アルコール依存症の芸能人！克服した有名人やアル中で死亡した人も紹介

有名人にはアルコール依存症の方が多くいます。芸能人以外にもスポーツ選手にもいます。テレビで取り上げられるのは海外の有名人が多いですが、もちろん日本人にもたくさんいます。

アル中の有名人として報道されれば、今まで築き上げてきたものをすべて失ってしまいます。なのになぜ、有名人はここまで数多くの人がアル中になってしまうのでしょうか。アルコールには人を惑わせる魅力があるのかもしれません。

お酒は種類によって様々な効果があることが分かっています。主にアルコールが効果を及ぼすのは人の感情です。とはいえ、飲む人の体調や体質、お酒のアルコール度や種類によっても違うようですので一概には言えません。

お酒のもたらす感情は、自信がつく、前向きになれる、攻撃的な気分になる、リラックスする、涙もろくなる、異性に対して積極的になれる等です。特に芸能人などはエネルギーの必要な仕事であることは確かです。お酒のもたらすエネルギーや自信が、人をお酒に引き付けるのかもしれません。

アルコール中毒、いわゆるアル中というものを知っていますか。案外、言葉は知っていてもそこまで詳しくわからないという人も多いのではないでしょうか。以前はアルコール中毒と呼ばれていたものは、今では言葉を変えてアルコール依存症と呼ばれています。アルコール依存症は実は薬物依存症の一種です。

アルコール依存症の恐ろしいところは、自分の意志でやめようとしているにもかかわらず、飲酒をコントロールすることができません。昔はアル中は意志の弱い人や、人間性に問題がある人がなるものだと思われていましたが、いまでは医学的に治療するべきだとされています。

芸能人が何人もアルコール依存症になり報道されたことも、アルコール依存症という病気に注目を集めるきっかけの一つになったことでしょう。

アルコール依存症とはいくらやめようとしたところで、脅迫的に飲酒行為を繰り返してしまう精神障害なのです。きちんとした治療を受けなければ治ることはほぼありません。

アルコール中毒は実は短時間で大量のアルコールを摂取したために起こる急性アルコール中毒と、長年の飲酒により様々な問題が発生する慢性アルコール中毒の二つがあります。

アルコール依存症とはアルコール摂取に関することでコントロールが効かないという症状であるため、急性アルコール中毒は違います。ただし、命の危険が高いのはむしろ急性アルコール中毒の方で、急性アルコール中毒になると酩酊状態になり意識を失い、酷い時には命さえ失ってしまいます。

だからと言ってアルコール依存症がいいというわけではありません。一度アルコール依存症になってしまうと、酔いつぶれ、酷い時には意識を失うまで飲み続けてしまい、目が覚めるとまた飲んでしまうという悪循環が繰り返されるのです。もちろん、アルコール依存症で命を失う人も少なくありません。

アルコール中毒の原因はエタノールという、理科の実験などでよく見かけるアルコールの一種で、お酒に含まれる有機物の摂りすぎです。エタノールは実はお酒意外に食べ物にも含まれていますが、中毒を起こすほどの量ではありません。

飲んだお酒に含まれるアルコールは胃や小腸から血液中に吸収されます。アルコールは神経細胞を鎮静化すると考えられています。吸収されたアルコールの濃度が濃すぎると、呼吸をつかさどる延髄の中枢まで鎮静化されてしまうと、意識停止や呼吸困難などといった症状が出ます。

一昔前に流行った一気飲みもまたアルコール中毒の原因なのでしょうか。実はその通りなのですが、一気飲みはどちらかというと前述したような急性アルコール中毒になるような飲み方です。

