください。』の文章の意味がさっぱり分かりません。

今回のメールの『私は男女差別はしませんが、男女の区別はします。 男として、こんなことでテンション下げてはダメですよ! 』の下りも、就活生の方を激励しようとしての文章だとは考えられますが、男女の区別云々の文章が必要であったのかどうか甚だ疑問です。

また、『社会に出ると本当にもっともっと大変なことあります。 』とありますが、確かに社会人になると大変なことはたくさんありますが、それは震災の被害とはまた別の話であって、どうも話がずれているように感じます。

佐藤佳弘氏は人事として、就活生にはとにかく情熱を見せて欲しい!と思っているようですが、文章が支離滅裂でさらに高圧的であるため、意図がうまく読み手に伝わってきません…。

人事の長尾弘司が神対応と話題に

トンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏の就活生に対する一連のメールにより、トンボ鉛筆は世間からのバッシングを受けることとなってしまいました。

しかし、その状況をいち早く沈静化させたのがトンボ鉛筆総務部ゼネラルマネージャーの長尾弘司氏です。そんな長尾弘司氏の「神対応」についてみていきましょう。

HPに謝罪文を掲載

長尾弘司氏は、佐藤佳弘氏が問題となったメールを送った3月13日の翌日である3月14日に、就活生の方々へ謝罪のメールを送るとともに、トンボ鉛筆の公式ホームページにも謝罪文を掲載しています。

『3月13日付件名「トンボ鉛筆選考専用履歴書・エントリー送付」に関するお詫び』と題し、『平成23年3月13日付で、弊社人事グループ担当社員より発信しました弊社採用活動に関する文書の中に、不適切かつ配慮に欠く表現が多々ありましたことを深くお詫び申し上げます。』としています。

さらに、長尾弘司氏は佐藤佳弘氏のメールの不適切な点を具体的に挙げ、謝罪してゆきます。

『先ず、東日本大震災発生の2日後に、罹災した地域への配慮を欠いたかたちで書類選考用紙等をメールし、締切を15日消印有効としたことは言語道断であります。』という点と、『また、随所に平等を欠く表現もありました。さらに、弊社担当者の立場上の驕り昂ぶりが現れた言葉遣いが随所にあり、重ね重ねお詫び申し上げます。』ということです。

その後、3月16日に開催を予定していた会社説明会を延期し、15日の消印有効とした書類送付締切も無効とする旨を記載しています。

それだけでなく、長尾弘司氏のメールはさらに続き、『弊社は人材の発掘に努めており、定時採用をたいへん重んじております。 書類選考の段階から役職者が加わり、 最終選考では役員が加わり、全社的に平等かつ公平にこれを運用しておりますが、採用担当者の発信文書の管理に問題がありました。 早速、公に発信する文書の事前社内校閲ルールを設置し、再発を防止してまいりますと同時に、当該担当者を厳しく指導しました。改めてこの度、不適切かつ配慮に欠く文書を発行しましたことを深くお詫び申し上げます。』と締めています。

採用を重んじ、トンボ鉛筆の採用試験を受ける就活生のことを大切に考えていること、また、就活生の心情に沿った謝罪と、問題点の改善を迅速に行ったことが長尾弘司氏が神対応と言われる所以です。

就活生を見下すような高圧的な文章の長尾弘司氏とは違い、長尾弘司氏は就活生をリスペクトし丁寧に対応していることが謝罪文から伝わってきます。

長尾の対応により沈静化

トンボ鉛筆総務部ゼネラルマネージャーの長尾弘司氏は、人事の佐藤佳弘氏が問題を起こした翌日に謝罪をするという大変素早い行動をしています。この素早い判断と行動により、トンボ鉛筆事件の炎上は、必要以上に長引くことなく沈静するに至りました。

また、謝罪の内容も的確で就活生の心情を十分に汲んだものであり、一連の長尾弘司氏の迅速な対応は、世間で「神対応」として話題となりました。佐藤佳弘氏のメールがあまりにひどかっただけに、長尾弘司氏の有能さが際立ちます。

就活生からすると、今までのメールによって佐藤佳弘氏が選考に関して大きな力を持っているように感じられましたが、今回の長尾弘司氏の謝罪文により決してそうではないことが判明し、多くの方が安心したことでしょう。

なお、この長尾弘司氏の謝罪文は事件から8年近く経った現在でも、トンボ鉛筆の公式ホームページ上に残され続けており、トンボ鉛筆が二度とこのような不祥事を起こさないよう戒めとなっているようです。

メールは佐藤佳弘の独断だった?

