- インナーチャイルドはうつも起こす?意味や治療方法
- インナーチャイルドとは
- 内なる子どもとは何か
- アダルトチルドレンとの関係
- 心の傷を癒すことで自由になれる
- インナーチャイルドの人の特徴
- 基本的にアダルトチルドレンの特徴と同じ
- 特徴①うつっぽい
- 特徴②被害妄想が強い
- 特徴③自分に自信がない
- 特徴④表情がわかりづらい
- 特徴⑤依存心が強い
- インナーチャイルドを放置してないけない
- インナーチャイルドがうつを引き起こす?
- 幸福を感じにくくなる
- インナーチャイルドの治療方法
- 治療すると周囲の自分への接し方も変化
- 治療①内なる子どもに手紙を書く
- 治療➁ぬいぐるみ療法
- 治療③前世療法
- インナーチャイルドの治療方法の注意
- 注意①疲れても1回でやめない
- 注意➁1つのやり方にこだわらない
- 自分の中のインナーチャイルドを受け入れ認めてあげる
インナーチャイルドはうつも起こす?意味や治療方法
みなさんはインナーチャイルドという言葉を聞いたことがあるでしょうか?心理学やスピリチュアルな世界に興味のある方は聞いたことがあるかもしれませんが、初めて聞くという人もいるでしょう。実は、自分でも気づかないうちにインナーチャイルドを抱えている人もいると言われています。
インナーチャイルドとは、自分の心の中にいる傷を負った子どもを意味しています。幼少期に体験したことや感じたことを、このインナーチャイルドが請け負っているのです。
インナーチャイルドの存在に気づかずに生活している人もいますが、インナーチャイルドをそのまま放置していると、うつや精神障害をも引き起こす可能性があります。
ここでは、インナーチャイルドの意味やインナーチャイルドの人の特徴、治療方法についてご紹介していきます。
インナーチャイルドとは
心理学やスピリチュアルな世界が好きな人は知っている言葉かもしれませんが、そうでない人の中には、インナーチャイルドという言葉すら聞いたことがないという人もいるかもしれません。では、インナーチャイルドとはいったいどういう意味なのでしょうか?
インナーチャイルドは「内なる子ども」と訳されます。そして、その内なる子どもとは、言葉の通り「自分の中の子ども」のことを意味します。幼少期のトラウマや傷を、分かりやすくイメージするための考え方だとされています。
インナーチャイルドは潜在意識と深い関りがあると考えられていて、心理学やスピリチュアルに興味のない人にとっては、自身のインナーチャイルドに出会うことも難しいと言われています。
内なる子どもとは何か
インナーチャイルドは自分の中の子どもを意味します。正確には、自分の中にいる傷ついた子どもだとされています。では、自分の中の傷ついた子どもとはどのように形成されるのでしょうか。
主に幼少期から思春期にかけての思い出や体験、その時の感情などが元になっているとされています。過去に経験した辛い経験などをインナーチャイルドが請け負っているのです。
アダルトチルドレンとの関係
インナーチャイルドと似たような言葉にアダルトチルドレンがあります。インナーチャイルドは聞いたことがなくても、アダルトチルドレンは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
アダルトチルドレンは、子どもの頃に体験したことなどを大人になってもトラウマとして持ち続けていることを言います。そして、インナーチャイルドはアダルトチルドレンが持つ子どもの頃に負った傷のことを意味します。
つまり、アダルトチルドレンの原因になっている幼少期の心の傷などをインナーチャイルドとしているのです。
心の傷を癒すことで自由になれる
実は、自分の中に存在しているインナーチャイルドに気づいていない人も多くいると言われています。中には、薄々気づいていても放置して治療しない人もいます。しかし、インナーチャイルドをそのままにしていると、精神障害などを引き起こす可能性もあるのです。
漠然とした不安や原因の分からない緊張、日々生きていく中で感じる生きづらさとストレス、このようなものは幼少期のストレスが影響しているのです。
このような生きづらさやストレスは、インナーチャイルドときちんと向き合い、幼少期に負った心の傷を癒すことで解消されます。
インナーチャイルドの人の特徴
自身のインナーチャイルドに気づかない人もいるということは、インナーチャイルドの人に分かりやすい特徴や症状がないのでしょうか?
