トトロの都市伝説とは?ジブリ映画となりのトトロの怖い裏設定!

「となりのトトロ」といえば、ジブリ映画の中でもとりわけ人気の高い作品です。さつきとめいとトトロやネコバスとの交流を描いたこの可愛らしい作品にも、ちょっと怖い都市伝説があることをご存知ですか。この記事では、そんなトトロにまつわる都市伝説についてご紹介します。

トトロの都市伝説とは?ジブリ映画となりのトトロの怖い裏設定!のイメージ

目次

  1. 1トトロの裏設定!本当は怖いトトロの都市伝説を徹底解説!
  2. 2ジブリ映画『となりのトトロ』とは?
  3. 3トトロの裏話が怖いと話題に!
  4. 4トトロ都市伝説①さつきとめいの家は死者の家!
  5. 5トトロ都市伝説②さつきとめいは死んでいる?
  6. 6トトロ都市伝説③トトロはお父さんの妄想?
  7. 7トトロ都市伝説④トトロは死神?
  8. 8トトロ都市伝説⑤お母さんは結核で死期が近い?
  9. 9トトロ都市伝説⑥エンドロールにすべての答えが?
  10. 10トトロと狭山事件の怖い関係とは?
  11. 11トトロの都市伝説を検証!
  12. 12トトロは観る人の数だけ解釈ができる

トトロの裏設定!本当は怖いトトロの都市伝説を徹底解説!

1988年4月16日に公開されて以来、今なお世界中から愛され続けているジブリのアニメーション映画『となりのトトロ』。大トトロや中トトロ、小トトロをはじめ、ネコバスやまっくろくろすけといった不思議でかわいいキャラクターに、大人も子どもも心をわしづかみにされてしまいます。

そんな愛らしいキャラクターが登場する『となりのトトロ』にも、ちょっと怖い都市伝説があることをご存知ですか。本当は怖い『となりのトトロ』の都市伝説についてみていきましょう。

ジブリ映画『となりのトトロ』とは?

『となりのトトロ』とは、スタジオジブリ制作、宮崎駿監督作品である長編アニメーション映画です。1988年4月16日に公開され、東宝洋画系129館において上映されました。

1989年4月以降、度々地上波でも放送されており、老若男女問わず、トトロを知らない人はいないのではないか?というほどの根強い人気を誇っています。

『となりのトトロ』の舞台は昭和30年代前半の日本であり、キャッチコピー に「このへんな生きものはまだ日本にいるのです。たぶん。」、「純粋な気持ちいつまでも」とあるように、子どもの時にだけ出会うことのできるトトロやネコバス、まっくろくろすけといった不思議な生きものと、さつきとめい姉妹の交流を描いたファンタジー作品となっています。

当初は題材が地味であることや、同時上映の『火垂るの墓』との兼ね合いがうまくいかずに企画が難航していましたが、新潮社の協賛により無事公開されることとなりました。

その人気は日本だけに留まらず、英誌Time Outの「アニメ長編映画ランキングトップ50」において1位、英誌Total Filmの「史上最高のアニメ映画50本」においても6位にランクインするなど、海外でも愛され続けています。

トトロの概要

『となりのトトロ』の物語は、入院中の母の療養のために父とさつき(小学校6年生)、めい(4才)姉妹が田舎の空き家へ引っ越してくるところから始まります。新しい家はボロで、まるでお化け屋敷のよう。

おまけに謎の黒い生き物「まっくろくろすけ」がたくさんいました。その後、最初にめいが庭先に落ちているどんぐりを辿って小トトロと中トトロに出会い、追い掛けていくうちにトトロにも出会います。

めいは父とさつきもトトロに会わせたいと思いますが、トトロの巣へと続く穴は既になくなっていました。そんなめいに父は、「めいが会ったのはきっとこの森の主で、いつでも会えるわけではないんだよ。」と言います。

一方、自分もトトロに会ってみたいと思っていたさつきでしたが、ある雨の夕暮れに傘を持っていかなかった父のため、バス停でめいを背負って父を待っていたところ、そこにトトロがやってきます。

