一人っ子の芸能人や有名人は多い？女優やスポーツ選手・芸人など紹介

これまで一人っ子というと、わがまま、我が強いなどマイナスイメージが強く、また、きょうだいがいないと寂しそう、かわいそうと言われてきました。しかし、近年、一人っ子には一人っ子ならではのメリットもあることが明らかになってきました。

近年の研究で、一人っ子には、闘争心が強い、物欲が弱いなど意外な特徴があることが明らかになっています。これらの特徴を活かすことで、成功を収めている芸能人や有名人は少なくありません。

また、一人っ子は、進学や習い事など教育に多くの投資をしてもらうことができます。スポーツや芸術などお金のかかる分野でも才能を伸ばすことができるので、一人っ子が芸能人や有名人になりやすい側面があるでしょう。

一人っ子の芸能人や有名人をご紹介する前に、一人っ子の子供の特徴についてまとめてみます。一人っ子の特徴を知ることで、自分自身や子供の長所を伸ばすこともできるので、ぜひ参考にしてみてください。

同世代の子供が家庭内にいないことで、大人との関わりが多くなり、大人慣れをした子供になります。一人っ子は、周囲の大人を観察することで世の中のことや振る舞い方について学習していきます。

また、大人に対して自分の考えや思いを伝えるために表現することが上手になっていきます。表現方法には音楽や絵などの芸術も含まれるため、芸能人や有名人として成功することも多いのでしょう。

一人っ子は、一人遊びの工夫が上手になります。自分で新しいルールや遊び方を見つけて創意工夫をすることで、自分の興味が何に向かっているのかや何に夢中になるのかを自覚していきます。

子供の時に夢中になれるものを見つけて没頭すれば、その道で人より秀でることも難しくありません。芸能人や有名人に一人っ子が多いのも、そういう理由によるかもしれません。

家庭内に同世代の子供がいないので、自分の好きなことに好きなだけ没頭できるため、一人っ子にはマイペースな人が多いです。一人っ子は、どうすれば上手になれるか、強くなれるかを自分で考えて自分のペースで、行動していくことができます。

一方で、集団行動が苦手なことも多い一人っ子は、個人の努力で成果の出る芸術やスポーツで能力を発揮しやすく、芸能人や有名人に一人っ子が多い理由の一つでしょう。

ここからは、一人っ子の芸能人や有名人をジャンルごとにご紹介していきます。まずは、一人っ子の芸能人として、一人っ子の女優をご紹介します。

貫地谷しほりのプロフィール

NHKの連続テレビ小説『ちりとてちん』で共演した渡瀬恒彦は、彼女を評して「女優になるために生まれたような子（中略）私のライバルです」と言っています。

2008年の第32回エランドール賞新人賞など受賞歴も多く、実力派の若手女優で、今後、大女優となっていくことが期待される女優の1人です。

一人で食事や映画館などへ行くことは、寂しそうとか、友達がいなさそうなどと思われそうで嫌だと思う人も多いですが、彼女は一人で牛丼屋や映画館に行くそうです。

他人の目を気にせず、好きな時に好きなことをして育ってきた一人っ子のマイペースなところが表れたエピソードです。

榮倉奈々のプロフィール

デビュー後、女性向けファッション誌「SEVENTEEN」の専属モデルを7年間つとめました。

2004年、女優としての活動を始め、2007年には日刊スポーツ・ドラマグランプリ助演女優賞を受賞するなど、女優としての才能を開花させています。

せっかちでマイペースな性格の彼女は、待つのも待たせるのも嫌いだと言われています。一人っ子だけに、待たされるなど、他人にペースを乱された経験が少なかったのでしょう。

また、ぼーっと考え事をすることも多いらしく、一人で豊かな想像の世界に遊んでいた一人っ子の姿が思い浮かびます。

芦田愛菜のプロフィール

2010年のテレビドラマ『Mother』で、実母から虐待される少女を熱演し、一躍認知度を高めました。本作では、「第65回 ザテレビジョンドラマアカデミー賞」など新人賞を多数受賞しています。

日本のドラマ史上最年少初主演を務めるなど、日本の芸能人として最年少記録をいくつも更新しています。

小学生の頃は月60冊以上、現在も月に10～15冊の本を読むという彼女は、読む本がない時には調味料のラベルを読むというほどの活字中毒だそうです。一人っ子で、一人読書に親しんでいた様子が伝わるエピソードです。

