いじめ後遺症の症状や特徴・克服法などを徹底解説!
大人になってから子供のころのいじめなどのトラウマなどが原因で発症するといういじめ後遺症をご存知ですか?いじめ後遺症の症状にはどのようなものがあるのでしょうか?また、いじめの後遺症の特徴や原因は?
また、いじめの後遺症を克服することはできるのでしょうか?ここでは、大人になってから発症するといういじめの後遺症の症状や特徴、トラウマなどの原因や克服方法をご紹介していきます。
いじめの後遺症で今もなお苦しんでいる方は、いじめの後遺症の原因や特徴などをよく理解することで対応したり、克服したりすることができるようになるでしょう。いじめの後遺症でいつまでも苦しまなくていいように克服していきましょう。
いじめ後遺症とは?
いじめ後遺症はどのようなものなのでしょうか?まずは、大人になってから発症すると言われているいじめの後遺症について認識していくことが重要です。
いじめ後遺症とは、幼少期などにいじめられたトラウマを思い出して、大人になっても苦しんでいる、または辛い症状を引き起こしてしまうことを言います。
大人になってから急にうつ病になったり、対人恐怖症になったり、パニック障害になったり、心身症など辛い症状が次々に出てくるのが特徴です。いじめ後遺症は、大人になってから突然発症することも多く、原因が始めのうちはわからないのが特徴です。
脳に与えるいじめの後遺症・影響とは?
いじめは脳に大きな影響を与えるということをご存知でしたか?幼少期のいじめによって脳に与えるいじめの後遺症や影響はどのようなものなのでしょうか?人間の脳は、理性や感情などさまざまなことをコントロールしています。
大脳辺縁系は感情や記憶、行動をコントロールしています。また、前頭前野という脳の部分では、いじめによって暴行や暴言を受け続けることによって容積が減少してしまうのです。前頭前野が減少すると思考力や感情の抑制、コミュニケーション能力に支障をきたします。
大脳辺縁系に存在している偏桃体では、恐怖や悲しみをコントロールしています。偏桃体では、いじめを受けることによって、約1割も大きくなってしまうのです。脳の形を変えることでかなり恐ろしい後遺症を引き起こすことになります。
いじめ後遺症の症状や特徴は?
いじめ後遺症の症状や特徴とはどのようなものなのでしょうか?幼少期のいじめやトラウマによっていじめの後遺症に苦しんでいる人は意外と多くいます。いじめの後遺症の症状としては、摂食障害や対人恐怖症、社会不安障害、うつ症状、自殺願望などがあります。
それ以外のいじめの後遺症の症状としては、引きこもりなどの精神疾患、過敏性大腸症候群やうつ状態を伴う頭痛や不眠などの身体的疾患も発症してしまうのです。いじめの後遺症の症状は、いじめがあったすぐ後に発症することはまずありません。
いじめを受けてからかなり時間が経って大人になってから発症することが多いので、はじめのうちは自分の精神や身体がどうなってしまったのか訳が分からなくて戸惑ってしまう人も多いのです。
パニック障害
いじめ後遺症の症状の代表格としては、パニック障害をあげることができます。パニック障害は、パニック発作が起こってしまってその症状が激しくなっていくと生活するのも大変になってしまうほどの後遺症となっています。
パニック障害の主な発作の症状としては、呼吸困難、心臓の動悸がはげしくなる、漠然とした恐怖感・不安感、胸の痛みや吐き気、手や顔に激しい汗をかく、ふるえなどがあります。パニック障害を患うことで自分が信じられなくなってますますパニックになります。
いじめ後遺症の症状であるパニック障害を発症すると対人関係を拒んだり、外出できなくなったり、電車に乗れなくなったりしてしまう人が多いのです。自分と向き合ってゆっくりと克服していく必要があります。
コミュニケーション不全
いじめ後遺症の症状や特徴としては、コミュニケーション不全をあげることができるでしょう。いじめ後遺症によって、何をしていても自信が持てなかったり、他人が怖くてコミュニケーションをとることができなかったりしてしまうのが特徴です。
仕事においても人間関係、恋愛においてもコミュニケーションをとることは多いです。また、良好な関係を築いていくためにもお互いのコミュニケーションは重要になってきます。しかし、いじめ後遺症によってコミュニケーションに自信を持つことができないのです。
コミュニケーション不全はかなりのハンデを背負うことになります。他人を信用することができず恐怖を感じるので、自分の気持ちを相手に伝えることができません。それゆえに、自分の望むような仕事につけなかったり、恋愛ができなかったりするのです。
自分に自信が持てない
いじめ後遺症の症状や特徴としては、自分に自信が持てないというのがあります。幼少期にいじめにあって大人になってからいじめ後遺症を発症した場合は、自分に自信が持てないので積極的に行動することができず、かえって失敗してしまうこともあります。
いじめ後遺症を発症している場合には、幼少期の厳しい親のしつけや、いじめによっての恫喝などをふと思い出してしまうようなことがあるたびにそれに恐れを抱いて、身体が固まって動けなくなってしまうことも珍しくはありません。
身体が固まって行動しなければならない時に動けなくなることで周囲に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。それによってより一層自分に自信を持てなくなってしまうことを繰り返してしまうのです。かなりの悪循環です。
いじめ後遺症はトラウマが原因?