ずぶ濡れのトトロに父の傘を貸してあげると、トトロはお礼に木の実がたくさん入った笹の葉の包みをくれて、ネコバスに乗り、去って行きました。

それからふたりは、トトロにもらった木の実を庭に埋めて芽が出るのを毎日楽しみにしていましたが、ある晩、トトロ達が庭にやってきて不思議な力で木の実を巨木へと育て上げます。

驚き喜ぶふたりをトトロはコマに乗せて空を飛び、木の上で一緒にオカリナを吹いたりしました。翌朝、昨夜のことは夢だったのかとも思われましたが、庭に埋めた木の実からは芽が出ており、「夢だけど、夢じゃなかった!」と大喜びするふたりでした。

そんな楽しく、不思議な日々を過ごしていた姉妹でしたが、病院から電報が入り、母の体調が悪く一時退院が延びることを知ってしまいます。

不安や悲しみからふたりはケンカをしてしまいますが、ケンカの最中にめいが勝手にどこかへ行ってしまい行方が分からなくなってしまいます…。

村中の人々総出で捜索しますがめいは見つからず、日も暮れてきてしまい、途方にくれたさつきは最後の頼みの綱としてトトロに助けを求めに行きました。

トトロが呼んでくれたネコバスのおかげでめいのところにたどり着くことができ、無事に再会を果たしたふたりでしたが、めいはお母さんに「おばあちゃんの畑で取ったとうもろこし」を届けたかったようです。

その話を聞いたネコバスの厚意により、母の入院する病院まで連れて行ってもらえることになりました。一方、入院中の母と、母の様子を見に来ていた父は、窓辺に置かれた「おかあさんへ」と書かれたとうもろこしを見つけます。

その頃さつきとめいは再びネコバスに乗り、自宅へと送ってもらっているところでした。以上が『となりのトトロ』の概要となりますが、文字ではその魅力はとても伝えきれません。ジブリ映画『となりのトトロ』は不朽の名作ですので、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

主人公はもともと1人の女の子だった

『となりのトトロ』のDVDを購入された方は、パッケージを見て女の子が1人だけなのでびっくりされたのではないでしょうか。

実は、『となりのトトロ』の構想案は、既に1970年代に宮崎駿監督のイメージボードに残されていますが、その時点では主人公の女の子は1人だけでした。

めいに似た顔立ちをした5才の女の子で、さつきの着ている襟付きの黄色いシャツにオレンジ色の吊りスカートという服装をしています。

初期の構想ではこの女の子1人の予定でしたが、宮崎監督がトトロに出会う場面を昼にするか夜にするかで悩んでおり、映画化決定の1年前になって主人公を2人の姉妹にすることを思いついて、さつきとめいの姉妹が誕生したそうです。

また、同時上映予定の『火垂るの墓』が90分を超えるため、もともと60分の尺であった『となりのトトロ』も80分以上にしようという話になり、あと20分尺を伸ばすためにも、主人公を姉妹にするのが都合が良かったとされています。

しかしながら、劇場パンフレットやポスター、小説版の表紙カバー、ビデオやDVDのパッケージではデザインの都合上、初期の構想のまま、雨降りのバス停で上記のさつきとめいを混ぜたような女の子がトトロと一緒に立っているイラストが使用されています。

興行成績は過去最低

『となりのトトロ』といえば、子どもから大人までファンの多い名作であり、スタジオジブリのシンボルマークとしてトトロが使われていたりと、ジブリの看板作品ともいえるイメージですが、その興行成績は過去最低であったそうです。

にわかには信じがたい話ですが、実際に、『となりのトトロ』の配給収入が5億8800万円なのに対し、同時上映された『火垂るの墓』は5億9000万円、『風の谷のナウシカ』は7億4000万円、『魔女の宅急便』は21億5000万円、『紅の豚』では28億円…と、『となりのトトロ』の配給収入が低いことが分かります。

映画の興行成績としては、ジブリの他の作品と比べるといまいち振るいませんでしたが、『となりのトトロ』の真髄はそのトトロというキャラクターであり、映画公開時に宣伝用に販売したぬいぐるみは合計666,920個が完売、テレビ放映の視聴者プレゼントでは200万通の応募はがきが殺到、サン・アローから発売されたぬいぐるみは1991年当時で計約210万個が販売されるなど、その人気ぶりは凄まじいものでした。

トトロの人気を見たジブリのプロデューサーである鈴木敏夫氏は、「一番の稼ぎ頭」と評しています。

また、『七人の侍』で知られる黒澤明監督は「ネコバスが凄く気に入った。」と語っており、「黒澤明が選んだ100本の映画」の中に『となりのトトロ』を入れていたり、『トイ・ストーリー』の監督であるジョン・ラセター氏も「僕の人生で最も好きな映画の1つだよ。」と語っていたりと、興行成績に関わらず、映画界の巨匠からも高い評価を得ている作品です。

トトロの裏話が怖いと話題に!