100年以上続く老舗の大手文具メーカーであるトンボ鉛筆ですが、これほどの大企業からなぜ炎上するようなメールが送信されることとなってしまったのでしょうか。

長尾弘司氏の謝罪文からは、メールは佐藤佳弘氏の独断であったように読み取れますが、その背景について考察してみましょう。

就活生の立場を利用

佐藤佳弘氏は自身の採用担当という立場を「人を選ぶ立場」であると思い上がり、就活生を見下していたため、メールにもそのような気持ちが表れて高圧的で傲慢な文章となったと考えられます。

長尾弘司氏の言葉を借りれば、「担当者の立場上の驕り昂ぶり」が現れた文書です。一方、選考を受ける立場である就活生は、会社を選ぶ立場でもあるのですが、内定をもらいたい会社に対してはどうしても立場が弱くなってしまいます。

そのため、採用担当者からの指示が無理難題であっても、内定をもらいたいがためになんとかして応じようとしてしまったり、一々振り回されて不安になってしまいます。

トンボ鉛筆の佐藤佳弘氏のメールもそうですが、このような就活生の弱味につけ込んでパワハラやセクハラまがいのことをする人事の採用担当者は現在も後を絶ちません。

人事の採用担当者のように人を評価する仕事をしていると、自分が偉くなったと思い違いをしてしまうことがあるのです。

会社至上主義が問題視

バブル期から、バブル崩壊後約10年間のロスジェネ期には、就職活動において会社の立場が強く、会社至上主義的な風潮がありました。佐藤佳弘氏の考え方は、この時代の影響を強く受けていると考えられます。

また、パワハラやセクハラ、過労死が問題視され、ワークライフバランスが問われるようになった現在においても、会社至上主義の考え方は根強く残っており、サービス残業等、いかに会社のために尽くしたかが出世に関係するという会社もまだまだあります。

この「出世のために自身を犠牲にしてでも会社に尽くす」という会社至上主義の考え方が、「たとえ震災に遭ってでも、会社を優先させるべき」というような意味合いの佐藤佳弘氏のメールに繋がったのだと考えられます。

現在では、会社も就活生から選ばれる立場にあるということを忘れてはなりません。採用や出世のために自己犠牲を強いる会社至上主義の考え方の人事の選考では内定辞退者が増え、優秀な人材を逃してしまうことになるでしょう。

佐藤佳弘のその後と今現在

トンボ鉛筆事件でバッシングを受けた佐藤佳弘氏は、現在どうしているのでしょうか。クビになってしまったのか、はたまた、現在では事件を乗り越えて出世をしているのか。トンボ鉛筆事件のその後と、佐藤佳弘氏の現在についてみていきましょう。

会社をクビになる

一説によると、トンボ鉛筆の人事であった佐藤佳弘氏はその後クビになったとされています。

クビという処分は重すぎるようにも感じますが、トンボ鉛筆が築いてきた100年以上の歴史の中に汚点を残してしまったこと、また、震災の被害に遭った就活生を傷つけ、トンボ鉛筆が培ってきたイメージと信頼を崩壊させてしまった罪は非常に重かったということです。

このような不祥事を起こす要因となった管理の甘さは否めませんが、身内に甘くすることなく、クビという重い処分を下したことで世間も納得し、就活生からの見方も変わったことでしょう。

しかし、クビになったという話の一方で、逆に佐藤佳弘氏は現在では出世をしていて人事部長になっているという話もインターネット上で出ています。

確かに、長尾弘司氏の謝罪文には『当該担当者を厳しく指導しました。』と書かれてあり、「処分」ではなく「指導」とありますので、クビにまではならなかった可能性もあります。

真相は分かりませんが、クビにならなかった場合、事件から8年近く経過した現在では出世していたとしてもおかしくありません。ただ、このような高圧的で配慮に欠ける人物が出世をして人事部長をしている会社だと考えると、少々不安です。

厳しい指導を受けたことで、二度とこのような事態を引き起こさないよう心を入れ替えて下さっていれば良いのですが…。

会社説明会は延期に

佐藤佳弘氏の不祥事のその後に掲載された長尾弘司氏の謝罪文によると、平成26年3月16日に開催が予定されていたトンボ鉛筆の説明会は延期されることとなったようです。

佐藤佳弘氏の最初の説明の通りにすると、13日のメールに添付された書類を15日の消印有効で提出し、16日の説明会に出席するということになり、未曾有の大震災直後ではとても不可能な条件であるため、説明会の延期は妥当でしょう。

そもそも、16日というのは東日本大震災発生から一週間も経っていない状況ですし、延期は当然であると言えます。

また、説明会の延期に伴い、書類の提出も一度中止となる旨がその後「追記」としてメールで送られてくるのですが、その本文中で佐藤佳弘氏自身が今回の騒動について触れています。

『また、やはりお話した方がいいと思います。ネットで私が発信したメールについて ご批判をいただいております。 この件に関しましては、 被災地の方限定に面白半分で送ったメールではありません。 これだけは事実です。 ただ、文面・内容が不適格だった点は重く受け止めております。 メールをお送りした方には改めてお詫びしたいと思っています。』という内容です。