もしかするとあなた自身がインナーチャイルドかもしれませんし、身の回りにいる人がインナーチャイルドかもしれません。
基本的にアダルトチルドレンの特徴と同じ
アダルトチルドレンの原因になる存在がインナーチャイルドなわけですから、当然といえば当然なのですが、インナーチャイルドの人の特徴は基本的にはアダルトチルドレンの特徴と同じだと言われています。
では、具体的にどのような特徴があるのか、インナーチャイルドの人に見られる特徴や症状を5つご紹介します。
特徴①うつっぽい
インナーチャイルドはうつや精神障害を引き起こすこともあるため、インナーチャイルドの人はうつっぽい人が多いと言われています。
うつっぽいと言われると、自殺願望があり暗くふさぎ込んでいるような症状をイメージするかもしれませんが、うつにも種類があるため、一概にそうだとは言えません。
例えば、さっきまでは楽しそうだったのに急にテンションが下がるなど、気分の上がり下がりが激しい人や、夜になると情緒不安定になるという人もいます。
特徴②被害妄想が強い
子どもの頃に傷ついた体験や、その時の感情をそのまま心の中に抱えているインナーチャイルドの人は、思い込みが激しかったり、被害妄想が強い傾向にあります。
自身のインナーチャイルドに気づいていない人でも、インナーチャイルドの傷に触れてしまう何かがあった時に、無意識に思い込みや被害妄想をしていることがあります。
例えば、他人が言った何気ない言葉が、インナーチャイルドの心の傷に触れ過剰に反応してしまい、自分の中で湾曲させて解釈し傷ついたり、モヤモヤしたり激怒したりすることもあります。
特徴③自分に自信がない
インナーチャイルドの人は、自分に自信がないことが多いと言われています。子どもの頃に自己を抑圧されていた体験のあるインナーチャイルドの人に特にみられる特徴で、植え付けられたネガティブな感情や自己否定的な考えが大人になってもぬぐい切れず、心の中にインナーチャイルドとして存在し続けているのです。
特徴④表情がわかりづらい
感情の分かりづらい人もインナーチャイルドの可能性があります。怒っているわけでもないのに、『なんか怒ってる?』とよく聞かれることはありませんか?楽しい場にいて、自分も楽しんでいるにも関わらず顔が笑っていなかったり、周りに気を遣われたり。
深い関係の人には分かるかもしれませんが、浅い付き合いの人には表情が分かりにくいため、とっつきにくい人だと思われているかもしれません。
特徴⑤依存心が強い
インナーチャイルドの人の特徴に、依存心が強いことも挙げられます。家族や友人、恋人などに依存してしまうと言われています。
自分への自信のなさやマイナス思考が強い依存心を生み出し、少しでも心を許せる相手ができると、その人に縋って生きようとしてしまうのです。
インナーチャイルドを放置してないけない
インナーチャイルドに気づかずに生活している人もいると言われていますが、インナーチャイルドは放置していてはいけません。そのままにしていると、うつや精神障害を起こしてしまうかもしれないからです。
自身のインナーチャイルドに気づいている人は、治療を開始することをおすすめします。薄々インナーチャイルドの存在を感じているという人は、まずインナーチャイルドに出会うことから始めていく必要があります。
インナーチャイルドがうつを引き起こす?
インナーチャイルドを放置しているとうつを引き起こす可能性があるとは、どういうことなのでしょうか。
インナーチャイルドは自分の心の奥底にある傷を意味します。治癒させることなく放っておけば、いずれ化膿したり炎症を起こします。そして、それが現在の自分にも影響を与えるのです。
インナーチャイルドの人は、普段の生活の中で生きづらさや漠然とした不安、ストレスを感じていると言われています。その生きづらさが原因となって、うつや精神障害を引き起こすのです。
幸福を感じにくくなる
常にマイナスな思いやモヤモヤとした気持ちを抱えてしまっているインナーチャイルドは、幸福を感じにくくなります。
小さな幸せを素直に喜べる余裕もないですし、何かいいことがあっても、普段から感じている不安やストレスが邪魔をしてしまい、前向きな気持ちや明るい気持ちになりきれないのです。
インナーチャイルドの治療方法
ここまで、インナーチャイルドについてその意味や特徴についてみてきましたが、インナーチャイルドの治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
インナーチャイルドの治療方法には、自宅で一人でできる簡単な治療方法や、専門家によるインナーチャイルドセラピーなどがあります。傷の深さや治療のスピードには個人差がありますから、自分に合った治療方法をみつけて治療していきましょう。
治療すると周囲の自分への接し方も変化