子どものときにだけ出会えるというトトロたちと、さつきとめい姉妹の温かい交流の物語と思えるジブリの『となりのトトロ』ですが、なにやら怖い裏話や都市伝説があるようです。巷で囁かれている『となりのトトロ』の都市伝説について詳しくみていきましょう。

トトロ都市伝説①さつきとめいの家は死者の家!

さつきとめいの新しい家は柱が腐っていたりとボロボロでしたが、庭も広く、外観もどこか洋風で素敵な家でした。この家ですが、都市伝説では「死者の家」だとされているのです。なぜ都市伝説ではそんな風に言われているのか、謎を追っていきましょう。

結核患者が療養するための家

『となりのトトロ』の冒頭でさつきとめいが引っ越してきた家は、結核患者が療養するための家だとされています。実は、これは都市伝説ではなくて、宮崎駿監督が公式で認めている設定なのです。

宮崎駿監督は著書である『出発点1979~1996』内で、「あそこは要するに病人が死んでしまった家なんですよ。僕は、基本的にあの家は、病人を療養させるために建てた離れのある別荘だと思ってるんです。つまり結核患者のために建てた離れなんですね。

それで、その人が死んでしまったので、そのまま用無しになって空いてたんです。そこへさつきとめいが引っ越して来たと。これは裏設定なんで、言う必要がないので誰にも言わなかったけれど、そう考えていた家なんです。妙に日当たりが良さそうなのもこの設定のためなんですね。」と述べています。

言われてみれば確かに日当たりが良く、森に近く、井戸からきれいな水も出て療養するのに適した環境であるように思えますし、他の家々とも離れて建てられているようです。また、『となりのトトロ』の舞台である昭和30年代には、結核は不治の病とされていました。

つまり、住人は病が治らず亡くなってしまうため、「死者の家」ということになるのです。

作中で登場人物であるカンタが「やーい!お前んち、おっばけやーしき!」とさつきをからかいますが、カンタは前の住人が亡くなってしまったことを知っていて、「お化け屋敷」と言った可能性があります…。

ちなみに、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)には、さつきとめいの家を映画そのままに再現した観光スポットがあります。観覧は予約制となっていますが、ぜひ立ち寄って裏設定を検証してみてはいかがでしょうか。

トトロ都市伝説②さつきとめいは死んでいる?

トトロの都市伝説として、さつきとめいは亡くなっているのではないか?というものがあります。本当だとしたら、かなりショッキングな情報ですが、真相はどうなのでしょうか。都市伝説でそう噂される根拠を検証していきましょう。

さつきとめいに影がない

さつきとめいが亡くなっている根拠として、都市伝説中では、さつきとめいに影がないことが挙げられています。冒頭から所々で描かれていたさつきとめいの影ですが、映画の後半になると影がなくなっています。

具体的には、めいを探しているさつきがネコバスに乗り込んだところですが、窓の影はあるのに、さつきの影はありません。また、迷子になっためいがお地蔵さんのところで途方に暮れているシーンでも、お地蔵さんには影があるのですが、めいにはやはり影がありません。

このため都市伝説では、めいは池に落ちたか迷子になっている間に、さつきはめいを探しているときに亡くなってしまったから、ふたりとも影がなくなったのだと解釈されています。

しかしながら、「日が暮れて暗くなったから影がなくなっただけでは?」という意見や、「村人や犬も影がなかった。」という意見もあって、この件に関しては長らく議論されてきました。

ジブリに直接問い合わせをした方もいたようで、ついにジブリ広報部から公式の回答が出るまでになりました。公式の回答によると、「映画の最後の方でさつきとめいに影がないのは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。」とのことです。影がないのはふたりが亡くなってしまったからではないようで、一安心です。

池で見つかったサンダルはめいのもの?

