同人誌の収納&保管方法を紹介！綺麗に収納するためのおすすめアイテムも！

同人誌の収納に困っている人は多いでしょう。家族に見られない収納の仕方を探している人や、ひとり暮らしでも遊びに来る友達の目に触れないように収納したい、それも綺麗に、という気持ちはよくわかります。苦労して手に入れた同人誌を汚したり曲げてしまったりしたら悲しいです。そういう人にぴったりの収納の仕方を教えて差し上げます。

同人誌とは同好の士が資金を出して作成する雑誌のことです。非営利色の強い発行部数の少ない商業誌や文学、評論系の雑誌もありますが、収納に困るような同人誌というのはコミック系のものがほとんどでしょう。2次創作と言われる現存のコミックの登場人物を使って自分で作ったストーリーに当てはめていくパターンのコミックは人気です。

完全にオリジナルの登場人物でコミックを作っている作家さんも多いのですが、どちらにしても性的表現の多いマニアックな作品が多いために、同好の士にしか見られたくないというのが現状でしょう。コミックマーケットというものが開催され、そこで手に入れることができますが、毎回かなり盛況で行列ができるほどの人気っぷりです。

それほど人気になってしまった日本の同人誌ですが、世界中に人気は広がっています。今や、ネットで外国の人までが電子化された同人誌を出しているくらいです。「HENTAI」というのが世界で共通語になっています。BLや男性向けの性的なコミックのことをこう呼んでいるのです。同人はひとつの文化を生み出してしまいました。

同人誌とは「同人雑誌」の略語です。個人、もしくはサークルのような数人の集団で雑誌を制作し、マーケットに出して読者に販売する形式のコミックマーケットや、最近では廃刊になった漫画雑誌のプロの作家がこれまで発表してきた作品の続編を販売することもあります。こういった同人誌を専門に扱う書店もあり、同人誌が手に入りやすくなりました。

そのため、同人誌が人気になり、非営利どころか、かなり儲けている作家もいます。一般の人にも認知され始め、同人誌は今、秘密の趣味とはいえ、かなりの人気があります。既存のコミックやゲームの登場人物を扱ったものなどは著作権の問題もあるのですが、原作者側が自分の作品の宣伝と割り切ってあまり問題にしないことが多いようです。

同人誌は個人や少人数の作家が作る雑誌のため、薄くてペラペラとしたものが多いです。その上、大きさはだいたいB5やA5サイズのものが多いので、丁寧に扱わなければすぐに折れ曲がったり、だんだん丸まってきたりするのが現状です。収納の仕方に注意を払う必要があるのです。そのためには曲がらない工夫やサイズの合った収納の仕方が大切です。

最近は女性にもBLが人気のため、家族や他人の目に触れないよう収納したいという人も多いでしょう。見えない収納というのも必要になるわけです。薄くて破れたり、折れ曲がったりしやすい同人誌をできるだけ綺麗に、そして人目につかないように収納するテクニックが必要とされています。それが意外と手軽にできる方法をご紹介しましょう。

最近はB5やA5と定型の大きさであればその大きさに合わせたラックやBOXが売られています。綺麗に収納するにはまず作者別やジャンル別に小分けにしてファイルBOXなどに収納し、それを収納ケースや本棚などにしまう方法が望ましいのではないでしょうか。紙質もあまり良くないものもありますので、日光にあてないようにするなどの工夫も必要でしょう。

コミックマーケットに長く並んでやっと手に入れた同人誌を傷ませてしまってはショックでしょう。今は収納グッズにも優れたものが安く売られています。ちょっとした工夫で綺麗に目立たない収納ができます。ひとり暮らしなら部屋数さえあれば、客を入れないベッドルームなどに隠すこともできますが、そうもいかないという人も多くいると推察されます。

同人誌収納ケースというものが売っています。だいたいB5サイズを想定されているものが多く、A5サイズの場合、しっくりくるサイズではないですが、蓋も付いておりケース自体に色も付いているので、一見、何が収納してあるのかわかりにくいです。品物によっては中で転倒しないよう仕切りが付いているものもありますのでよく見て探されるのがいいでしょう。