インナーチャイルドの人は不安や生きづらさを抱えて日々生活しています。そのため、余裕をもって周りの人たちに接することができません。
インナーチャイルドを治療し、生きづらさを解消してあげることで、心に余裕が生まれ周囲の人への接し方も変わってきます。それと同時に周囲の人の自分への接し方も変化していきます。
治療①内なる子どもに手紙を書く
自宅で簡単にできる治療方法として、インナーチャイルドに手紙を書くというものがあります。思ってることなどを文字にすることで、インナーチャイルドの気持ちや思いを明確にすることができます。
まず最初に、今現在の自分自身からインナーチャイルドに宛てて利き手で手紙を書きます。内容は、インナーチャイルドがかけて欲しかったであろう言葉を綴るような感じで良いです。
例えば、抑圧され否定されてきたインナーチャイルドに対して書く場合、「私はあなたを愛しているよ」というような言葉だったり、「ありのままのあなたが素敵だよ」というようなインナーチャイルドを認めてあげる内容の手紙を書くと良いでしょう。
その後、利き手ではないほうの手で、インナーチャイルドから自分に宛てて手紙を書きます。こうすることでインナーチャイルドとじっくり向き合えます。
治療➁ぬいぐるみ療法
ぬいぐるみ療法も自分で簡単にできる治療方法です。何かに触れる行為や抱く行為には、人の心を癒す効果があると言われています。アニマルセラピーなどがその例です。
具体的な方法は、まず気に入ったぬいぐるみを用意します。そしてそのぬいぐるみを母親に見立てて甘えたり抱いて寝てみたりしてください。これだけでも不思議ととても落ち着きます。
そしてさらに、今度はそのぬいぐるみをインナーチャイルドに見立てて、自分が母親になったつもりで声をかけたり抱きしめてあげましょう。
治療③前世療法
インナーチャイルドを治療するにあたって、まずインナーチャイルドに出会わなければなりません。ですが、中にはインナーチャイルドに出会うことが難しい人もいるようです。そのような人は、専門家を頼ってインナーチャイルドセラピーを受けると良いかもしれません。
インナーチャイルドの治療にはヒプノセラピーと呼ばれる催眠療法が使われることが多くあります。専門家の指示に従って、リラックスした状態で瞑想することで幼少期や前世にまで遡り、インナーチャイルドの傷やストレスとなっている原因を探るのです。
起きながら夢を見ているかのような感覚の中で、インナーチャイルドの傷を映像として鮮明に見られたりするので、自身のインナーチャイルドにしっかり向き合うことができます。
この前世療法は体質によって個人差がでるようですが、回数を重ねていくうちに催眠に入りやすくなるコツが分かっていくそうです。
インナーチャイルドの治療方法の注意
インナーチャイルドの治療法を紹介しましたが、インナーチャイルドの治療は、問題なくすぐに完了する人もいれば、時間がかかったり治療途中で挫折してしまう人もいます。インナーチャイルドの治療をしていくにあたって、注意しなければならないこととは何なのでしょう。
注意①疲れても1回でやめない
インナーチャイルドの治療は、たった1度の治療で治る人もいますが、かなり時間がかかってしまう人もいます。早く治したいと思うのも分かりますが、焦りは禁物です。自分のペースで治療していくことが大事です。
中には、1度目の治療でほとんど成果を感じなかったという人もいます。しかし、それでも1度治療したということは、確実に1歩前進したことを意味します。なかなか治療が進まないとイライラしたり疲れたりもするでしょうが、1回でやめずに根気強く続けてください。
注意➁1つのやり方にこだわらない
インナーチャイルドの治療方法は複数存在します。1つ試してみて、合わなかったら他の治療法に変えてみてください。1つのやり方にこだわらず、自分に合ったやり方を見つけていくのも大切です。
専門家によるヒプノセラピーでも、催眠に入りづらい体質でヒプノセラピーが合わない人もいます。どの方法が1番正しいとか、1番効果があるなんて決まっていませんから、いろいろな方法を試してみると良いでしょう。
自分の中のインナーチャイルドを受け入れ認めてあげる
インナーチャイルドを治療するには、まず自分の中にいるインナーチャイルドに出会うことから始めなければいけません。そして、インナーチャイルドを受け入れることが大事です。
インナーチャイルドに気づかないふりをして無視したり、否定してはいけません。インナーチャイルドの存在としっかりと向き合い、現在の自分がインナーチャイルドを認めてあげるのです。そうすることで、インナーチャイルドが負った傷を癒してあげます。
すると、今まで感じていた生きづらさや不安、ストレスから解放されとてもスッキリとした気分になります。心の余裕ができ、前向きな気持ちになれるでしょう。