映画の中で、おばあちゃんが新池で見つかったサンダルをめいのものだと勘違いをしますが、実はそれは勘違いではなくて、本当にめいのサンダルだったのではないかと都市伝説で話題になっています。

根拠としては、田舎の池にこのタイミングで偶然サンダルが片方浮いていることはないだろうということと、めいが履いていたサンダルとデザインが同じだということらしいです。

しかし、サンダルのデザインに関しては、注意深く映画を観てみると、池で見つかったサンダルはバッテンのようなデザインになっているのに対し、めいのサンダルはラインが2本平行になっているようなデザインですので、違うものだと分かります。

また、さつきがめいを発見するシーンでも、めいはサンダルを両方ちゃんと履いています。ただ、めいのものではないとすると、池のサンダルの持ち主の女の子の安否が気になります…。

病院でのお母さんの意味深なセリフ

映画のラスト近くに、お母さんが「今、そこの松の木で、さつきとめいが笑ったように見えた。」と言うセリフがあります。

このセリフに違和感を覚える人も少なくないようで、本来であれば病院の松の木にいるはずのないさつきとめいがいるように見えても、全く驚いていないお母さんの様子から、本当はさつきとめいは随分前に亡くなっていてお母さんもそれを知っているのではないか、という都市伝説が広まっています。

ただ、作中でお母さんは「早く退院しておばけに会いたいわ。」とにこにこしながら言っていますし、とても純粋で子ども心を忘れない、想像力豊かなお母さんである様子が窺えます。

また、「今、そこの松の木で、さつきとめいが…」のセリフの時も、松の木を見上げるお母さんの目がとてもきらきらしていました。そのため、普通のお母さんでは少し不自然なこのセリフも、さつきとめいのお母さんであれば自然なセリフであるとも考えられます。

大人であるお母さんにはネコバスは見えないので、ネコバスに乗る前のふたりの姿がふわりと見えたのかも知れませんし、母親の勘で我が子たちの気配を感じ取ったのかも知れません。

お地蔵さんに名前が刻まれている

めいが迷子になった際に、お地蔵さんがたくさん並んだ場所に座っていましたが、その中のお地蔵さんの一体に「めい」という名前が刻まれていたという都市伝説があります。

この都市伝説が本当ならば、背筋が寒くなってしまいますが、色々な方々が検証した結果、これはデマであることが分かりました。

また、「さつきがめいを探しているシーンで、一瞬お地蔵さんがフラッシュバックし、コマ送りで見るとめいと書かれている。」という都市伝説も一部で流れましたが、『となりのトトロ』にそんなシーンはありません。

余談ですが、お地蔵さんは子どもを守る神様として信仰されることが多いため、並んでいたお地蔵さんたちは、迷子になっためいを守ってくれていたのかも知れません。

両親に2人の姿が見えていない

映画のラストでお母さんにとうもろこしを届けに行ったシーンにおいて、さつきとめいは木の上からお母さんとお父さんの様子を見ていますが、両親にはふたりの姿は見えていません。

これは、さつきとめいが死んでしまったから、両親には姿が見えないのだという都市伝説もあります。死んでしまってあの世へ行く前に、最期に両親に会いにきたので直接とうもろこしを渡すことはできず、木の上から様子を見ていたのだとされているのです。

しかし、この件に関しては、両親がネコバスに乗る直前にふたりの気配に気付いたため、見えなかっただけなのではないかとも言われています。

ネコバスに乗ったさつきが「みんなには見えないんだわ!」と言っている通り、犬は気配に気付いて吠えていますが、ひとたびネコバスに乗り込めば、おばあちゃんにも、両親にも、誰にも大人にはその姿は見えません。

そのため、2人がネコバスに乗った後でしたら、2人の姿が見えなくても不思議ではないのです。ただそれだと、せっかくとうもろこしを届けに行ったのに、お母さんに直接渡さなかったのはなぜかという疑問は残ってしまいます。

トトロ都市伝説③トトロはお父さんの妄想?