インターネットなどで調べるといろんなメーカーが同人誌に合わせた収納ケースを売っていることがわかります。いろいろ見て自分の好みにあった商品を選んで同人誌の保管をされるのがいいでしょう。B5はデザインも豊富ですが、A5に関しては収納ケースの商品自体が少ないのが残念です。仕切り板を自作して収納すればA5も綺麗に収納できるはずです。

ちなみに上の写真は同人誌用の収納ケースというわけではなく、書類や雑誌などなんでも入れられるということで売っていたもので同人誌収納ケースというわけではないのですが、こういう感じで中身が見えないよう収納できるケースとして売られている「同人誌収納ケース」というものがある、ということを説明したくて載せました。

上の写真のようなファイルBOXを使えばこれを本棚に収納するだけですっきりと見えます。作者別、ジャンル別などに分けて収納しておくと後で探しやすいです。押入れやクローゼットの中に隠す必要もなく、普通に収納できるのがうれしいところです。このようなファイルBOXは100均などでも売っていますので、お求め安さもうれしいところです。

色や柄も豊富に揃います。きれいに収納できますし、サイズもお手持ちの同人誌に合わせれば大切な同人誌を傷めることなく保管できるので、うれしいアイテムです。おしゃれなファイルBOXもたくさん売っていますので、インテリアに合わせて選ぶ楽しさもあります。見せない収納をしたい場合は背の高い方を前面に向けて棚にしまえば見えなくなります。

カラーBOXや本棚は大量に同人誌を持っている人向きです。カラーBOXなら中身が見えないので、カラーBOXが収まるサイズの棚を用意すれば綺麗に収納することができますし、取り出しやすくて便利です。でもこの場合も間に転倒防止用の仕切りを付けて大切な同人誌を傷めることがないように気を配る必要があります。

カラーBOXは色や柄が豊富でインテリアとしても活躍します。自分好みの部屋にするのにいいアクセントになりますのでおすすめの収納方法です。BOXにリボンを付けたり好きなシールを貼ったりするのもいいですし、アイデア次第で素敵なお部屋にすることができるのがいいところです。

本棚は下の写真のように扉付きのものや、奥にも本が収納でき、前面に可動式の本が収納できる本棚が付いている二段式のものもあります。サイズが合えばそれを使うのもいいでしょう。この場合も転倒防止のブックエンドや仕切り板を使うことをおすすめします。本棚は大量に同人誌を持っている人にとっては目当てのものを探しやすいという利点もあります。

無印用品もいろいろな収納アイテムが売っています。上の写真のような引き出しやすい穴の空いた収納ケースもあります。これなら本棚に並べてもいいですし、これで分別したものを安価で売っている3段BOXを本棚変わりに使うこともできますし、本棚に並べることもできます。もっと見えない収納を望むなら、これをクローゼットの中に入れることもできます。

こういったBOXはわりとどんなメーカーからも出ていて、サイズもB5サイズなら豊富に揃いますので好みに合わせて、または部屋のインテリアにあわせて選ぶことができるので、部屋に馴染んで収納できる便利な同人誌の保管の仕方ができます。あくまで自然に部屋に溶け込むように収納できるので安心ですし、綺麗に見えるのがいいところです。

ベルメゾンもいくつかの同人誌ラックを販売しています。写真がなくて実物をお見せできないのですが、とても綺麗に収納できるように作られています。大切な同人誌が傷まないような工夫がされているのでおすすめです。同人誌は日光になるべく当てないようにするのがいちばん良い保管の仕方です。ラックやBOX、ケースいずれにしても気をつけましょう。

個人で売られている薄いペラペラの同人誌は立てて収納するより、横に寝かせておく方が痛みにくいです。ベルメゾンの同人誌ラックは縦向きでも横向きでも使えるようになっていました。横向きで保存すれば丸まりや角が傷むことも防げます。お持ちの同人誌に合わせて向きを考えて使うと良いでしょう。

