ベナベンテ事件とは?実際にあった復讐殺人事件の概要!

ベナベンテ事件という事件を聞いたことはありますか?ベナベンテ事件とは、スペインで起こったとされる無残なレイプ事件と、その復讐劇の事を指します。今回はベナベンテ事件の概要と詳細、そして犯人であるマニュエルベナベンテをはじめとした事件の関連人物について紹介します。

ベナベンテ事件とは?実際にあった復讐殺人事件の概要!のイメージ

目次

  1. 1ベナベンテ事件の概要!実際にあった復讐殺人事件とは?
  2. 2ベナベンテ事件=復讐殺人事件の概要
  3. 3ベナベンテ事件の関係者
  4. 4ベナベンテ事件のその後
  5. 5復讐殺人の犯罪例
  6. 6ベナベンテ事件と類似の映画
  7. 7ベナベンテ事件を繰り返さない

ベナベンテ事件の概要!実際にあった復讐殺人事件とは?

本稿では、スペインで起こったとされる「ベナベンテ事件」の詳細を紹介します。ベナベンテ事件とは、犯人であるマニュエルベナベンテの残忍さと、復讐の恐ろしさで知名度のある事件なので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

犯人であるマニュエルベナベンテは、3人の女性を残酷な方法でレイプし、被害者の女性たちは精神的にも肉体的にも深い傷を負うこととなりました。

また、ベナベンテ事件は物語のような復讐劇が注目され、世に「マニュエルベナベンテ」という人物、そしてこの事件の概要が広まることとなりました。

このベナベンテ事件を基にしたと言われている映画や、ベナベンテ事件と類似している事件も併せて紹介していきます。

ベナベンテ事件=復讐殺人事件の概要

ベナベンテ事件とは、犯人であるマニュエルベナベンテという男の名前が由来となっている事件で、1992年のスペイン発生したとされています。マニュエルベナベンテは農場で1人暮らしをしていた男性です。

マニュエルベナベンテは、3人もの女性をレイプしましたが、その方法は目隠しをしたり、凶器を用いたりというした残忍なものでした。被害を受けた3人の女性は、精神的にも肉体的にも深い傷を負うこととなりました。

犯人であるマニュエルベナベンテが逮捕され、ベナベンテ事件はこれで幕を閉じたかと思われましたが、ベナベンテ事件には犯人逮捕後に衝撃的な結末を遂げることとなります。こちらでは、まずベナベンテ事件の概要及び事件の流れについて順番に説明します。

1992年のスペインのレイプ猟奇事件

ベナベンテ事件は、1992年のスペインで発生しました。1992年といえば、日本では東海道新幹線にて「のぞみ」が運転を開始したり、日本人留学生射殺事件が発生していました。

世界的にも、ベナベンテ事件以外にブエノスアイレスのイスラエル大使館で自爆テロが発生し29人が死亡してしまったり、中華人民共和国と韓国が国交を樹立したりという出来事が起こったころです。

初めは一人の女性教師

1人目のベナベンテ事件の被害者は、女性教師でした。マニュエルベナベンテは、休暇のためたってきたその女性教師を襲い、強引に自分の車に引きずり込むと目隠しをしました。

マニュエルベナベンテは、目隠しをした状態の女性教師を街はずれの農場小屋に連れ込み、そこで彼女の衣服を脱がし、レイプしました。

その際下腹部と太ももを剃刀で何箇所も深く傷つけられ大量に出血したとも語られており、この女性は痛みと恐怖で大声で泣き喚いたと言われています。満足したマニュエルベナベンテは、彼女を小屋に置き去りにして去っていきました。

1人目の被害者の発見

その後、血まみれで岩場をよじ登る全裸の女性を低空飛行巡回中だったヘリコプターが発見しました。しかし、パニック状態に陥っていたその女性教師は、そのヘリコプターを見て犯人がまた襲ってくると勘違いし、精神状態を落ちつかせるための時間がかかりました。