いじめ後遺症は、幼少期のトラウマが原因のことが多いようです。幼少期に友達にいじめられた記憶や、両親からの厳しいしつけという名目での暴言や暴行などによって多くのトラウマを自分が意識していないところで抱えている人は意外と多いのです。
いじめ後遺症を克服していくためにもトラウマとなっていることを突き止めていく必要があります。トラウマは悪いイメージがあるようですが、人間が生きていくうえで必要不可欠なものなのです。トラウマのおかげで自分を守ることができます。
トラウマとは、生きていくうえで重要な、もう二度と同じ危険に合わないように記憶しておく時に発生します。しかし、トラウマは上手に手放していかないと今が苦しくなってしまいます。大人になったら危険を知らせてくれるトラウマである警報を止めてもいいのです。
幼少期の親からの厳しいしつけ
大人になってから発症するいじめ後遺症の原因としては、幼少期の親の厳しいしつけをあげることができるでしょう。しつけの一環だからと幼い子供に暴言を吐いたり、暴行をしたりするのはもはやしつけではありません。
しかし、小さな子供は親なしでは力がありませんので生きていくことができません。それゆえに生きていくためにどんなに苦しい状況でも我慢して耐えるのです。
幼少期に必要以上に親に厳しく育てられた子供は、人間を信じることができなくなっている傾向があります。人間は自分を傷つける存在としてインプットされてしまうからです。それゆえに対人関係に支障をきたすことになります。
子供のころのいじめ
大人になってから発症するいじめ後遺症の原因としては、子供のころのいじめをあげることができるでしょう。子供のころのいじめによっていじめ後遺症を発症している人は多いです。子供はちょっとしたことでからかったり、いじめたりすることがあります。
子供は未発達ですので周囲の大人が気を配って配慮しなくてはなりません。また、子供と親との関係によってそのうさ晴らしにいじめをする子供もいるのです。いじめは親子が上手くいっていない場合によそで起きることが多いです。
幼少期にいじめにあって暴言や暴行をされた人は、同じような状況になりそうになるといじめ後遺症を発症することがあります。いじめの記憶がよみがえって自分を守ろうとしているのです。
上司からのパワハラ
いじめ後遺症の原因としては、上司からのパワハラというのがあります。会社に入ってから上司に嫌がらせをされたり、いじめられたりして後々になっていじめ後遺症を発症する人も意外と多いです。
新入社員のころは何もわからず、何もできないのでひたすら我慢して頑張っている人も多いです。それに対して反発できない優しい性格の人ほどかなり時間が経ってからいじめ後遺症を発症する場合が多いのです。
大人になってからのいじめ後遺症の影響は?