長期の保存にはさすがに使いにくいですが、短期の保存ならペットボトルのダンボールが便利です。丈夫にできているので、型くずれの心配も少なく、大きさも持ち運びしやすいです。コミックマーケットに出品を考えている人にも使いやすいのではないでしょうか。保管用BOXとして一時的に使用するのに向いています。運ぶ時も持ちやすい穴が開いています。

上の写真の上段の青や黄色の箱はダンボールを大きめのカラフルなバッグに入れています。こういう大きめのバッグに2リットルのペットボトルが6本入ったスポーツドリンクなどの箱をすっぽりと入れてしまうだけでこんなにおしゃれに保存できてしまいます。持ち歩きも便利です。ペットボトル用のダンボールは丈夫に作られているので重い本でも大丈夫です。

下の写真も実はダンボールです。上から好みのデザインの紙を貼り付けたり好きな絵を描いたりしてダンボールに見えない工夫がされています。少しの工夫で安く収納グッズが作れます。ただ、ダンボールは虫が付きやすいため、長期の保存には向きません。それだけは注意してください。

同人誌を保存するのに電子保存している人はけっこういるようです。本を裁断し、スキャンして電子化して保存するやり方です。今は本を電子化してくれる業者もいるようですが、自分で電子保存している人も多くいるようです。自分で電子化して本をタブレットなどに保存することを「自炊」と呼んでいるようです。うまい言い方だなと感心してしまいます。

電子保存すると大量の同人誌を誰に見られることもなく、持ち歩きもできるようになり、保管場所の心配も収納道具の購入も必要なくなります。ただ、同人誌を裁断しなければならないので勇気はいりますが。本の形のままで持っていたいというこだわりがなければ、汚れの心配もなく、曲がったり、印刷が薄れてきたりする心配はありません。

すでに同人誌も電子版の時代に入っており、インターネット上で電子版の同人誌が掲載されています。もはや「同人」であって「雑誌」ではなくなっていますが。無料で始めの方だけ読めるようになっていて、購入するかどうかを決められるようになっています。

大切な同人誌を収納するために苦労している人にうれしいグッズが100均にもたくさん売っているのです。ファイルケースなどもありますが、本棚に収納したい人にはブックエンドがおすすめです。本棚に立てておくだけだと、どうしても倒れて丸まったりしやすいのです。そんな時に役に立つのがブックエンド。これでしっかりと押さえておけば大丈夫です。

それから、薄くて大きめの同人誌はまず書類ケースに入れてから棚に収納したり、収納BOXに入れておくと傷みません。中身の見えない収納BOXに保管しておくのであれば、書類ケースは中身が見えても大丈夫なので分かりやすい透明のものを使うこともできます。それに書類ケースにはたくさん同人誌が入る何段もある置き型のものもあるのでそれも便利です。

ブックエンドは本棚に収納する時にも重宝します。同人誌は薄いものが多いので、どうしても立てて保管すると倒れて折れ曲がりやすいからです。収納BOXなどに保管する場合もなるべく細かくブックエンドなどでしっかりと形が崩れないよう気をつけることが大切です。BOXはたくさん入るので、寝かせて入れたらいいと思いがちですが、それはよくないです。

糊付けやホッチキスで止めて本に仕上げてあるので、どうしても左右で厚さが違います。重ねて保管する場合は少量ずつにしましょう。しばらく放っておくと大切な同人誌にゆがみが生じる場合があります。一度ゆがむとなかなか直りません。やはり、立ててブックエンドなどでしっかりと固定して保管するのが得策です。

上の写真は100均で売っている書類ケースに入れた同人誌を収納BOXに入れた状態の写真です。このように100円で買えるもので整理もできますし、傷みを防ぐことができるので、おおいに活用しましょう。書類ケースは分類がしやすいだけでなく、汚れや曲がりを防いでくれる優れものです。作者別やジャンル別に分ける場合もわかりやすいです。

下の写真は100円ではないのですが、薄くてペラペラの同人誌を保管する場合にこういう書類入れなら重ねて収納でき、重みに負けるほど一段に入りませんので重宝します。こういった書類入れを利用すると外からも見えませんし、いちばん上にノートでも置いておけば開けられても中身はわかりません。おすすめの収納方法です。

