裏ピースの意味とは?日本人と海外の違いなど解説!
裏ピースをしたことはありますか?以下では、裏ピースの意味を詳細に解説していきましょう。また、日本人と海外で意味に違いがあることについても詳しく解説していきます。さらには、裏ピース以外の危険なサインを、アメリカ編、ヨーロッパ編、アジア編に分けて紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
裏ピース(逆さピース)とは?
まずは、裏ピースとはどんなものなのかを解説していきます。裏ピースは、逆さピースと呼ばれることがあります。裏ピースという言葉を聞いたことがないという人もいるでしょう。また、裏ピースをしたことがあるけれど、良く意味は知らないという人もいるかもしれません。
手の平を顔側に向けたピース
裏ピースとは、ピースを裏にするということから名付けられました。具体的には、裏ピースは手のひらを顔側に向けたピースです。一般的なピースは手のひらを前方に向けていますが、裏ピースは手を反転させています。写真を撮影する時などに、普通のピースではなく、手を反転させたピースをする人がいるのです。
日本に裏ピースが広まった理由
では、裏ピースが日本で広まった理由は何なのでしょうか?実は、日本では裏ピースをする人が非常にたくさんいます。日本で裏ピースが広まったのには、いくつかの理由があると言われているのです。日本に裏ピースが広まったのは、プリクラとテレビが影響していると言われています。
プリクラの普及
日本で裏ピースが広まった理由の1つは、プリクラの普及です。プリクラでは、少しでも可愛く写りたいという願いから、実に様々な表情やポーズが生まれました。プリクラのポーズは、時代によって異なりますが、プリクラで裏ピースが大流行した時代が存在するのです。
若い女性は流行に敏感なので、裏ピースは瞬く間に広く知られるようになりました。手の甲を表に向けて、日本の指を顔の輪郭付近に近づけて撮影することで、小顔効果があると考えられたのです。少しでも可愛いプリクラを残したい女性たちは、この裏ピースを多用しました。そして、裏ピースは、プリクラ以外の場所でも使われるようになったのです。
テレビの放送
また、裏ピースが広く知られるようになったのには、テレビの放送も関係しています。テレビ番組のうち、特にバラエティー番組で、お笑い芸人やタレントがカメラにアップで映る時に、アピールとして裏ピースを使うことがありました。テレビの影響力は大きいので、多くの人が裏ピースの存在を知るようになったのです。
実は、裏ピースをしている本人は、ほとんど無意識だったとも言われています。テレビ番組で、影響力のあるお笑い芸人やタレントが、何気なくしていた裏ピースが多くの視聴者に目撃されたのです。テレビの影響力によって、日本人が裏ピースをする機会が増えていったと考えられるでしょう。
ヒップホップに対する憧れ
また、裏ピースが広まったのには、ヒップホップに対する憧れも関係していると言われています。ヒップホップでは、ピースサインが多用されるのです。歌の影響力はとても大きいので、ヒップホップの影響を受けた若者を中心にピースサインが広まり、それがいつしか裏ピースとして広まったと考えられています。
裏ピースの起源は戦争にあり
続いては、裏ピースの起源を解説していきます。実は、裏ピースの起源は戦争にあると言われているのです。裏ピースの起源は、1294年のヨーロッパまで遡ります。当時のヨーロッパでは、イギリスとフランスが敵対関係にありました。弓を武器としていたイギリスの戦力は、非常に強力であることが知られていたのです。
そのため、イギリス兵士がフランス兵士に捕らえられてしまうと、二度と弓矢を放てぬように、イギリス人の人差し指と中指を切断してしまう、ということがあったのです。こうしたことから、イギリス兵士はフランス兵士に向かって、「まだ私には指があり、弓矢を放つことができる」と挑発する時に、裏ピースのハンドサインをしていました。
こうして戦争を起源とする裏ピースは、イギリスだけでなく、イギリスと関係の深いアイルランド、オーストラリア、ニュージーランドでも、良くない意味として広まったのです。そのため、これらの国を含む海外に日本人が旅行に行く時は、裏ピースには危険な意味があるということを理解しておくことが重要です。