その後彼女が少し落ち着いたのちに病院に搬送しました。これがベナベンテ事件の始まりです。1人目の被害者から、ベナベンテ事件の恐ろしさが良くわかります。

二人目と三人目の女性も強姦

その後、ベナベンテ事件の被害者はあと2人出てしまう事となります。ベナベンテ事件の2人目の被害者は農場付近に住む主婦で、3人目の被害者はなんと16歳の少女でした。ベナベンテ事件の第2、第3の事件についての詳細も説明していきます。

下腹部と太腿を切り裂かれる

1つ目のベナベンテ事件から数日後、次の被害者となってしまった方は農場に住む主婦でした。1人目の女性教師同様に、目隠しをされ、そのまま鶏小屋に連れ込まれました。

この主婦は鶏小屋にあった支柱に針金で縛られ、剥ぎ取られるように服を脱がされました。そしてマニュエルベナベンテは、またしても女性の剃刀で太ももと下腹部を切り裂き、レイプしたのです。

ケガのため4度にわたる手術

そして極めつけに、マニュエルベナベンテはその主婦の肛門に箒の柄を深々と突き刺し、シャベルを膣の中に突き立てたままその場を逃走しました。その約1時間後、主婦の夫が血まみれで倒れている主婦を発見し、主婦はその後すぐさま病院に搬送されました。

この主婦がされた仕打ちはベナベンテ事件1人目の被害者よりも更に質が悪質で残忍なものとなっており、大量出血で命の危険もありました。2人目の被害者は、輸血をしてようやく一命をとりとめることが出来ました。

また、シャベルを突き刺された膣内はひどく避けていたため、ベナベンテ事件により4回もの手術を受ける事となってしまいました。

更なる残忍な仕打ち

そして第2のベナベンテ事件から10日後、最後の被害者が出る事となりました。この最後の被害者は就職してまだたった2日目の16歳の少女でした。

彼女は帰宅途中にマニュエルベナベンテにより誘拐されると、道路端にあった道具倉庫に放り込まれ、そこでレイプされました。彼女もまた、剃刀で太ももと下腹部を切り裂かれ血まみれの状態でした。

マニュエルベナベンテは、最後に彼女の膣と肛門にいくつもの石を詰め込むと、お腹や背中を執拗に殴りました。ベナベンテ事件3人目の被害者は肝臓が破裂し、片方の乳首は切り落とされていたと言います。

喘息持ちの事実から犯人を逮捕

この悍ましいベナベンテ事件に対し、警察は勢力をあげて捜査を進めました。その捜査員の中に、毛髪と繊維の分析を専門とする法医学者がおり、彼は事件現場からベナベンテ事件の犯人のものと思われる毛髪及び服の繊維を採取すると、そこから犯人が使用していたと思われるコロンを特定することに成功しました。

この時、ベナベンテ事件の犯人が喘息もちであったことも明らかになります。そして捜査員たちは近隣の薬局を1点ずつ回り、法医学者の作成したプロファイルと一致する喘息を持つ者を探し始めました。

そして、たどり着いた1人の男が、まさにマニュエルベナベンテでした。彼は逮捕されると、留置場に拘置され、これで残忍な連続強姦・ベナベンテ事件は幕を閉じたかと思われましたが、その後意外な結末が待ち受けていました。

担当弁護士に刺されてベナベンテ死亡

どんなに残忍な犯罪を犯したとしても、被告人には弁護士がつくことになります。そのためベナベンテ事件の犯人・マニュエルベナベンテにも担当の弁護士が付きました。ベナベンテが留置所に送致された数時間後に弁護士が到着し、ベナベンテの独房に向かいました。

そして、その直後に凄まじい悲鳴が聞こえてきました。その悲鳴を聞いた留置所の職員が駆けつけると、そこにはのどを切り裂かれのたうち回るベナベンテの姿がありました。

ベナベンテの目の前に立っていた血まみれの弁護士は、手にしていた凶器の神を理を警察官に渡すと、冷静に自分の行為を認めたのです。

担当弁護士は被害者女性の叔父?