さつきとめいの死亡説に関連して、『となりのトトロ』の物語自体が最初から全部お父さんの妄想であったという、驚きの都市伝説も存在しています。これは一体どういうことなのでしょうか。

娘たちが主人公の小説を執筆?

実は、現実の世界において、既にさつきとめいは亡くなっており、お父さんが「亡き娘たちがこんな風に楽しんでくれていたら…。」という思いを込めて、娘たちを主人公に執筆した物語が『となりのトトロ』であると都市伝説では言われています。

作中で、夜にお父さんが何やら執筆しているシーンがありますが、これは『となりのトトロ』の物語を書いていたのだそうです。

その際に、一度筆を止めて、さつきとめいがトトロと一緒に吹いているオカリナの音を聞き、満足そうな表情をしてまた書き進める…という行動をしています。

このお父さんの様子から、すべてはお父さんの想像によって創り出された物語だったのでは?と都市伝説になっているのです。

『となりのトトロ』というタイトルは、“娘たちは亡くなってしまったが、せめてタイトルだけでも「となり」にいて欲しい”というお父さんの願いから付けられたとも言われています。

真相は不明ですが、この都市伝説通りの設定であれば、前述したお母さんの「今、そこの松の木で、さつきとめいが笑ったように見えた。」というセリフのシーンがとても自然に見えてきます。

トトロ都市伝説④トトロは死神?

可愛らしく、なんとも憎めない外見をしているトトロですが、都市伝説ではトトロは死神であるとされています。そして、ネコバスはこの世からあの世への乗り物であるとされているのです。一見結びつかないトトロと死神ですが、その都市伝説について詳しくみていきましょう。

トトロのモデルは北欧神話のトロール

トトロのモデルは、北欧神話に出てくるトロール(Troll)であるとされています。トロールとは、特にノルウェーの伝承に登場する森の妖精であり、ノルウェーの人々の間では、物が見当たらないときなどには「トロールのいたずら」と言うそうです。

トトロも塚森に棲んでいますし、なんだか近いものを感じます。また、トロールには巨人もいれば、こびともいるようですが、トトロも大、中、小の大きさのトトロがおり、その点でも共通しています。

ちなみに、フィンランドの作家トーベ・ヤンソン氏の「ムーミン・シリーズ」に出てくるムーミンも、「ムーミン・トロール」というトロールの仲間の妖精です。

こうしてみると、トロールもどこか可愛らしいイメージに思えますが、一方で、フィンランドにおいては、人間を池の中に引きずり込んで溺死させる、ノルウェーでは、気に入った人間には幸福をもたらすが、気に入らなかった場合には破壊と不運を与えるとされており、死神に近いイメージとなっています。

トトロのモデルがトロールだとすると、都市伝説通り、可愛らしいトトロにも死神のような側面があるのかも知れません。

ただ、宮崎駿監督によると、トトロ自体は妖精ではなく動物であり、「トトロ」という名前は、トトロの鳴き声からめいが勝手に付けただけだとされています。

めいと出会ったときにトトロは「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー」と言っていますが、これは「まだ眠たいよー。」という意味だったようです。

トトロが見えると死期が近い

トトロは妖精ではないようですが、子どものときにしか見えないとされています。実際に、お父さんやおばあちゃんには見えていません。

しかし、この設定であれば、さつきやめいと同様に子どもであるカンタや、さつきの友達のみっちゃんにもトトロが見えてもおかしくないのに、さつきとめい以外にトトロに会った子どもはいないようです。

また、一番最初にトトロと出会ったのはめいであり、さつきは会えませんでした。このことから、トトロは実は子どもだから見えるのではなくて、死期が近い者、もしくは死んでしまった者にしか見えないのではないかと都市伝説上では考えられているのです。

つまり、めいが最初に亡くなり、さつきもその後に亡くなったためトトロに会うことができ、一緒に空を飛ぶなどの不思議な体験をすることができたということです。

また、ネコバスの行き先には「墓道」があるのが作中でも確認でき、ネコバスはあの世へと向かうための乗り物であるとされています。

さつきはめいを探すためにトトロが呼んだネコバスに乗ってしまっていますので、あの世へと連れて行かれてしまったのだろうと推察されています。

トトロが住んでいるのは心霊スポット?