裏ピースが海外で危険な理由【国別】
続いては、裏ピースが海外で危険な理由を国別に紹介していきましょう。裏ピースの起源が戦争にあることから分かるように、裏ピースには相手を挑発する意味合いがあります。もちろん、国によって意味は異なりますが、安易に使ってはいけないハンドサインなのです。以下では、イギリス、アメリカ、韓国、オーストラリアの場合を見ていきます。
イギリスの場合
イギリスでは、裏ピースは相手を挑発する意味を持ちます。もちろん、これは裏ピースが戦争を起源にしていることと密接に関係しているのです。そのため、イギリスで安易な気持ちで裏ピースをしてしまうと、裏ピースをされた方は挑発されたと思い込むでしょう。日本人がイギリスを旅行する時は、絶対に裏ピースをしてはいけません。
アメリカの場合
続いては、アメリカの場合を見ていきましょう。アメリカでは、裏ピースはほとんど話題にはなっていませんでした。アメリカでは、イギリスほど裏ピースが危険とは言えないでしょう。しかしながら、最近になって、メディアで裏ピースが取り上げられる機会が増えているのです。
そのため、裏ピースが相手を挑発する意味であるという認識が、アメリカ人の間にも広まってきていると考えて良いでしょう。以前は、アメリカで裏ピースを日本人がしても問題はありませんでしたが、最近ではしない方が無難です。メディアの影響力は大きいので、日本人がアメリカに行く時は、裏ピースは控えましょう。
韓国の場合
続いては、韓国の場合を見ていきます。韓国は、イギリスやアメリカと違って、裏ピースが相手を挑発しているハンドサインであると思っている人は少ないでしょう。しかしながら、韓国は欧米の文化に強く影響を受けているので、裏ピースが良くない意味であるということを知っている人も少なくないでしょう。
韓国では日本と同様に、裏ピースの意味がほとんど浸透していませんでしたが、今は事情が変わってきていると考えておくことをおすすめします。今は、インターネットの影響で、海外の情報を瞬時に得ることができるのです。韓国で日本人が裏ピースをして問題になる可能性もなくはないでしょう。
オーストラリアの場合
続いては、オーストラリアの場合を紹介していきます。オーストラリアは、非常にイギリスと密接な関係を持っている国です。そのため、イギリスで問題となっている裏ピースをオーストラリアでもしてはいけません。オーストラリア人は、裏ピースが相手を挑発する意味であるということを知っているからです。
基本的に、イギリスと密接な関係を持つ国で裏ピースをすることは控えましょう。具体的には、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドなどです。これらの国で日本人が裏ピースをすると、問題に発展してしまう危険性があります。これらの国を旅行する場合は、裏ピースは絶対にしないと決めると良いでしょう。
裏ピース以外の危険なサイン【アメリカ編】
続いては、裏ピース以外の危険なサインを紹介していきましょう。最初に、アメリカ編を紹介します。アメリカを旅行する日本人は非常に多く存在しますが、アメリカでは裏ピース以外にも危険なサインがあるのです。安易な気持ちで危険なサインをしないように、しっかり覚えておくことが重要でしょう。
ブーイング
アメリカでは、ひどいブーイングは控えた方が良いでしょう。例えば、アメリカンフットボールでは、ブーイングをクラウドノイズと呼び、ひど過ぎる場合には罰則が適用されることもあります。また、ブーイングの時に頻繁に見かける、親指を立てて逆さまにするサムズダウンも、日常生活ですると相手を激怒させてしまう危険性があるので控えましょう。
日本式の手招き
実は、日本式の手招きもアメリカでは控えた方が良いでしょう。日本人は、「こっちにおいでよ」という意味で相手を手招きする時に、手のひらを下に向けて指を曲げ伸ばししますが、アメリカでは、「あっちに行け」という全く逆の意味になってしまいます。同じハンドサインが逆の意味になることもあるのです。
日本人がアメリカで日本人に対してこの日本式手招きをするのは問題ないですが、アメリカ人を相手に日本式手招きをすることは控えましょう。アメリカでは手招きも危険だと覚えておきましょう。アメリカで人を手招きしたい時は、手のひらを上に向けて、指や腕の手前に曲げるようにします。