一気飲みをすると、大量のアルコールが短時間で体の中に入り血中のアルコール濃度を一気に上げます。アルコール濃度が急上昇し、危険な状態を引き起こしてしまうのです。

急性アルコール中毒は死亡することも少なくありませんので、決してしないでください。特に遺伝的にお酒に弱いとされる日本人にはかなり危険な飲み方なのです。

お酒の弱い人というのは、「肝臓で摂取されたアルコールを分解する能力が低い人」になります。アルコールを分解する能力が低い、あるいはないとどうなるのかといえば、摂取したアルコールの中間代謝物であり、毒性の強いアセトアルデヒドが長く血液中を巡ることにより、体を危険な状態へと追いやるのです。

ちなみによく日本人には、初めは飲めなくても鍛えたら飲めるようになったと喜ぶ人がいますが、とんでもない話です。鍛えたからと言って肝臓に分解するための酵素が増えるわけではなく、単に別の酵素が代理をしているにすぎません。

もちろん肝臓には負担がかかっているため、アルコールによる肝硬変や脂肪肝、肝炎などといった病気にかかるリスクも高まります。そういったわけで、お酒に弱い人は少しの量でも急性でも慢性でもアル中になりやすく、危険なのです。

それでは一体アル中とはどのような症状を引き起こすのでしょうか。良く芸能人がアル中になったと報道されるのを見ますが、詳しい症状までは言ていなかったような気がします。たまにアル中になった芸能人のその後を調査、みたいなドキュメント番組で見る程度でしょうか。そういった番組も、芸能人の今の生活がメインで、アル中の症状を詳しく解説してくれるわけではありません。

アルコール中毒には重いものから軽いものまで様々な症状があります。まずはどのような症状が引き起こされるのかひとつづつ見ていきましょう。

アルコールは麻酔薬のように脳を麻痺させてしまうという作用があります。血液中のアルコール濃度が一定量を超えると脳が機能低下を起し、最悪の場合は意識の混濁、昏睡といった症状を引き起こすのです。

急性アルコール中毒の場合は一気に血中のアルコール濃度が上昇し、意識の混濁まで行くケースが多く、昏睡状態までなってしまえば、亡くなってしまうこともあります。

慢性アルコール中毒の場合は、長年にわたりお酒ばかりを飲み続け、あまり食事をとらない人も多いのです。そうなると栄養が足りないいわゆる低栄養の状態に陥ってしまいます。

特にビタミンB1が足りなくなってしまうとエネルギー不足になる上にアルコールがうまく分解されず、脳が機能低下を起してしまいます。その結果意識の混濁、最終的に昏睡状態にまで陥ってしまうのです。

アルコールが分解されると、血管を広げて脈を早めます。そして一時的にですが血圧の低下を起します。もっとも長い間飲み続けると高血圧になる事が多いので、血圧の低下は主に急性アルコール中毒の場合が多いようです。

ブラックアウト、いわゆる記憶の欠落ですが、日常的な出来事を記憶としてとどめておく脳の一部である海場が、アルコールによって機能停止してしまい、それによって引き起こされる現象です。

ブラックアウトと一口に言っても、一部を忘れている場合と、数時間にわたり忘れてしまっている場合があります。部分的な記憶の欠損はアルコールを短時間で多量に摂取すると起こりやすく、特に空腹時に一気にアルコールを流し込むとなりやすいのです。

長時間の記憶の欠損にはアルコール依存症の人が多く、ブラックアウトをすると、普段はしないような危険な行動をとることがあります。いわゆる酩酊状態で判断力に問題があるためです。

特にアルコール依存症の人はブラックアウトを頻繁に繰り返すためか、常に酩酊状態で判断力が鈍く、暴力的な行動に出る人も少なくありません。芸能人にもアルコールを飲んで酔っ払って暴力的な行動に出たと報道されることが何件かありました。

急性アルコール中毒の場合は、昏睡の直前にこういった症状が現れます。吐き気や嘔吐、目がいが起こり、そのあと意識がはっきりしなくなったりろれつが回らない、などの現象が起きます。それでもさらに飲み続けてしまうと昏睡状態に陥ってしまいます。

