「わや」という方言の意味とは?使われている地域や使い方など紹介!

同じ日本語でも、地域によって、さまざまな方言があります。みなさんは、「わや」という方言をご存知ですか?「わや」という方言は、多くの地域で使われていますが、地域によって意味が異なります。今回は、「わや」が使われている地域や、その使い方について、ご紹介いたします!

「わや」という方言の意味とは?使われている地域や使い方など紹介!のイメージ

目次

  1. 1「わや」という方言の意味は?どこで使われてどんな使い方をするの?
  2. 2方言「わや」とは?
  3. 3「わや」という方言の意味や使い方【北海道編】
  4. 4「わや」という方言の意味や使い方【青森編】
  5. 5「わや」という方言の意味や使い方【愛知編】
  6. 6「わや」という方言の意味や使い方【三重編】
  7. 7「わや」という方言の意味や使い方【大阪編】
  8. 8「わや」という方言の意味や使い方【岡山編】
  9. 9「わや」という方言の意味や使い方【広島編】
  10. 10「わや」という方言の意味や使い方【愛媛編】
  11. 11「わや」という方言の意味や使い方【九州編】
  12. 12「わや」という方言の起源は結局どこ?
  13. 13「わや」は全国で使われている方言

「わや」という方言の意味は?どこで使われてどんな使い方をするの?

みなさんは、「わや」という方言をご存知でしょうか?聞き慣れない方も多いかもしれませんが、「わや」という言葉は方言で、北は北海道から、南は九州まで、実にさまざまな地域で使われている方言です。この「わや」という方言、実は地域によってその意味や使い方が異なります。

方言「わや」とは?

それでは、「わや」とは、どのような意味を持つ方言なのでしょうか?また、その由来や、使われている地域には、どのようなものがあるのでしょうか?こちらの項目では、「わや」の意味とその由来や、使われている地域について、簡単にご紹介いたします。

「わや」の意味や由来は?

「わや」という方言は、基本的には「駄目」や「滅茶苦茶」、「筋が通らないこと」などを意味しますが、地域によって少しずつ意味が異なり、「台無し」や「大変」、さらには「弱いこと」や「乱暴」などの真逆の意味にもなります。

状態・状況を示すこともあれば、気持ちの表現としても幅広く使われている「わや」という方言。日常的に使われる地域では、仕事などにおいても「売り場がわやだ」などといった表現をすることもあるので、知っておいて損はありません。

「わや」の由来は?

「わや」という方言は、本来、子どもがいたずらをすることや、無理を言って駄々をこねることを指す「わやく」という言葉であったと言われています。

他にも、いたずらをする子どもや無法者のことを「わやく者」と言ったり、「めちゃくちゃ」と同じ意味で使われる「わやくちゃ」という言葉があったりします。

「わや」という方言はどの地域で使われているの?

「わや」という方言は、関西弁のイメージが強く、実際に西日本でも使われていますが、実は北から南までさまざまな地域で使われています。使われている地域は、北海道、青森、愛知、三重、大阪、岡山、広島、愛媛、九州などです。

また、上に挙げた地域の中でも、場所や県によって意味が異なったり、使う場所と使わない場所があったりします。

それでは、「わや」という方言は、地域によってどのような意味を持つのでしょうか?次の項目からは、地域別に「わや」という方言の意味とその使い方を、詳しくご紹介いたします!

「わや」という方言の意味や使い方【北海道編】

北海道の方言と言えば、「とても」「すごく」などを意味する「なまら」や、「それなら」「それでは」などを意味する「したっけ」などが有名です。他には、カーリング女子・LS北見の北海道弁「そだねー」は、一時期テレビニュースなどのメディアでも取り上げられるほど話題になりました。それでは、北海道で使われる「わや」とは、どのような意味なのでしょうか?

北海道での「わや」の意味

北海道における「わや」とは、「滅茶苦茶」や、「てんやわんや」、「手が付けられない」「収集がつかない」といった意味です。北海道は、冬になると日本全国の中でも積雪量の多い地域ですので、雪に対してこの表現が使われることがあります。

北海道での「わや」の使い方

北海道で「わや」という方言は、「雪がわや降っている(雪がすごく降っている)」「道が雪でわやだ(道が雪で大変なことになっている)」「予定が詰まりすぎていてもうわやだ(予定が詰まりすぎていてもうどうしようもない)」のような使い方をします。北海道での「わや」という方言は、関西地方から伝染していって広まったものです。

「わや」という方言の意味や使い方【青森編】

青森の方言の中では、「津軽弁」が特に有名で、テレビなどでも「何を言っているのか分からない方言」として取り上げられることがあります。青森の方言には、他にもいくつか種類がありますが、「わや」も青森で使われている言葉の1つです。