実はこの弁護士は、最後のベナベンテ事件の被害者女性の伯父だったのです。弁護士はベナベンテ事件の復讐のためにマニュエルベナベンテを殺害したことを認めると、皮肉なことに法によって裁かれる結果となりました。

弁護士は、ベナベンテ事件がきっかけで過度なストレスを抱えており、犯行当時の精神状態は正常ではなかったと判断されました。結果として、この弁護士は60週間の精神治療を受けるという条件をもとに釈放されたのです。

ベナベンテ事件の関係者

3つのレイプ事件の犯人であるマニュエルベナベンテのスピード逮捕、そして最終的にベナベンテは被害者女性の伯父によって復讐殺害されることとなり、ここでようやくベナベンテ事件の幕が閉じられました。

次に、ベナベンテ事件に関連する登場人物を紹介します。ベナベンテ事件の犯人であるマニュエルベナベンテ、復讐殺人を起こすためベナベンテ事件の弁護士となった被害者の伯父、そして3人のベナベンテ事件の被害者女性について説明します。

犯人=ベナベンテ

ベナベンテ事件の犯人である男は、スペイン国内の農場を営む1人暮らしの「マニュエルベナベンテ」という男でした。彼の家族構成や生い立ちについては資料がなく不明です。

彼は、逮捕された後裁判でベナベンテ事件の証言をするはずでしたが、留置所について間もなくベナベンテ事件の被害者の叔父であった弁護士に殺害されてしまったため、なぜこのような残忍な事件を3件も起こしてしまったのかという動機は闇の中です。

ベナベンテ事件の目的

マニュエルベナベンテが襲った3人の女性は、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受ける事となってしまいましたが、彼はこの被害者たちを殺害することはしませんでした。

このような点から、マニュエルベナベンテは殺人目的ではなく、自分よりも弱い女性に暴行を与えることに快感を覚える変質者であった事が推測できます。もしくは、殺してしまうのはまずいと予め自分の中で線引きをしていた可能性もあります。

しかし、このような惨いレイプ事件を3件も起こしていることから、彼が生きていたならば厳罰は免れなかったと言えます。

担当弁護士

先ほどにも述べたように、マニュエルベナベンテを留置所で殺害したこの弁護士は、ベナベンテ事件3人目の被害者の叔父でした。しかし、ベナベンテ事件の不可思議な点としては、ベナベンテ以外の関連人物に関する情報が一切見当たらないという点です。

この弁護士についても、本名はおろか、その後どのような人生を送っていったのかも不明です。スペインで発生した事件が日本にまで知れ渡っているにもかかわらず、マニュエルベナベンテ意外の人物に関する情報がここまで少ない事には疑問があります。

レイプは魂の殺人

しかし、ベナベンテ事件のようなレイプ事件というものはとても闇の深い事件です。肉体は殺されていなくても、魂を殺されたという表現をする被害者の方もいます。被害者やその身内の人々は事件が終わってもその事件を忘れることはありません。

そのような点から見ると、ベナベンテ事件の被害者やその家族たちの個人情報が日本にまで漏えいしていないという点は唯一の救いであったと言えます。

この弁護士についてはベナベンテ事件の犯人を札がしたという事実がありますが、世間や裁判官の目はそれほど厳しくなかったと言われています。

自分の大切な姪がひどいレイプ事件の被害に遭ったとなれば、殺してしまいたいという気持ちが芽生えてしまっても仕方がないというのは世間の見方でした。

この弁護士は当時の精神状態はベナベンテ事件によって崩壊寸前になっており、正常な判断が出来なかったと判断されることになりました。彼は、60週間の精神療法を受けることを条件として釈放されました。

一人目の被害者

先ほどの内容と被る点もありますが、1人目のベナベンテ事件の被害者女性について改めて紹介します。ベナベンテ事件の1人目の被害者は女性教師で、彼女は自らの研究と休暇のためにスペインにあるベナベンテの住む農場方面を訪れていました。

目隠しされ強姦

彼女は突然ベナベンテにより目隠しをされ、無理やり車に詰め込まれます。そのまま農場の小屋に連れていかれ、レイプ被害を受けました。これがベナベンテ事件の始まりです。

マニュエルベナベンテによって、太腿や下腹部を剃刀で深く傷つけられ、発見されたときは血まみれの状態でした。レイプをされて数時間後に、巡回中だったヘリコプターによって発見され、病院に搬送されました。