幼少期にいじめにあって大人になってからいじめ後遺症を発症する人は意外と多いです。大人になってからのいじめ後遺症の影響にはどのようなものがあるのでしょうか?大人になってからのいじめの後遺症によっての影響をご紹介します。
人を信じることができない
大人になってからのいじめの後遺症による影響としては、人を信じることができないというのがあります。幼少期にいじめにあっていた人は、人と関わりながら生きることについて、つらいことばかりしか想像ができません。
それゆえに大人になっても子供のころいじめられたようなつらい思いをするのではないかと常に人を疑いながら、何時でも逃げる準備をしながら過ごしていることが多いのです。
自己卑下してしまう
いじめ後遺症によっての大人になっての影響としては、自己卑下してしまうというのがあります。何かあると常に自分を責めてしまう人は意外と多いのです。
どんなに優れた能力を持っていても、人に褒められても幼少期にいじめにあった経験から自分に自信を持つことができなくて自己卑下してしまうのです。
上手にできない自分は価値がない、そもそも自分は生きている価値があるのだろうか?などと考えてしまうのです。
仕事・恋愛に積極的になれない
いじめ後遺症による大人になってからの影響としては、仕事・恋愛に積極的になれないというのがあります。幼少期にいじめにあってつらい記憶しかない人は、仕事においても恋愛においても積極的に自分の意見を言うことができません。
いつ幼少期のようにいじめられるのかといつもビクビクしているのが特徴です。それゆえに仕事面でも良好な人間関係を築くことが難しいので仕事を順調に進めていくこともできなくなってしまいます。
また、恋愛においても相手を信じることができませんので、告白されたとしても昔のいじめの記憶がよぎって受け入れることができないのです。いじめによる後遺症は大人になっても続くのです。
いじめ後遺症の診断!
自分はいじめ後遺症を発症しているのか?知りたいと考えてるのであれば、まずは簡単な診断をしてみるといいでしょう。
特に幼少期にいじめにあってつらい思いをした人は自分と向き合うつもりでいじめ後遺症の診断を受けてみましょう。
チェック診断を受けてみよう!
いじめ後遺症のチェック診断をご紹介します。いじめ後遺症のチェック診断を見ながら当てはまる項目が何個あるかチェックしましょう。まずは、自分に自信がない、人と関わるのが苦手である、常に過度な不安を感じる、自分は生きている価値がないと思っている。
その他には、自分をよく頑張ったと褒めてあげることができない、人が多いところでは必要以上に緊張する、人と関わっても楽しいとは感じない、いつも他人にバカにされているのでは?笑われているのでは?と恐怖を感じる。
また、死にたいと思うことがなる、人と一緒にいると恐怖を感じて一人でいたいと感じる、これらのチェック診断で当てはまる項目がどれくらいあったかチェックしましょう。
診断結果は?
いじめ後遺症のチェック診断を受けてみてどれくらいの項目に〇がつきましたか?いじめ後遺症のチェック診断で〇の数が多いほどいじめ後遺症度は高いということができるでしょう。
いじめ後遺症を克服する方法とは?
いじめ後遺症を発症している人は、意外と多いことに驚かされます。いじめ後遺症の度合いは人によって異なりますが、ほとんどの人が心に傷を負っていることが多いのです。ここでは、いじめ後遺症を克服する方法をご紹介します。
自尊感情の回復
いじめ後遺症を克服する方法としては、自尊感情の回復が必要不可欠です。自尊感情とは、自分には尊敬される価値があると思える感情のことを意味しています。しかし、いじめ後遺症を発症している人はいじめによって自尊感情が低下しているのです。
自尊感情が低下すると自分を信じることができませんので、困難に遭遇したときに押しつぶされて立ち直れないということになります。また、上手くいかないのは自分のせいだと自己卑下したり、ちょっとしたことでも必要以上に大きなダメージを負ったりするのです。
いじめ後遺症を発症している人は、自尊感情の回復をしていくことでいじめ後遺症を克服することができます。自尊感情の回復には専門家の力を借りるのが近道となります。
専門家に相談する
いじめ後遺症を克服する方法としては、専門家に相談するというのがおすすめです。自分のいじめ後遺症を克服する場合は、結局は自分と向き合っていく作業は自分自身で行わなければなりません。
しかし、それを導いてくれる専門家がいることで困難に陥っても徐々に克服していくことができるのです。いじめ後遺症を克服することは時間はかかりますが可能なのです。
いじめ後遺症を克服しよう!
いじめ後遺症を発症してしまう原因やその症状や特徴、克服の方法などをご紹介してきました。いじめ後遺症を発症して克服していくのはとても難しいことですが、専門家の力を借りて少しずつ自分と向き合っていくことで必ず克服していくことができるのです。