中指を立てる
アメリカで一番してはいけないハンドサインは、中指を立てる行為です。中指を立てる行為が非常に悪い意味を持つことは、多くの日本人が理解していることでしょう。ドラマや映画の影響で、こうした知識が日本人の間にも広く知れ渡るようになってきました。
中指を立てるハンドサインは、アメリカだけでなく、ヨーロッパでもしてはいけません。中指を立てるハンドサインは、レイプするぞという意味を表します。また、相手を侮辱する意味もあるので、海外に行く時は、絶対にしないようにしましょう。
裏ピース以外の危険なサイン【ヨーロッパ編】
続いては、裏ピース以外の危険なサインのヨーロッパ編を見ていきましょう。ヨーロッパは広い地域ですが、ヨーロッパの国々は密接に関係しているので、してはいけない危険なハンドサインが似ていることが多いのです。ヨーロッパを旅行する人は、以下で紹介する危険なサインをしないようにしましょう。
ピースサイン
日本人やアジア圏に住む人にとっては良い意味しかないピースサインは、ヨーロッパではしないようにしましょう。ヨーロッパ全土でピースサインが悪い意味になる、というわけではありません。ピースサインが悪い意味を持たないヨーロッパの国もあります。しかし、危険な意味を持つ国が存在するのです。
例えば、ギリシャでピースサインをすると、相手を侮辱する意味を表してしまいます。ピースサインは、日本人にとっては小さい頃から無意識にしているハンドサインなので、思わず旅行先で出てしまうかもしれません。ギリシャを旅行する人は、十分に気を付けましょう。思わぬところでトラブルに巻き込まれてしまう危険性があるのです。
サムズアップ
握りこぶしを作り、親指を空の方に向けたサムズアップは、日本では、ポジティブな意味しかないでしょう。しかし、このサムズアップは、ヨーロッパでは良くない意味になるのです。例えば、イタリアやギリシャでは、相手を侮辱する意味になってしまいます。良かれと思ってしたハンドサインがトラブルを生む危険性があるのです。
そのため、イタリヤやギリシャに行って、現地の人と仲良くなっても、サムズアップは控えましょう。せっかく仲良くなっても、ハンドサインによって仲たがいしてしまう危険性があるのです。日本では良い意味でも、海外では逆の意味になることがあります。
デビルホーンズ
続いては、デビルホーンズというハンドサインを紹介します。デビルホーンズは、人差し指と小指を立てるハンドサインです。例えば、イタリアでデビルホーンズをしてしまうと、不貞を見せるという意味になってしまいます。イタリアに旅行で行く際には、絶対にデビルホーンズをしないようにしましょう。
裏ピース以外の危険なサイン【アジア編】
続いては、裏ピース以外の危険なサインのアジア編を見ていきましょう。日本はアジアの一部なので、アジア圏は海外と言っても日本と似たようなハンドサインがたくさんあります。しかし、日本では特に深い意味がないハンドサインも、アジアの一部の国では問題となることがあるのです。
人差し指と中指を交差する
人差し指と中指を交差するハンドサインは、欧米ではグッドラックという意味ですが、ベトナムでは違った意味になります。ベトナムでは、女性器を意味してしまうのです。そのため、ベトナムに旅行に行く時には、人差し指と中指を交差させるハンドサインは、絶対にしないようにしましょう。
小指を立てる
小指を立てるハンドサインは、中国では、無能という意味になります。中国人はメンツを重んじるので、小指を立てるサインを見かけたら、激怒してくる可能性があるのです。中国に行く時には、小指を立てるハンドサインは慎みましょう。ちなみに、イギリスでは男性器が小さいことを表すハンドサインとなっています。
裏ピースの意味の意味を知ろう!
裏ピースを含むいろいろなハンドサインについて詳しく解説してきました。海外では、日本での意味とは全く違った意味を持つハンドサインがたくさんあります。海外旅行を楽しむ人は少なくありませんが、安易な気持ちでハンドサインをしないことが重要です。旅行先で危険なハンドサインがないか、旅行前に調べておくと良いでしょう。