アルコール依存症になると、体内のアルコール濃度の低下により、離脱症状という状態に陥ります。嘔吐やめまいなどはお酒を飲むのをやめて数時間くらいすると起こる症状のひとつで、他にもイライラ、手や全身の震え、集中力の低下、虫などの幻覚などがあり、それらの不快感から逃れるためにまたお酒を飲んでしまうという悪循環に陥ってしまいます。

これもまた離脱症状の一つで、嘔吐やめまいなどとは違い、お酒をやめて2,3日経って頃に表れる症状の一つであり、他には自分のいる場所が分からなくなったり、熱っぽくなったりします。これもまた経験したくない不快な症状であり、それらから逃れるために飲酒を繰り返してしまいます。

それでは一体なぜ、芸能人や有名人はアル中に等なってしまったのでしょうか？アル中になってしまうような理由とはいったい何なのでしょうか。何人か芸能人のアル中になった理由を調べてみました。

石原裕次郎のプロフィール

石原裕次郎さんといえば、昭和を代表する大スターです。昭和時代の大物芸能人は何人もいますが、その中でもいまだにファンがいるほどの人です。

石原裕次郎さんはただの芸能人ではありませんでした。俳優だけにとどまらず、司会業や実業家としても有名でした。代表作とも言える「太陽にほえろ」や「西部警察」は今なおファンに愛され続けています。そんな石原さんもまた、アルコール依存症でした。

石原裕次郎さんの残した有名な言葉に「ビールは酒ではない、水である」というものがあります。驚くことに、撮影所にはビールがたくさん入った冷蔵庫が常設されていたそうです。

石原裕次郎さんの酒豪ぶりがうかがえるのは、休暇中の朝食にはビールを飲んでいたり、一日に日本酒を4升も明けてしまうというもので、それでも芸能人として仕事の時も撮影などにも支障はなかったようです。

また、周囲の人にもお酒を強要する傾向があったようで、宴会などでは一気飲みなどもさせていたといいます。

美空ひばりのプロフィール

美空ひばりさんもまた昭和を代表する歌姫であり、女優としても有名でした。女優としても素晴らしい才能をお持ちでしたが、美空さんは芸能人というよりは歌手だというイメージが強いのではないでしょうか。死の直前まで歌い続けた美空さんの歌は、今なお世代を超えて愛され、芸能人の方たちだけでなく一般の人々にも歌い継がれています。

美空ひばりさんは暴力団との関係性をマスコミに取りざたされ、芸能人としての仕事は断られ、心労が重なっているところへ来て、父親代わりだった田岡さんを亡くしています。さらにそのすぐ後には最愛の母親の死、親友の死、親交のあった人々を次々と亡くし、最後には二人の弟までも亡くしています。

そんな親しい人たちの死が重なり、芸能人としての仕事に対するストレス、心労と孤独、そして寂しさからお酒におぼれたのではないかと言われています。

アルコール依存症の芸能人は多数いますが、その中でもとくに有名な方をご紹介します。アル中と診断された芸能人、アル中の疑いがあるけれど本人は公言していない芸能人など様々な方がいらっしゃいます。芸能人としての成功をおさめながらなぜ、すべてを失ってまで酒をやめられないのでしょうか。

尾崎豊のプロフィール

アル中で破滅した芸能人といえば、尾崎豊さんが知られています。尾崎さんは1970年～80年代にかけて、社会への若者の不満を歌い上げ、熱狂的な支持を受けていました。芸能人としての仕事は成功し、まさにこれからという若さだった尾崎さんがなぜアル中になどなってしまったのでしょうか。

尾崎さんは、その繊細な感受性ゆえに、社会への不満を歌にし、支持を受けましたが、同時に人間不信だったとも言われています。

芸能人としては繊細過ぎる心は、精神障害も抱えていたようで、20歳で突然スランプに陥り渡米をするものの、渡米先のニューヨークで覚せい剤とアルコールに溺れてしまい、帰国後は事務所やスタッフともうまくいかなかったようです。新曲の発売は決まらず、せっかく開始したツアーは途中で体調不良のために中止になってしまいました。