佐藤佳弘氏は、その高圧的で配慮に欠ける文面において批判されたのであって、面白半分で送ったメールでないことは誰もが分かっていると思うのですが…。

やはりどこか論点がずれていますし、まだ上から目線の態度が抜け切れておらず、きちんとした謝罪になっていないように感じます。

一度炎上してしまった佐藤佳弘氏が何を言っても批判されてしまうのは仕方のないことですが、下手な言い訳をせず、誠実に謝罪をすべきところだったのでは?と疑問が残ります。

会社はイメージダウン

佐藤佳弘氏の配慮を欠いた一連のメールにより、トンボ鉛筆が培ってきたイメージは失墜してしまいました。「ここの商品は二度と買わない」といった言葉も、インターネット上の掲示板では見受けられます。

今回の不祥事は佐藤佳弘氏一人の責任ですが、会社にとってはただ一人の社員の過ちであったとしても、顧客にとっては会社全体のイメージダウンに繋がってしまうのです。

佐藤佳弘氏の不祥事は、「社員は会社の看板を背負っていることを常に忘れてはいけない」という教訓になります。

また、佐藤佳弘氏が本当にトンボ鉛筆をクビになったのかは不明ですが、一つ言えることは、たった数通のメールでもそれだけ大きな影響を会社に与えてしまった罪はクビになってもおかしくないほどに重いということです。

トンボ鉛筆と佐藤が叩かれた理由

トンボ鉛筆の人事である佐藤佳弘氏のメールが批判を受けるのは至極当然のことと言えますが、これほどまでに世間からの批判が広まった背景にはどのようなものがあるのでしょう。佐藤佳弘氏がメールによって炎上し、叩かれるに至った要因についてみていきます。

ネットの普及により拡散が容易に

現在は、LINEやFacebook、Instagram、TwitterといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の普及により、良いことも悪いことも、情報があっという間に拡散される世の中です。

また、現在においては、日本人のネット利用人口の約70%がSNSを利用しているとも言われています。そんな中での佐藤佳弘氏の非常識なメールは格好のネタとなり、あっという間にネット中に広まったことでしょう。

例えば、Twitterにはリツイート機能があり、知らない人にも情報を伝えることができますが、このように次から次へと佐藤佳弘氏の非常識なメールは伝わって拡散され、謝罪を要する騒動へと発展したと考えられます。

トンボ鉛筆事件から8年近くが経った現在でも、ネット上の掲示板で佐藤氏のメール本文のコピーが貼られ、佐藤氏の出世やクビの噂がされ続けていますが、今後もネット上からこの事件が完全に消え去ることはないでしょう。

歪んだ愛社精神

佐藤佳弘氏はトンボ鉛筆の人事としてトンボ鉛筆に愛社精神を持っていたからこそ、優秀な人材を採用したいと考えていました。

震災直後の状況で消印を求めるという厳しい条件をつける、説明会の予約が取れなかった方へ情熱を伝える努力を求めるといった行動はすべて、「とにかくトンボ鉛筆に対しての情熱や熱意を見せて欲しい!」、「トンボ鉛筆に対する情熱が最も強い人材を採りたい」という思考からくるものだと考えられます。

しかし、震災被害というのは努力や情熱でどうにかなるものではありません。自分の会社に誇りを持つことは良いことですが、会社に固執して周りが見えなくなり、採用や出世のために自己犠牲を強いる会社史上主義の状態を就活生に押しつけてはいけません。

現在のパワハラに繋がる問題

パワハラとは、職務上の地位や優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的、身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させる行為のことを指します。

この定義に沿って考えると、佐藤佳弘氏は採用担当という立場をもって就活生に対して高圧的な態度を取り、また、震災被害という状況を一切考慮せずに難しい条件を要求して精神的苦痛を与えていますので、佐藤佳弘氏の行為は就活生に対するパワハラであると言えるでしょう。

出世や採用のために何よりも会社を優先するという会社史上主義の時代からは変わってきた現在ではありますが、就活生の立場はまだ弱く、採用担当者からのパワハラやセクハラが課題となっています。

トンボ鉛筆事件に絡む現代の就活における課題

トンボ鉛筆人事の佐藤佳弘氏が引き起こした不祥事には、日本の就職活動や労働環境における問題点が絡んでいます。

会社が社員を選び、出世のために自己犠牲を強いる会社史上主義の時代は終わりを告げ、就活生が会社を選ぶ時代へと変化しつつある日本ですが、未だかつての考えに縛られた採用担当者も多く、就活生に対するパワハラやセクハラ問題が課題となり続けています。

佐藤佳弘氏はその後クビになってしまったのか、クビを免れ現在では出世しているのか定かではありませんが、もし出世をしているのであれば、会社史上主義の考えから解放され、人材を宝として思いやりをもって対応できる人事部長になられていることを願います。

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