高畑充希のプロフィール

高畑充希は、2007年から8年間にわたって、ミュージカル「ピーターパン」のピーターパン役を務め、その後、舞台で次々と主演を果たしています。

連続テレビ小説「ごちそうさん」での演技力と劇中歌の歌唱力とで一躍注目を浴び、次々とドラマや映画に出演、受賞歴も多く今後が期待される女優の1人です。

物心ついた頃から舞台女優に憧れていた彼女は、たくさんのオーディションを受けていました。さらに、オーディションに受からなかった時には早稲田大学の演劇研究会に入ろうと、小学校低学年から塾に通い、中高一貫の進学校に進みました。

幼いころから志した舞台女優の夢を果たすために努力を惜しまない点は、早くから自分の興味が向かう方向を自覚して、その道に没頭する一人っ子の特徴が窺えます。

宮沢りえのプロフィール

1987年、「三井のリハウス」のCMで一躍注目を集めてトップアイドルの仲間入りをしました。10代のころには、奇抜な話題作りで注目を浴びました。

一時芸能活動が休止状態になったものの、2002年の映画「たそがれ清兵衛」の成功以来、女優としての活躍の場が広がり、本格派女優の1人となりました。

友人とじゃんけんをすると、勝つまで続けるという負けず嫌いな性格は、闘争心が強い一人っ子の特徴の表われでしょう。

貴乃花関（当時）との婚約破棄や拒食症の噂などの激しいバッシングの逆境から立ち直り、今では本格派女優として活躍している姿もまた、負けず嫌いな性格によるものと言えるでしょう。

前項では、一人っ子の女優をご紹介しました。ここでは、一人っ子の芸能人として、俳優をご紹介していきます。

田中圭のプロフィール

2003年のドラマ「WATER BOYS」で主人公の親友役を務め、注目を集めました。また、2018年のドラマ「おっさんずラブ」は、Twitterの世界トレンドワードの1位になるなど、大きな話題となりました。

気に入ると同じものばかりを食べ続け、同じ店に1週間に4回も通うことがあるといいます。自分の興味・関心にこだわりを持ち没頭する一人っ子の特徴の表われでしょう。

佐藤浩市のプロフィール

多摩芸術学園映画学科（当時）在籍中にドラマ「続・続事件」でデビューし、翌年、映画『青春の門』でブルーリボン賞新人賞を受賞しました。以後、日本アカデミー賞をはじめとする賞を多数受賞しています。

20代から30代前半にかけては脇役での出演が多かった佐藤浩市ですが、その演技力が出演した映画の賞獲得の原動力になったと言われています。

高い演技力から舞台への進出も期待されていますが、本人は「自分は映像で際立つ役者である」として、一貫して映像作品への出演に徹しています。自分を客観的に評価し、その評価に基づいて仕事に対するこだわりを貫くところに、一人っ子の頑固さが垣間見えます。

オダギリジョーのプロフィール

1999年に舞台「DREAM OF PASSION」で俳優デビューを果たしました。2003年の「アカルイミライ」では映画初主演を果たし、日本映画プロフェッショナル大賞・主演男優賞を受賞、以後、多数の賞を受賞しています。

2007年には自らの脚本・監督による「さくらな人たち」を撮影し、2019年には自身のオリジナル脚本で初の長編映画を撮影することも発表されています。

映画「エルネスト もう一人のゲバラ」で日系ボリビア人の革命家を演じるために、約半年かけてスペイン語とボリビア方言を習得しました。

役作りのために、時間をかけて本格的に学んだりトレーニングをしたりする姿勢に、どうすれば上手になれるか、強くなれるかを自分で考えて行動しながら育った一人っ子の特徴が表れています。

永瀬正敏のプロフィール

映画「ションベンライダー」でデビュー、映画「息子」で日本アカデミー賞助演男優賞などを受賞、以後、受賞多数の実力派俳優です。

映画を中心に活躍する傍ら、写真家として自身のHPに特設ギャラリーを設置して、多数公開しています。

映画で弱視のカメラマンを演じるにあたり、撮影中は入浴時以外は弱視を体験できるゴーグルを装着して生活するなど、徹底的に自分を追い込んで役作りをしたといいます。

「役を生きている間は100％力を注ぐことが必要で、手を抜くことはできない」と語り、信念に従って役を生きる姿は、どうすれば上手くできるかを考える一人っ子の気質の表われでしょう。