トトロが棲んでいる塚森のモデルとなっているのが埼玉県所沢市にある狭山丘陵ですが、その周辺一帯は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて、しばしば合戦場とされていた場所でした。現在では、「小手指ヶ原古戦場跡」とされています。

中でも、特に歴史的な合戦として、元弘3年(1333)の新田義貞の鎌倉攻めがあり、源氏の末裔である新田義貞が源氏の旗印である白旗を立てた場所として「白旗塚」も残されています。

合戦場の跡であることから、落ち武者が出るという話や、夜間にバイクで走っていると長い白髪がまとわりついてくるといった噂が流れ、心霊スポットとしても知られている場所です。

そんな心霊スポットとされている場所がモデルとなっていることもあり、トトロが死神であるという都市伝説が誕生したとも考えられます。

トトロ都市伝説⑤お母さんは結核で死期が近い?

『となりのトトロ』の作中で、さつきとめいのお母さんは入院していますが、お母さんの病気は結核であるという都市伝説が流れています。

当時は結核は不治の病とされていたため、お母さんも療養をしながら死を待つ身であり、緩和ケアや終末医療を受けている状態であったのでしょうか。

入院している病院は八国山サナトリウムがモデル?

結核等で長期的な療養を必要とする患者さんのための療養所を「サナトリウム」と言います。作中でさつきとめいのお母さんが入院している「七国山病院」は、東京都東村山市の「八国山」付近にあるサナトリウム(現・新山手病院)がモデルとなっているようです。

新山手病院は昭和14年に「保生園」として開園し、かつては「東洋一の規模のサナトリウム」と言われていました。当時から結核との戦いの最前線に立ち、全国から入院を希望する患者さんが後を絶たなかったそうです。

お母さんの病名は作中では明らかにされていませんが、演出覚書には「胸を病んで入院中」とあり、また、モデルとなっている病院が結核治療に特化した病院であること、前述の通りさつきとめいの家は結核患者が療養するための家だという設定からすると、お母さんが結核を患っている可能性は高そうです。

トトロ都市伝説⑥エンドロールにすべての答えが?

『となりのトトロ』のエンドロールでは本編の続きの映像が観られますが、都市伝説によると、これは本編の「その後」ではなくて、本編より「前」のさつきとめいがまだ生きていた頃の思い出が描かれているとされています。この都市伝説の根拠や真相はどうなっているのでしょうか。

エンドロールはさつきとめいが生きていたころのもの

エンドロールの映像では、お父さんやお母さんが若返っており、さつきとめいも幼くなっているようにみえることから、これは本編以前の回想シーンだと言われています。

都市伝説では、さつきとめい、そして、お母さんも病で亡くなってしまい、ひとり残されたお父さんがみんながまだ生きているときの思い出を回想しているとされているのです。

もしそうであればとても切なく、悲しくなってしまいますが、エンドロールではさつきとめいのズボンに小トトロのアップリケが付いています。

また、エンドロールには秋と冬の描写があり、本編の冒頭で引っ越しをしてきたのが田植えの時期で、そこからカンタが傘を貸してくれた梅雨の描写があり、めいが迷子になったときは夏になっていましたので、時系列的にも、エンドロールは本編の「その後」であると考えるのが自然です。

エンドロールには、お母さんが退院して一緒にお風呂に入ったり、寝る前に絵本を読んでもらったり、めいに弟か妹ができたのでは?という描写もあって、さつきもめいも幸せいっぱいで楽しそうにしていましたので、これが「その後」であったらいいなと願わずにはいられません。

トトロと狭山事件の怖い関係とは?

『となりのトトロ』の作品と、狭山で起こった少女の殺人事件につながりがあるという怖い都市伝説も囁かれています。

子どもだけでなく、大人にも夢を与えてくれるトトロの物語が、恐ろしい殺人事件と結びついているなんて考えたくもありませんが…。

狭山事件とは?