繊細過ぎるがゆえに、大人になっていく自分自身との折り合いがつかなかったのか、アルコールと薬物に溺れて26歳の若さで亡くなってしまいました。

山口達也のプロフィール

芸能人として順調にキャリアを積み上げ、バラエティーや音楽活動など様々なジャンルでその才能を発揮してきた山口さんもまた、アルコール依存症を疑われています。全国的な有名人であり、人気グループTOKIOのメンバーでもあった山口さんは、グループ内でも器用で、特にメンバーからは慕われていました。そんな山口さんがなぜアルコールに溺れてしまったのでしょうか。

芸能人にはお酒好きの人が多いようですが、山口さんももともとかなりの酒好きだったようで、酒臭いままに仕事に来ることもあったようです。更にロケの間も酒を飲み続けるなど、本人はアル中を否定していたようですが、周囲の人や専門家はアルコール依存症の可能性が高いとみていました。

そんな山口さんもまた芸能人には多い双極性障害を持っているといわれ、その苦しみから逃れるために酒を飲み続けていたようです。

坂上忍のプロフィール

坂上忍さんもアルコール依存症の疑いのある芸能人の一人です。芸能人として子役時代からキャリアを重ね、大人になってからはタレントや司会、俳優業の傍ら、子役養成所の社長を務めるなどの活動もしている実業家でもあります。そんな坂上さんがなぜアルコール依存症と言われているのでしょう。

坂上さんは、幼少時代に父親の背負った莫大な借金があったため、子役として芸能界で活躍し、家計を助けていたようです。ただ、芸能人ということが原因なのか、父親の借金が原因なのか、学生時代はいじめにも合っていたようで、波乱万丈な子供時代を送っていました。

大人になって毒舌ぶりが人気となった坂上さんですが、極度の潔癖症とギャンブル依存症が元で離婚をするなど、私生活では波乱続きで、そのストレスで酒におぼれたのではないかとも言われています。

もっとも昔から酒好きだったということもあるようで、気性が荒く、酒を飲んで暴れることもあり、番組の収録前に楽屋で酒を飲んでしまうほどだそうです。

ただし、周囲の関係者からはアルコール依存症だといわれていますが、本人はアルコール依存症を公言はしていません。

赤塚不二夫のプロフィール

芸能人というよりは、全国的有名人である赤塚さんは、漫画家としてヒット作を連発してきました。その作品たちはいまでも、漫画だけでなくテレビアニメとして世代を超えて愛され続けています。作品だけでなくその生き方や残した言葉などもテレビなどのメディアで取り上げられているほどです。

赤塚さんは芸能人というよりは有名人です。昭和を代表する漫画家であり、数々の大ヒット作を生み出してきた赤塚さんですが、40台になると漫画が描けない、というスランプに陥ってしまい、同時期にそれまでの連載漫画も終わりを迎えてしまいました。

このころから酒を飲むようになり、だんだんと酒量が増えてアルコール依存症を発症してしまいました。その後食道癌のため入退院を繰り返しましたが、酒を飲むことはやめられませんでした。最後は肺炎を患って亡くなりましたが、酒だけは最後までやめられなかったようです。

女性の芸能人にもアルコール依存症の方は多くいます。多数の有名人や芸能人の中でも女優さんに多いようです。芸能人として成功している人ほどアルコール中毒になっているのは、そういった人しかニュースに取り上げられないからでしょうか。日本だけでなく、海外にもアル中の芸能人は多数いますので、ご紹介します。

遠野なぎこのプロフィール

子役としてデビューしてから様々なドラマや映画で活躍してきた遠野さんです。幼いころから芸能人として活躍し続けて有名人になり、成長してからも女優として活躍していました。一見順風満帆に見える遠野さんですが、アルコール依存症になるほどの何があったというのでしょうか。