続いて、一人っ子の芸能人として、一人っ子のアイドルをご紹介します。アイドルにも、一人っ子は多いです。

手越祐也のプロフィール

自らジャニーズ事務所に履歴書を送って芸能界入りし、アイドルグループNEWSの一員として人気を博しています。

映画やドラマで俳優として活躍するほか、FIFAワールド杯中継のメインキャスターなどを務めています。

サッカー選手になる夢を持っていたほどのサッカー好きで、日本代表戦の観戦を仕事より優先するそうです。一見わがままなようですが、好きなことには徹底的に没頭する一人っ子らしさが表れたエピソードです。

柏木由紀のプロフィール

AKB48の3期生としてデビューした柏木由紀は、「ひるおび！」の気象情報コーナーを担当したり、アニメの声優を務めたりと幅広い活動を行っています。

インドア派の彼女は、自宅で過ごすのが好きですが、自宅に人が来るのは嫌いだそうです。本人も、「一人の時間が必要なタイプ」と自分を評しており、自分の時間を大切にする一人っ子の特徴が表れています。

松岡昌宏のプロフィール

アイドルグループ・TOKIOのドラマー・俳優として活動するほか、TOKIOのプロモーションビデオやドラマの演出も手掛けています。

団体行動が苦手だった一方、小学生のころから料理を始め、スパイスの調合からこだわってカレーを作るなど、料理にこだわりがあるそうです。マイペースでこだわりの強い一人っ子らしいエピソードです。

高城れにのプロフィール

ももいろクローバーZのメンバーで、グループメンバーとともに映画に出演したほか、ラジオパーソナリティを務めるなどソロとしても活躍しています。

内向的でまじめな性格の一方で、左手を骨折した際には腕に金属プレートを埋め込まれた状態で、10ヶ月近く活動を続けたという負けん気が強い面も持ち合わせる一人っ子です。

一人っ子の芸能人・有名人として、一人っ子の芸人もご紹介します。独特なセンスを持つ芸人にも、一人っ子は多いようです。

太田光のプロフィール

漫才コンビ・爆笑問題のボケ・ネタ作成担当者であり、多数のバラエティ番組に出演しています。また、小説などの著書も多く、文筆家としても活躍しています。

5歳のころに「ひとり」に目覚めたといい、高校時代には友人が一人もできなかったそうです。それでも皆勤賞を取り、修学旅行には文庫本を何冊も持ち込み、一人で過ごしていたといいます。一人で過ごすことの多い一人っ子らしいエピソードです。

柳原可奈子のプロフィール

都内家電量販店のイメージキャラクターとして知名度を上げ、10代の女性をターゲットとするキャラで人気が出ました。多くのバラエティ番組に出演するほか、独特の声を活かして声優やナレーターにも活動の場を広げています。

空想をするのが好きな子供で、当時からお笑いが好きだったといいます。幼いころから自分が好きなものを持ち、その道に没頭することの多い一人っ子らしいエピソードです。

岩尾望のプロフィール

ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞など受賞歴も多いお笑いコンビ・フットボールアワーのボケ担当です。芸人としての活動のほか、映画やテレビドラマにも出演しています。

お笑いが好きで、両親からチケットをもらい毎月一人で吉本の劇場に通っていたといいます。その頃から、お笑いタレントになると決めていたそうで、その夢をかなえた点は一人っ子らしさの表われでしょう。

芸能人ではありませんが、スポーツ選手にも一人っ子は多いです。そこで、一人っ子の有名人としてスポーツ選手をご紹介します。

北島康介のプロフィール

5歳から水泳を始め、アテネ五輪、北京五と2大会連続で100m平泳ぎ、200m平泳ぎの2種目制覇を成し遂げました。

五輪や世界水泳選手権など多くのひのき舞台で金メダルを獲得してきましたが、他のスポーツは苦手だそうです。幼いころから水泳だけにまい進して成功を収めたことは、一つのことに没頭する一人っ子らしさの表われでしょう。

宮沢りえ、オダギリジョーなど、先に紹介した一人っ子の芸能人には、母子家庭が多いです。母親が働いている母子家庭では、一人っ子は一人で過ごす時間が非常に長くなります。

一人っ子の芸能人が多いのは、一人で過ごすが非常に長く、一人遊びの中から芸能人に向いた能力を身に着けていくからでしょう。

一人っ子の芸能人や有名人は、闘争心が強い、マイペースで一つのことに没頭するなど、一人っ子の特徴を活かして成功を収めています。

マイナスイメージの強い一人っ子ですが、周囲の大人や本人の努力次第で、プラス面を伸ばすことはできます。

一人っ子が何かをしたいと言った時には、周囲の大人が最大限支援してあげるとよい結果を生むでしょう。