彼女はベナベンテ事件により深刻な精神のダメージを負い、救助に来た男性隊員たちにも抵抗していたと言われています。

二人目の被害者

ベナベンテ事件の2人目の被害者は農場を営む主婦でした。彼女はいつものように飼育しているニワトリに餌をやろうとしたところで目隠しをされ、鶏小屋に連れ込まれるとレイプをされてしまいました。

輸血で命を取り留める

鶏小屋に連れ込まれた彼女は、小屋にあった支柱に縛られ、身動きが取れない状態でレイプを受けます。ベナベンテ事件1人目の被害者と同様に、剃刀で体中を傷つけられ、更に彼女の膣内にはシャベルが、肛門には箒の柄が深々と突き刺された状態で帰宅した夫によって発見されました。

彼女の場合は出血が多く、輸血をしてなんとか一命をとりとめました。1人目のベナベンテ事件よりもさらに酷い手口になっていることがわかります。

最後の被害者

ベナベンテ事件の最後の被害者となった女性は、まだ仕事に就いたばかりの若い女性でした。彼女は仕事の帰宅途中に無理やり車にのせられ、目隠しをされると拉致されました。

16歳の女性

彼女は当時16歳で、まだ少女と言える年齢でした。そんな彼女にマニュエルベナベンテは容赦なくレイプをし、それだけではなく彼女の身体にもひどい傷跡を残します。

彼女は車で道外れの道具小屋に連れ込まれ、小屋の中の支柱に彼女を拘束すると、剃刀で体中を切りつけました。最後には膣や肛門にいくつもの石ころを無理やり詰め込み、彼女を殴ったり蹴ったりしました。その結果発見されたとき彼女の肝臓は破裂し、片側の乳首は切り取られた状態でした。

ベナベンテ事件のその後

犯人であるマニュエルベナベンテが殺害されて、ベナベンテ事件が幕をとじました。しかし、このベナベンテ事件には法制の問題が関わっており、事件がきっかけで死刑制度などの問題が再度持ち上がることとなりました。

スペインの死刑制度は廃止

現代でも、死刑制度とは世界的に論争が絶えない問題です。アジアでは日本をはじめとしてシンガポールやタイ王国など、未だ死刑制度が存置している国も存在します。

しかし、韓国やフィリピン、ブータンなど多くの国は既に死刑制度を廃止しています。ヨーロッパ諸国ではもうほとんどの国が死刑制度を廃止しています。

スペインにおいては、1975年に一般犯罪における死刑制度を、1995年に全ての犯罪における死刑制度を廃止しました。

スペインは、第2次大戦後フランコ政権による独裁体制がなされておりましたが、民主化運動が加熱し、新憲法の制定及び立憲君主制の転換が果たされました。立憲君主制移行に伴って、死刑制度が廃止される事なったのです。

ベナベンテ事件が起こった1992年には既に一般犯罪の死刑制度は廃止されていた為、もちろんベナベンテ事件においての死刑は執行されませんでした。

復讐殺人をした理由

このようなスペインの法制を見ると、ベナベンテ事件の最後の被害者の叔父であった弁護士が復讐のためマニュエルベナベンテを殺害したことも理解に苦しくありません。

国や法律では犯人を殺すことが出来ないと悟った弁護士は、自らの手でベナベンテ事件の犯人を殺害することを決めたのです。

法律の下で働く弁護士という職業であったにも関わらず、最愛の娘を傷つけたベナベンテ事件の犯人を許すことが出来ず、「復讐」という手段をとることにしました。

終わらない死刑制度の論争

ベナベンテ事件のような復讐事件というものは世界的に見ても少なくありません。日本では現在でも死刑制度がありますが、現在多くの先進国では死刑制度は廃止されています。

しかし、どんなに悍ましい事件を起こしたところで、死をもって償うことはないと法律で定まっているという事は、被害者の立場からすると簡単に受け入れられるものではありません。今一度、死刑制度について考える必要があります。

弁護士は寛大な判決がなされた

上記でも触れましたが、マニュエルベナベンテを復讐として殺害した弁護士は、殺害したその場で拘置されることとなりました。この弁護士は、動悸や精神状態が考慮された判決が下されました。そのため、弁護士は厳罰になる事はなく、60週間の精神療法を受けることを条件として釈放されました。