遠野さんは幼いころ、親から虐待を受けていたようで、芸能人として成功した今でも摂食障害や強迫性障害などの精神障害に苦しめられています。そのせいか、遠野さんの酒豪ぶりはかなりのもので、アルコール依存症と摂食障害の影響で余命宣告までされているほどです。

川島なお美のプロフィール

川島なお美さんといえば、映画「失楽園」で妖艶な演技を見せ、観客を魅了した女優です。川島さんがアルコール依存症だったと公表されているわけではありませんが、周囲からはアルコール依存症を疑われるほどであり、また死因の一つはワインの飲みすぎだったのではないかと言われています。

川島さんは無類のワイン好きだったようで、食事の際には朝も昼も夜も必ずワインを飲んでいたというくらいです。直接の死因は胆管癌を発症したことですが、遠因はワインの飲みすぎではないかと言われています。もちろん必ずしもワインのせいだけではないでしょうが、原因の一つとして十分に考えられます。

マライア・キャリーのプロフィール

海外の有名人にもまたアルコール依存症の方が多くいます。その中でもとくに有名なのが、歌手やモデル、女優として幅広く活躍している芸能人、マライア・キャリーさんでしょう。妊娠中も授乳中も飲酒していたというマライアさんは、片時も酒を手放すことが出来ず、複数の薬も常用しているようです。

マライア・キャリーさんがアル中だというのはあくまでも周囲の見解であって、本人が公言しているわけではありません。芸能人として成功しているマライアさんですから、公式にはなかなかアル中だとは認められないでしょう。

それでも常に酒を手にして、しらふのところを見たことがないというのは疑われても仕方がないのではないでしょうか。彼女もまた長年双極性障害に悩んでいるようで、その苦しみから逃れるために酒に逃げているのかもしれません。

エリザベス・テイラーのプロフィール

伝説の大女優として、幼いころにその才能を見出されて以来、常に芸能人として脚光を浴び続けていたエリザベスさんですが、アルコール中毒としても有名で、実はその人生は波乱に満ちたものでした。女優としての顔の他に、恋多き女性としての一面も持っていた人でもありました。

子役時代から常に成功を収めてきた女優であるエリザベス・テイラーさんはしかし、私生活では８度も離婚と結婚を繰り返していました。さらには常に様々な病に苦しめられていたせいか、睡眠薬と鎮痛剤、そして酒を手放すことができなくなったようです。

芸能人として有名になってはいましたがアル中を公表していて、アルコール依存症の治療のために入院したこともあったといいます。

たくさんの有名人が酒におぼれ、アル中になる中で、克服した方々もいます。特に芸能人として成功を収めた人がアル中を公言し、克服することは難しいことではないでしょうか。それでも、決してできないことではないのだと、アル中を克服した複数の芸能人の方たちが体現しています。そんなアルコール依存症を克服した有名人をご紹介します。

森重樹一のプロフィール

一人目は芸能人というよりもミュージシャンとして活躍されている森重さんです。ZIGGYというバンドのボーカリストとして人気を博した森重さんはしかし、かつてはライブ中でも酒を手放せないほどのアルコール依存症でした。

バンドも無期限で活動休止、私生活もめちゃくちゃになっていたそうです。それでも家族や周囲の支えのもと、アルコールを克服し、今ではZIGGYとしての活動も再開しています。

芸能人としてまじめだった森重さんは、「声が出やすくなる」と酒を勧められたことがきっかけで飲酒するようになり、酒を飲むと調子が良くなるので、どんどん酒量が増えていったようです。しかしやがてライブ中でも構わずに飲むようになり、酒が切れるとイライラして暴力まで振るうようになってしまいました。

やがて、意識不明になるまで酒がやめられなくなり、アルコール依存症と診断されました。周囲や家族の支えとサポートのもとアルコール依存症は克服できましたが、いまだに一滴でも飲むと依存症に陥ってしまうそうです。