せっかく苦労して買った同人誌が丸まってしまわないよう、普段から気をつけることが大切です。先ほどもお伝えしましたが、一度曲がった同人誌はなかなか元には戻らないからです。本好きな人なら経験があると思うのですが、大きさの違う本を積み上げて置いておいたりすると本が曲がってしまい、辞書や重いものを載せてももう元には戻らなくなるのです。

そうならないためにもブックエンドで固定する、少量ずつ大きさの合った書類ケースに横積みにする、湿気の多い場所に同人誌を置かないなどの工夫が必要になります。普通の本よりももっと慎重に扱うことが必要です。普通の文庫本やコミック本でも長く部屋に積み上げて置いておいたり、湿気の多いところに放置したりすると曲がります。

同人誌が増えすぎて困っている人には「虎んくるーむ」というサービスがあります。「とらのあな」という同人誌専門店がやっているサービスなので安心です。会員登録をして専用のBOXを買い求め、それに預けたいものを入れて宅配便で送ればいいだけなので楽ちんです。預かりには1箱で月に500円かかりますが、同人誌をよく知っている業者のため安心です。

虎んくるーむの規則は専用の箱に20kg以上入れないこと（本以外のものを入れても良い）だそうです。もちろん何箱預けてもOK。1箱につき500円というシステムは変わりません。管理の行き届いた倉庫で預かってくれるのも安心です。本棚に入りきらなくなった同人誌の本棚代わりになってくれる有難いサービスです。

取り出しは連絡すれば翌日にでも持ってきてくれますし、イベント会場を指定すれば会場まで持ってきてくれます。普通にトランクルームを借りるよりずっと安いですし、自分で持ち込まなくても宅配で済みますし、大切な同人誌を傷めることなく保管してくれるのは有難いです。同人誌製作者としてもうれしいサービスです。

同人誌を読んでいるうちに好みが変わることもあります。読まなくなった同人誌を処分したいけどフリマやオークションに出してもいいのかなと思う人もいるでしょう。特に人気の作者が描いたものはみんなが欲しがります。でも同人誌は秘密の趣味です。あまり人目にさらすものではありません。特に性的な表現の多いものは絶対に出品しないようにしましょう。

日本の法律としては、同人誌をフリマやオークションに出したからといって法に触れることはありません。でもこれはモラルの問題なのです。特に現在人気のある同人誌といえば性的な表現のあるものが多いのが現状です。BLなどが普通に女子高生に読まれる時代になっていますが、趣味の合わない人にとっては不快なものかもしれません。

そういうことをふまえた上で、同好の士と楽しむのは良いとしても、それに興味のない人の目に触れないように注意していきましょう。誰でも自分が不快に思うものは目にしたくないものです。フリマやオークションですと子供の目に触れることもあり、それを嫌がる親御さんも多いことでしょう。周りの人のことをよく考えて良い方法を考えましょう。

そういうわけで、元から同人誌の背表紙などに「転売はご遠慮ください」と明記されているものもありますが、もし、明記されていなくても暗黙の了解で売るなら同人誌専門の業者に売るというのがマナーになっています。同人誌専門の業者はいろいろありますが、先ほど「虎んくるーむ」でご紹介した「とらのあな」も宅配で買取をしてくれます。

その他にもゲームから漫画、いろいろ扱う「まんだらけ」や女性向け同人誌専門の宅配買取業者や男性向き同人誌専門の買取業者も何社かありますので、よく検討してから自分に合った業者を見つけましょう。インターネットで会員登録を必要とするところが多いので、ネット検索で評判のいいところを選ぶといいのではないでしょうか。

同人誌の綺麗な収納の仕方や、処分の仕方、楽しみ方などをご説明してきましたがいかがでしたでしょうか。特に収納にお困りの人には本棚にも飾るように収納できるやり方など隠すスペースを確保しなくても良い方法をお伝えすることができました。増えすぎてお困りの時は虎んくるーむのご利用もお考えください。これからも同人誌を楽しめますように。