復讐殺人の犯罪例

ベナベンテ事件のような復讐殺人は、世界的に何件も発生しています。自分の身内や大切な人が被害に遭ったとなれば、復讐に走る人の気持ちも理解に難しくありません。こちらではベナベンテ事件と類似した復讐殺人事件を紹介します。

シャイナーの5歳のレイプ事件

2012年6月21日、アメリカのテキサス州で5歳の娘に性的暴行を加えた男(43)を素手で殴って殺害した父親(23)に対し、刑事責任を問わず不起訴処分とする判決が下されました。

6月19日に開かれた検察側の記者会見によると、父親の行為を「正当な殺人」とみなすべき十分なものがあると認められました。

シャイナー事件の概要

この事件の概要を説明します。事件は、ラバカ郡シャイナー(Shiner)近郊の牧場で起きた事から、「シャイナーのレイプ事件」と呼ばれています。

この父親は、牧場の従業員から「娘が見知らぬ男に馬小屋に連れ込まれるのを見た」と知らされ現場に駆け付けたところ、下着を下ろしたレイプ犯へスース・モラ・フロレス容疑者(47)が泣き叫ぶ娘にのしかかっていたところを目撃しました。

そして父親は、娘を助けるためフロレス容疑者を夢中で殴ったのです。ベナベンテ事件と同様に性的暴行を受けていた身内を守るための復讐殺人事件です。

父親を擁護する世間の声

レイプ犯を殴った直後、父親は緊急通報ダイヤル「911」に電話をし、レイプ犯の救助要請をしたことがわかっています。被害を受けた女児は負傷していました。

テキサス州における州法では、性的暴行を止めるための暴行致死は正当化されることが認められており、地方メディアからも「自分の子どもが被害に遭ったら同じことをする」と同情の声が上がりました。また、この事件がベナベンテ事件と異なる点は、明確な殺意はなかったという点です。

父親の復讐殺人・アラム・カーン

2015年12月22日、インドのウッタルプラデシュ州で12年前に殺害された男性の息子が、父親の復讐のため殺人を行ったと自供しました。発見された遺体は、12の部分に切断されていました。

2015年12月15日、現地報道によるとアラム・カーン容疑者は当時12歳だった2003年に父親が家族ぐるみで付き合っていた友人の1里に殺害されたところを目撃しました。

それ以来、アラム・カーン容疑者は父親の復讐のことだけを考えて生きてきたと言います。そして当日、父親殺しの犯人であるモハマド・ライス容疑者を飲みに誘うと自宅に招き、殺害しました。

復讐殺人に後悔はない

ライス容疑者を酔わせたあとにナイフで殺害すると、ハンマーと弓のこで遺体を解体しました。その後1人の協力者と共に解体した遺体をプラスチック製の袋につめ、川に投げ捨てました。

袋は川岸に打ち上げられましたが、胴体部分にあった手術痕のみでしか警察がライス容疑者の身元を確認できるものはありませんでした。

カーン容疑者は、音楽をめいっぱいのボリュームで流し、遺体を12個に切り分けたと話しました。また、自分の父親をやっと殺すことが出来て幸せだとも語っていました。ベナベンテ事件と同様、復讐殺人に後悔はないと話しています。

母親ゾナーの復讐殺人

2005年6月にベナベンテ事件同様スペインで復讐殺人事件が発生しました。性的暴行を受けた少女の母親が復讐のため犯人の男を焼死させたのです。母親は娘が性的暴力事件の被害者となってから、何年もの間精神的な病にかかっていました。

このように、性的暴力を受けた被害者はもちろん、家族も一生消える事のない傷を背負って生きていくこととなります。

復讐の対象となった男は、アントニオ・コスメ・ベラスコ・ソリアノ元受刑者(69歳)です。この男は、1998年にパンを買いに街に買い物に来ていた少女をナイフで脅し、性的暴行を加えた事で9年の実刑判決を言い渡されていました。