青森での「わや」の意味

青森での「わや」とは、「とても」や「すごく」、「滅茶苦茶」「ひどい」などの気持ちや様子を表す言葉です。津軽弁においては、「とても嫌な感じだ」という意味の「わやうだで」という言葉が使われることがあります。

青森での「わや」の使い方

青森での「わや」は「とても」や「すごく」などの意味や、「滅茶苦茶」「ひどい」などの意味を持つので、「今日はわや寒い(今日はとても寒い)」や「昨日降った雨で道わやだ(昨日降った雨で道がひどいことになっている)」といった使われ方をします。

「わや」という方言の意味や使い方【愛知編】

愛知県の方言には2種類あり、1つは「尾張弁」、もう1つは「三河弁」です。尾張弁とは、愛知県西部の尾張地方で使われている方言で、歴史上の人物では、織田信長や豊臣秀吉が話していた方言と言われています。語尾が特徴的で、「みゃあ」「だがや」「だがね」などがあります。今回ご紹介する「わや」も、尾張弁の方言です。

もう1つの三河弁とは、愛知県東部の三河地方で使われている方言で、歴史上の人物では、徳川家康が話していた方言と言われています。こちらも語尾に特徴があり、「じゃん」「だら」「りん」などがあります。

愛知での「わや」の意味

愛知における「わや」とは、「滅茶苦茶」や「はちゃめちゃ」という意味です。主に名古屋で使われています。尾張弁の語尾がついて、「わやだがや」といった言い回しになることがあります。

愛知での「わや」の使い方

愛知の名古屋において、「わや」という方言は、「わやくちゃ」という言い回しをされることもありますが、「そんなことを言ったらわやだがや(そんなことを言ってはめちゃくちゃなことになる)」のように使われます。

「わや」という方言の意味や使い方【三重編】

三重県の方言である三重弁は、アクセントが特徴的な方言と言われていて、語尾に「やんやん」などが付き、かわいいとも評判です。三重弁には、伊勢弁・伊賀弁・志摩弁・紀州弁の4種類があり、それぞれ特徴があります。

伊勢弁は「なー」「やに」などの語尾、「伊賀弁」は「さー」などの語尾で、一般的に三重弁と言われて想像するのはこの2種類の方言です。志摩弁と紀州弁は少し独特で、この2つは公家の言葉の名残だと言われています。

三重での「わや」の意味

三重弁における「わや」は、「滅茶苦茶」という意味になります。言葉の頭につけて、後の言葉を強調する形で使います。このような使い方をする「わや」の方言はほかにいくつかあり、三重弁においての「わや」もその1つと考えられます。

三重での「わや」の使い方

三重弁における「わや」は、「暑い」「寒い」「疲れた」などの頭につけることで、その意味を強調することができます。例文としては、「わや暑い(とても暑い)」、「わや寒い(とても寒い)」、「わや疲れた(とても疲れた)」などがあります。

「わや」という方言の意味や使い方【大阪編】

大阪弁と言えば、方言の中でも特に有名です。ツッコミの代名詞とも言える「なんでやねん」や、「ありがとう」を意味する「おおきに」などがあります。漫才などにもよく使われる方言なので、馴染みが深い方も多いのではないでしょうか。

大阪弁と言うと、「きつい」「面白い」などのイメージを思い浮かべる方も多いと考えられます。そんな大阪弁においても、「わや」という言葉は使われます。

大阪での「わや」の意味

大阪弁における「わや」とは、「駄目」や「滅茶苦茶」という意味です。「わや」単体で使うより、「さっぱりわやや」「さっぱりわやになる」など、「さっぱり」を付けた言い回しをすることが多いそうです。

大阪での「わや」の使い方

大阪弁における「わや」は、「駄目」の意味合いが強いので、「さっぱり」などの後に否定が来る言葉と組み合わせて使うことが多いです。「もうわやや(もう駄目だ)」「さっぱりわやや(さっぱり駄目だ)」などが自然ですが、今は「わや」という単語自体があまり使われていないそうです。

「わや」という方言の意味や使い方【岡山編】

岡山弁は語尾が特徴的で、「じゃ」をよく使います。おじいちゃんやおばあちゃんのような喋り方としても有名です。また、語尾の「じゃ」だけではなく、語尾を伸ばすという特徴もあります。

岡山での「わや」の意味

岡山弁でわやとは、「とても」や「すごく」という意味です。言葉の頭につけて言葉を強調することが多く、「暑い」や「寒い」、「かわいい」などの語頭に「わや」をつけるような使い方があります。

岡山での「わや」の使い方

「わや暑い(とても暑い)」や「わや寒い(とても寒い)」、「わやかわいい(とてもかわいい)」など、前述の通り、言葉の頭につけて、「すごく」「とても」など、意味合いを強くする使い方が多いです。