福田充徳のプロフィール

二人目の芸能人はお笑いコンビチュートリアルの片割れでもある芸人の福田さんです。芸能人として徐々に脚光を浴びつつあった福田さんもまたアルコール依存症でした。お笑い芸人としてテレビの露出も増え、M-1グランプリで優勝するほどの芸人である福田さんがなぜアルコールに溺れてしまったのでしょうか。

福田さんはM-1グランプリで優勝し、芸能人としてたくさんの仕事が舞い込んできたものの自分の実力不足を悩むようになってしまいます。その悩みを忘れるために酒を飲み、どんどんと酒量が増えていき結果的にアルコール依存症になってしまいました。

その後膵炎を患い入院したのをきっかけにアルコール依存症を治療し、今では芸能人としての仕事にも復帰して元気な姿を見せています。今でも体調管理は欠かせないようです。

ナオミ・キャンベルのプロフィール

モデルや女優として活躍し、日本でも久保田利伸さんとデュエットした「LALALA LOVE SONG」が大ヒットしました。それから芸能人としての活動が日本全国に知られるようになっていきましたが、アルコールは手放せなかったようです。

芸能人として幅広く活動するナオミ・キャンベルさんはしかし、薬物依存、アルコール依存を公表していました。さらにどちらもリハビリ施設に入院して今ではすっかり克服したようです。芸能人としての仕事をつづけながら今度は禁煙にも挑戦していると語っています。

ダニエル・ラドクリフのプロフィール

世界的に大ヒットしたファンタジー作品であるハリー・ポッターの映画に子役として出て以来、芸能人として一躍有名人になったダニエルさんです。せっかく芸能人として有名になったというのに、ダニエルさんはなぜお酒が手放せなくなったのでしょうか。そして克服はできたのでしょうか。

芸能人としての仕事のストレスのためか、18歳の頃から飲酒によるアルコール依存症に苦しんできたダニエルさんですが、克服しようとしていたようです。一度は再発してしまったものの諦めることなく、今も真剣に取り組み、アルコール依存症は克服できると語っています。

たくさんの芸能人が酒の飲みすぎでなってしまったアルコール依存症は、本当に危険な病気です。今も闘っている芸能人や、克服した芸能人もたくさんいますが、アルコールを飲み続け、亡くなった有名人、芸能人もたくさんいます。今回はその中から4人ご紹介します。

横山やすしのプロフィール

かつて漫才師として相方の西川きよしさんとともに一世を風靡した横山さんは、いまでも伝説の漫才師としてその名を残しています。しかし、横山さんは芸能人としての成功があり、伝説とまで言われるほどの才能を持っていたにもかかわらず、アルコール中毒になり、そのせいでなくなってしまいました。

芸能人として共に漫才をしていた相方が政治の世界へと去り、漫才をできなくなってしまった横山さんは酒におぼれ、アルコール依存症と宣言されました。飲んだら死ぬと医者に言われても飲み続け、芸能人としての仕事もなくなり、最後は亡くなってしまいました。

萩原流行のプロフィール

俳優、タレントとして幅広く活躍してきた萩原さんは、NHKの「独眼竜正宗」や大ヒットドラマ「家なき子2」にも出演するほどの俳優でした。芸能人として俳優として誰もがうらやむ成功を収めた萩原さんもまた、アルコールに溺れ、最後には亡くなってしまいました。

萩原さんは有名になりすぎたのでしょう。芸能人として次から次へと舞い込んでくる仕事に忙殺されてしまったのだといいます。あまりの忙しさにうつ病になってしまい、気を紛らわそうと飲酒を始めてあっという間にアルコール依存症になってしまい、亡くなってしまいました。

岡八郎のプロフィール

岡さんは芸能人というより、吉本興業所属の喜劇俳優でした。かつて数々のギャグを生み出しました。そのギャグは流行り廃りが激しく、毎年新しいギャグが生み出される中で、芸能人のみならず一般人にも今でも覚えている人がたくさんいます。そんな岡さんがなぜアルコール依存症になどなってしまったのでしょうか。