レイプ犯を焼き殺す

このソリアノ元受刑者は、2005年6月に3日間だけ仮出所しており、自らが性的暴行を加えた街に戻ってきていました。ソリアノ元受刑者が近くのバーに向かう時に、偶然被害者の母と道端で遭遇しました。

あろうことか男はその際に「娘の調子はどうだ?」など、性的暴行を加えたことに関する発言をし、母親を挑発していました。

あざ笑ったことに対して頭に血が上った母親は、バーに向かうソリアノ元受刑者をガソリンを持って追いかけ、バーで酒を飲んでいたソリアノ元受刑者にガソリンをかけるとマッチで火を付けました。

母親には「ブラボー」の声

ソリアノ元受刑者は、バーにいた人々の救助もむなしく全身の60%が焼け焦げており、その後すぐさま病院に搬送されましたが、その11日後に死亡が確認されました。

母親が逮捕された翌日に、裁判所に出廷した母親に対して街の人々は拍手し、「ブラボー」という歓声で迎えたと言われています。

ベナベンテ事件では復讐したのは男性でしたが、この事件では女性である母親が復讐しています。女性は男性よりも性的暴行に対する嫌悪感が強いため、このような復讐に走ったといえます。

連続殺人ホセ・ヴェガ事件

こちらも同じスペイン内にてベナベンテ事件と類似した復讐殺人事件が発生しました。この復讐殺人の対象となった人物は「連続殺人犯」だった為、ベナベンテ事件とは若干異なっていますが、猟奇的な犯行内容はベナベンテ事件と通ずるものがあります。

殺人鬼はホセ・ヴェガという男で、この男は強姦の常習犯でした。既に連続強姦事件を起こした犯人として逮捕された経緯があり、27年の禁固刑を通告されています。しかし服役中は模範囚であったことから、逮捕後わずか数年の当時1986年で釈放されてしまいます。

そして彼は釈放後、突如老婆をターゲットとした連続強姦事件を起こし始めました。この強姦事件では、更に殺人も犯しています。絞殺されたケースもあれば、衝撃によりショック死したケースもありました。

逮捕には時間を要した

殺人を犯した後、ヴェガはその老婆の死体の膣内にものを突き刺すなどという残虐極まりない行為を凝り返していました。また、殺害する瞬間を映像に撮影しており、ベナベンテ事件に劣らない残虐な行為を行いました。

このような非道な事件を繰り返していたヴェガですが、逮捕されるのには時間がかかりました。なぜなら、ヴェガは自分の殺人の証拠を一切残さなかったためです。

16人を殺害

上手く逃げ延びていたヴェガですが、1988年5月遂に逮捕されます。ヴェガに殺害された老婆は16人に及んでおり、このサイコパス事件は「グラニー・キラー(老婆殺人鬼)」という異名で報道され、広く知られることとなりました。

もちろんヴェガは裁判において有罪判決が下されましたが、また数十年後には釈放され、恐ろしい殺人を起こすだろうと恐れられていました。しかし、彼は収容された刑務所内の囚人2人によって殺害されることとなったのです。

ベナベンテ事件と比較しても劣らない悍ましい事件です。16人も罪のない人々を殺害しても死刑にならないというのは問題であるといえます。

ベナベンテ事件と類似の映画

こちらではベナベンテ事件と類似するような「復讐」をテーマとした映画を紹介します。復讐をテーマとした映画は世界中に数多く存在します。

そこからも、人間にとって「復讐」は決して遠い存在でへないということがわかります。日本におけるベナベンテ事件同様の復讐映画も紹介しているため、是非実際に鑑賞してみてください。

完全なる報復

ベナベンテ事件と類似する映画の1本目は、2009年にアメリカで公開された「完全なる報復」です。ジェラルド・バトラーとジェイミー・フォックスが主演を務めています。ジェラルド・バトラー演じるクライドは、強盗に妻と娘を殺害され、自身も刺されて重傷のけがを負います。

犯人2人は逮捕されましたが、ジェイミー・フォックスが演じる判事ニックが司法取引を行った判決の結果は、クライドが納得できるものではありませんでした。それから10年後、強盗犯の1人が死刑を執行されることなりますが、予想を超える事が起こります。