「わや」という方言の意味や使い方【広島編】

広島と言えば、「もみじ饅頭」で有名です。広島弁は、最近テレビでも取り上げられるようになり話題になっています。広島弁と言えば、「~じゃけん」といった語尾や、「だるい」を意味する「たいぎい」などの方言が有名です。広島弁も、愛知県の方言のように、2種類あります。広島市を中心とする安芸の方言と、福山市を中心とする備後の方言の2種類があります。

広島での「わや」の意味

広島弁では、「わや」のほかに、「わやくそ」などの言い方をします。広島弁における「わや」や「わやくそ」とは「滅茶苦茶」「無茶苦茶」などの意味です。「わや」と「わやくそ」は同じ意味ですので、「わやくそ」が「わや」を強めた意味というわけではありません。

広島での「わや」の使い方

物を落としてしまったときや、服が汚れてしまったときなどに、「まじでやわになっとる(本当に大変なことになっている)」という言い回しをしたり、会話に対する相槌を打つときに「それはわややったね(それは大変だったね)」などの言い回しをしたりします。

「わや」という方言の意味や使い方【愛媛編】

愛媛弁は、関西弁と広島弁が混ざったような方言で、イントネーションも関西に似ています。特に伊予の方言は伊予弁と呼ばれていて、語尾に「~わい」「~んよ」などが付くことが特徴として挙げられます。

愛媛での「わや」の意味

愛媛弁における「わや」の方言は、「大変」や「散らかっている」などの意味を持ちます。言葉の頭につけるのではなく、「~がわやだ」といった言い回しをします。愛知の「わや」と使い方は似ていますが、「台無し」のようなニュアンスを含まないため、意味が若干異なります。

愛媛での「わや」の使い方

「部屋の中がわやだ(部屋の中が散らかっている)」など、「~がわやだ」といった言い回しをします。他には、「今週は忙しくてわやだ(今週は忙しくて大変だ)」や、「人が大勢いてわやだった(人が大勢いて滅茶苦茶だった)」などの言い回しがあります。

「わや」という方言の意味や使い方【九州編】

九州の方言は、博多弁などが有名ですが、九州方言と呼ばれ、豊日方言・肥筑方言・薩隅方言の3種類があります。豊日方言は、福岡県東部、大分県、宮崎県などで話されている方言です。肥筑方言は、福岡県西部、佐賀県、長崎県、熊本県などで話されています。薩隅方言は、鹿児島県、宮崎県などで話されています。

九州での「わや」の意味

九州での「わや」は、「大変」や「滅茶苦茶」といった意味合いが強いです。ただし、一口に九州と言っても、県によっては使うところとまったく使わないところがあり、さらには同じ県の中でも、地域によって使うところと使わないところがあります。

九州での「わや」の使い方

九州での「わや」は、県や地域によって使い方が異なりますが、「暑い」や「寒い」などの前に「わや」をつけることで、「わや暑い(とても暑い)」「わや寒い(とても寒い)」など強調するように使うところがあります。

「わや」という方言の起源は結局どこ?

「わや」という言葉は、「わやく」という言葉が語源であることを冒頭でご紹介いたしましたが、現在では方言として扱われています。国語辞典や広辞苑などでは、「西日本方言」や「関西方言」として分類されているようですが、「わやく」という言葉は、もともと方言ではありません。

「わやく」は元々古語で、古語大辞典にも記載してあります。その意味は、「無理なこと」「無法なこと」「悪ふざけ」などです。

洋書の翻訳にも使われたことのある「わや」という表現ですが、現在は西日本方言・関西方言として分類されているので、関西地方から北海道や青森などに広まっていった可能性が高いと考えられます。

「わや」は全国で使われている方言

「わや」という方言の意味や、使われている地域、その語源についてご紹介いたしました。「わや」という方言は、全国のさまざまな地域で使われていて、地域ごとに異なる意味を持つ方言であることが分かりました。

言葉の頭に「わや~」をつけて強調する形の使い方と、「~がわやだ」という言い回しの主に2種類がありますが、後者の「~がわやだ」という言い回しは、「大変だ」「滅茶苦茶だ」「台無しだ」など、地域によって若干ニュアンスが異なる場合があります。

自分の住んでいる地域の方言に「わや」という言葉があったとしても、他の地域で使うことで、異なる印象を与えてしまう可能性があるので、注意して使いましょう。

また、その語源は元々古語であり、翻訳などにも使われたことのある日本語であるということもわかりました。現代の日本では都市の人口が多く、地方から都市に引っ越してきた人が多いかもしれませんが、都市から地方に引っ越す方も少なくはないと考えられます。

「わや」に限らず、全国のさまざまな方言の意味を調べて、知識を深めるのもよいかもしれません。以上が、「わや」という方言の意味や、使われている地域、その語源についてのご紹介でした。

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りん

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