芸能人としてテレビで活躍していたにもかかわらず、とにかく極度のあがり症であった岡さんは、出番前に気を紛らわすために飲酒することが多く、私生活でもとにかく飲んでいたようです。岡さんはどんな時でも酒を飲んで頼ってしまうほどに酒が好きだったのです。そのため長年アルコール依存症を患い、亡くなってしまいました。

高田渡のプロフィール

高田さんはギターを弾かせたら右に出るものはいないというほどの名人であり、数々の歌を独特の声で歌い上げ、たくさんのファンがいました。芸能人というよりも伝説のフォークシンガーとして今なお語り継がれています。そんな高田さんもまたアルコール依存症で亡くなっています。

ギターの名人であり、マンドリンやバンジョーなどもひきこなす高田さんは、しかしかなりののん兵衛だったようです。芸能人として衆目にさらされる身でありながら、酒が好きで、飲み始めると止まらなくなるのです。酔っているところをよく目撃されたり、インタビューの最中も酔っぱらっていたこともあるほどです。

芸能人としてきらびやかな世界に生きる人たちには、アルコールという慰めが必要なこともあるのかもしれません。とはいえ、芸能人以外にも有名人でアルコール依存症になる人もいます。そういった人たちはどうしてアルコールに頼ってしまうのでしょうか。

芸能人だけでなく、スポーツ選手にもアル中の人は多いようです。スポーツをする人にとって酒やたばこはあまり良くないでしょう。それでも行きすぎなければいのでしょうが、体が資本のスポーツマンにとって、体に害があるようなものを摂取するのはどうなのでしょうか。

それでもスポーツ選手にもアルコール依存症の人がいます。なぜ彼らは選手生命を脅かし、命まで失うかもしれないアルコールというものに頼ってしまうのでしょうか。

ウェイン・ウー二ー選手はオールラウンダーなサッカー選手です。ただ、飛行機内で睡眠薬とアルコールを摂取し、酩酊状態で逮捕されたこともあり、酒をやめるべきと周囲からも警告されていたようです。

世界的に有名な競泳のマイケル・フェルプス選手ですが、ロンドンオリンピック以降アルコール依存症になっていたというニュースが当時話題になりました。しかもアルコール依存症を克服してリオのオリンピックに出場したというのです。

一時は心の安定を失ってアルコールやカジノにはまったマイケル選手ですが、きちんと克服し、その後の人生を取り戻したのです。

アスリートにはギャンブル依存症やアルコール依存症になる人も多いといいます。ポール・マクグラスさんもその一人でアルコール依存症で一度はそのキャリアは終わっていたとも語っています。

アルコール依存症は病気ですから適切な治療を受ければ治ることもあります。もちろんアルコール依存症を克服するのは並大抵のことではありません。なぜなら実際に克服した人もいるのですから。それではアルコール依存症から復活するにはどうしたらいいのでしょうか。

一番いいのは患者本人を説得して受診してもらうことです。ただし、アル中だと認めたがらない人もいるので、できるだけ高圧的にならないように、体が心配だからと、そっと寄りそってあげましょう。保健所や施設などの公的機関や専門機関に相談するのもおすすめです。

飲酒を我慢することは非常に難しいものです。それでもどうしても無理というわけではありません。コツとしては、家族が理解して飲酒の原因を遠ざけるよう協力する、ストレスを作らない、なるべく疲れを溜めるようなことをしない、空腹にならないように気を付けるといったようなことがあげられます。

アルコール依存症の治療には何年もかかることがあります。家族や周囲の理解を得て、専門機関で治療を受けながら自助グループなどに参加するといいでしょう。

簡単ではありませんがアルコール依存症は克服できます。アルコールは節度を守って飲むことが一番大事です。特に芸能人などお酒で破滅する人は多く、酷い時には人生どころか命まで失ってしまうのです。お酒は美味しく楽しく飲むことを心がけましょう。