「正義」を掲げた復讐

ストーリーは衝撃の連続で、これこそまさに目が離せない展開です。自分の妻子を殺害した犯人に対する復讐に燃える主人公ですが、その犯人にもまた自らの「正義」を胸に掲げていたのです。

この2人が巻き起こす激しいバトルやアクションシーンはもちろん、胸が熱くなる内容は必見です。ベナベンテ事件は強姦事件の復讐でしたが、この映画妻子を殺害されたことによる復讐劇です。

名も無き復讐

ベナベンテ事件と類似した映画の2本目は、2006年韓国で公開された「名もなき復讐」です。主人公のチェ・ジウンを、シン・ヒョンビンが演じています。

かつて射撃の代表候補選手でもあったジウンですが、交通事故により両親を失い、同時に自らも言語障害の後遺症を負うこととなります。射撃の道をあきらめた彼女は、その後工場で勤務しますが、ある日帰宅途中に3人の暴漢たちに襲われてしまいます。

無理やり廃屋に連れ込まれ何度も暴行された彼女は、やがて壮絶な復讐を始めることを誓います。彼女を救うべく行動する女刑事・カンも登場してきます。ベナベンテ事件と同様に主人公は性的暴行を受けました。

人生をかけた復讐

こちらはベナベンテ事件と同様に復讐をテーマとした重い映画となっています。ベナベンテ事件と異なり、被害者自らの手で復讐をするという設定となっています。

ヴァイオレンスな映像が多いですが、後半の復讐劇は爽快で、ヴァイオレンス系の映画が得意な人は楽しんで鑑賞することが出来ます。

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ

ベナベンテ事件と類似する3つ目の映画は2010年アメリカで公開された「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」です。復讐の鬼となるジェニファー・ヒルズをサラ・バトラーが演じます。

執筆活動のため森の奥に位置する別荘を訪れた小説家のジェニファーは、別荘に侵入してきた地元の4人の男たちに襲われてしまいます。酷い暴力を振るわれ、何度もレイプされたジェニファーは、男たちに射殺されそうになる直前に川に身投げします。

ジェニファーの死体が発見されず眠れぬ夜を過ごす4人の男たちですが、突然ジェニファーが姿を現し彼女の壮絶な復讐劇が始まります。

理性なきレイプ犯に復讐

ベナベンテ事件と同様の点は、性的暴行を受けて復讐を誓うという点です。こちらはベナベンテ事件と違って、身内ではなく自らの手で復讐をすることを誓います。

この映画はヒットしており、2019年現在ではシリーズものとして「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ3」まで出ています。

告白

ベナベンテ事件と類似する作品として、最後に紹介する映画は2010年日本で公開された「告白」です。原作は大人気ミステリー小説家湊かなえさんで、キャスティングとしては主人公の教師役を松たか子さんが演じています。

とある中学校の終業式後のホームルームにて、松たか子演じる1年B組の担任・森口悠子は、37人のクラスメートの前で自分の愛娘が亡くなったことを語り始めます。「警察は事故死と判断しましたが、娘は事故死ではありません。」

「このクラスの生徒によって殺されました。」悠子は、罪を犯しても反省していない犯人に対して身も凍るような復讐をします。

娘の復讐

ベナベンテ事件と同様に、この映画は被害に遭った身内の復讐をテーマとしています。この映画の怖い点は、実の娘を殺害した犯人がクラスメイトにおり、そのクラスメイトに復讐する人物が担任の教師というところです。

背筋が凍るような恐ろしい復讐劇は必見です。他にも、湊かなえさんの著書には「贖罪」「母性」など、ベナベンテ事件と類似した復讐をテーマにした作品があります。

ベナベンテ事件を繰り返さない

今回はベナベンテ事件の概要や、ベナベンテ事件に関連した人物、そしてベナベンテ事件と類似する映画について紹介してきました。

ベナベンテ事件とは残忍なレイプ事件が引き金となり発生してしまった「復讐殺人事件」です。この背景にはスペインの法制の問題、つまり死刑制度の廃止も絡んでいました。

ベナベンテ事件のように罪もない人が殺人事件を起こさないためにも、悲惨な事件が怒らないことを祈るしかありません。

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