狭山事件とは、1963年5月1日に発生した、埼玉県狭山市大字上赤坂の農家の四女である高校1年生の少女(当時16歳)を被害者とする強盗強姦殺人事件です。

少女は5月1日午後3時23分に目撃されたのを最後に行方不明となり、長男(当時25歳)が行方を捜していました。

同日午後7時40分頃に長男が自宅の玄関にて身代金を要求する手紙を発見し、次女(当時23歳)が身代金の受け渡し場所へ向かいますが、一度目は犯人との接触に失敗、二度目は直接話をするまでに至りますが、警察が潜んでいることがバレて逃げられてしまいます。

結局、3日後の5月4日に狭山市大字入間川付近の農道に埋められた少女の遺体が発見されてしまいました。

その後、別件で逮捕された、遺体遺棄現場近くに住む石川一雄(当時24歳)が犯人として浮上し、逮捕され無期懲役刑となりましたが、犯人が被差別部落出身であることから、この事件に関する裁判は「狭山差別裁判」と呼ばれ、差別問題を含めて大きな争点となりました。

また、事件後に被害者宅の元使用人、被害者の姉、次兄を含む関係者6名が相次いで自殺や変死で亡くなっており、後味の悪い事件となっています。

狭山事件とトトロの共通点

まず、『となりのトトロ』の映画の舞台は埼玉県所沢市であり、所沢市の「となり」は、狭山事件が発生した狭山市です。作中に狭山茶の描写が出てきたり、塚森が狭山丘陵をモデルにしていたりと、『となりのトトロ』と「狭山」という土地には密接な関係があるようです。

また、狭山事件は1964年の5月に起こりましたが、「さつき」も「めい」も5月を表す名前であり、さつきとめいの2人の年齢を足すと12歳+4歳=16歳で、狭山事件の被害者の年齢と同じになります。

このことから、宮崎駿監督は狭山事件に影響を受けて『となりのトトロ』を作ったのではないかと、都市伝説で広まっているのです。

トトロと狭山事件はこじつけ

トトロの都市伝説では、狭山事件について、「姉妹の妹が誘拐されて殺害された」とされていますが、狭山事件の被害者は四女であり、お兄さんもいるため姉妹ではありません。

他に、「事件後に姉が錯乱し、『猫のお化けを見た』、『大きな狸に会った」と言っていた」、「いなくなった妹のことを姉が森の中で探していた」という話もありますが、明確な情報の出所はなく、デマである可能性が高いです。

また、前述の通り、『となりのトトロ』の初期設定では主人公は5歳くらいの女の子1人の予定でしたし、2人に決まってからも、当初はさつきの年齢は小学4年生(10歳)の設定でしたが、後にあまりにもしっかりしすぎていることから小学6年生(12歳)に変更されたという公式の経緯があります。

言うまでもありませんが、5歳や10歳では狭山事件の被害者の年齢とは合いません。これらのことから、偶然の一致はあるものの、『となりのトトロ』と狭山事件はこじつけであり、無関係であると言えます。

トトロの都市伝説を検証!

これまで『となりのトトロ』にまつわる数々の都市伝説についてみてきましたが、実は、スタジオジブリの広報部からこれらの都市伝説について公式コメントがされています。以下が、2007年5月に「ジブリ日誌」に投稿されたジブリ広報部のコメントの抜粋です。

『そんな中、かかってくるのはなぜか「トトロは死神なんですか?」という一般の方からの問い合わせばかり。みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、めいちゃんは死んでるという事実や設定は、「となりのトトロ」には全くありませんよ。

最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。「映画の最後の方でさつきとめいに影がない」のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。

みなさん、噂を信じないで欲しいです。…とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います。』 このように、ジブリ公式は都市伝説について完全に否定しています。

ただ、このコメントが投稿されたのが2007年の5月1日であり、狭山事件から丸44年経った同じ日であることから、やはり狭山事件との関係は偶然とは思えない…と新たな憶測を呼ぶなど、トトロの都市伝説は止まることを知りません。

トトロは観る人の数だけ解釈ができる

子どもから大人まで、世界中の人々から親しまれ、愛され続けているジブリ映画『となりのトトロ』。様々な都市伝説が生まれるのも、それだけ真剣に細部まで何度も観て考察をする、熱心なファンが多いためでしょう。

多くの人々の心を惹きつける名作には、観る人の数だけの解釈ができ、観る度に新しい発見があると言われています。この記事を読んだ後に、もう一度『となりのトトロ』を観たら、また新たなトトロの魅力に気付かされることでしょう。

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