ローリンヒルの現在とは？代表曲や結婚と子供・年齢など紹介！

アメリカ出身の歌手にローリンヒルという人物がいます。彼女は幼い頃から女優としてテレビに出演し、更に「フージーズ」というバンドのボーカルも担当しています。ローリンヒルの歌声には有色人種や女性としてのメッセージが込められており、社会にも大きな影響を与えました。

そんなローリンヒルの魅力とは何なのか、女優や歌手としての活動、更には結婚歴や子供はいるのかなどの情報もまとめて紹介します。彼女の代表曲についてもまとめたので参考にしてみて下さい。

ローリンヒルはアメリカ・ニュージャージー州サウスオレンジに生まれ、幼い頃から教会で歌うなど、この頃から音楽が好きだったようです。更に子役としてテレビドラマに出演するなど早くも豊かな才能を見せていました。

ローリンヒルの得意とするジャンルは、R&B・レゲエ・ヒップホップと多岐に渡ります。ソウルフルな歌声や魅惑的なパフォーマンスから生み出される曲の数々は色あせる事なく、現在も多くのファンを魅了しています。

日本でも安室奈美恵をはじめ、ローリンヒルの影響を受けているアーティストは多いです。現在のアーティスト達にもその力強くもシンプルな魅力はしっかりと受け継がれています。

ローリンヒルはコロンビア大学に入学しますが、わずか1年で中退しています。理由は定かではないものの、音楽活動を優先させたためだと見る意見が強いようです。

コロンビア大学はアメリカでも屈指の名門校であり、ハーバード大学やペンシルバニア大学と同じく名門校グループの総称「アイビー・リーグ」の1つに数えられています。

1988年、ローリンヒルはコロンビア・ハイスクール時代に、ハイチ系移民の少年であるワイクリフ・ジョン、そして彼の従兄弟であるプラズとの3人でフージーズを結成します。1992年にはフージーズとしてRuffhouse Recordsと契約し、プロとして本格的な活動をスタートしました。

ローリンヒルの名前を一躍広めたのは1993年の映画『天使にラブソングを2』への出演です。この映画にローリンヒルは生徒役で出演し、映画のアイコン役にもなった事でトップスターの仲間入りを果たしました。

ここからはローリンヒルの代表曲をいくつか紹介します。どれもソウルフルな歌声が印象的な曲であり、力強さと一気に弾けるようなテンポの良さに思わず虜になるでしょう。

『天使にラブソングを2』で歌っている曲です。元々はゴスペル讃美歌であり、新約聖書におけるイエス・キリストの言葉をヒントに作られたこの曲は、現在も礼拝などでよく歌われています。

劇中ではローリンヒルがウーピー・ゴールドバーグとのデュエットとして披露しており、切なくも力強い歌声には思わず心を奪われます。

ローリンヒルのアルバム「The Miseducation of Lauryn Hill」に収録されているうちの一曲であり、美しくも寂しげな曲調が印象的です。一説ではワイクリフ・ジョンに宛てた曲だと言われています。

歌詞は失恋やその悲しみについて書かれており、仲を取り戻そうとしたものの上手くいかなかった事が伝わってきます。現在でも多くのアーティストによりサンプリングされ、話題となっています。

これも「The Miseducation of Lauryn Hill」に収録されている曲です。邦題は「君の瞳に恋してる」だそうで、オリジナルはフランキー・ヴァリによるラブソングですが、多くのアーティストによるアレンジもされています。

ローリンヒルが歌うこの曲はラップ調にアレンジされており、恋した相手に夢中になっている心情をリズミカルに歌い上げています。ラブソングの定番とされ、意中の相手に聞かせてあげたい曲としても人気があります。

続いてはローリンヒルが結婚しているかどうか、そして彼女の家族構成について紹介します。ローリンヒルの家族がどのような人物なのか、気になる人も多い事でしょう。

ローリンヒルは結婚していませんが、ローリン・マーリーとの間に5人の子供を儲けています。ローリン・マーリーはジャマイカのレゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの息子であり、元フットボール選手です。

彼との交際や妊娠はローリンヒルの生活に大きな影響を与え、1997年に発覚してからはフージーズよりもソロ活動を優先させるようになりました。

ローリンヒルはローリン・マーリーとの本格的な結婚にはいかず、2011年には別の男性との子供を出産しています。ローアン・マーリーも現在はモデルのイザベラ・モンタナと交際しているようです。2017年には長男に子供が生まれた事で、ローリンヒルは41歳にしてお婆ちゃんとなりました。

ローリンヒルと言えば、ジャズミュージシャンであるロバート・グラスパーとの不仲説がよくささやかれています。どういう事なのか詳しく説明しましょう。

2018年8月14日、ロバート・グラスパーはラジオインタビューにて、ローリンヒルのミュージシャンに対する扱い方を非難しています。「20分のセットで5000万円相当のギャラが支払われるライブにて、バンドに満足がいかないという理由から全員のギャラを半分にカットすると宣言した」などのエピソードが語られました。

更にロバート・グラスパーは、自分の友人達が提供した音楽をローリンヒルが盗んだと告発し、この出来事から彼女とは会わないようにしているそうです。どこまで脚色されているかはわかりませんが、もし事実だったらヒップホップファンにとって大変ショッキングな内容になるでしょう。

1997年を境に、フージーズのメンバーは各々のソロ活動を優先させ、バンドとしての活動はあまり見られなくなりました。そこで現在のフージーズについて、どのような活動を送ってきたのか説明します。

フージーズは2004年9月18日、ニューヨーク州ブルックリンで行われたコンサートにて再結成を果たしました。このコンサートにはカニエ・ウェストなどそうそうたるアーティスト達も参加しており、ローリンヒルは「Killing Me Softly」をほぼアカペラで歌い上げました。

その後もフージーズの活動は続き、2005年末のヨーロッパツアーなど積極的な活動を行っています。ローリンヒルもソロ活動と並行しながらフージーズとして活動し、現在まで続いています。

ローリンヒルは現在44歳です。2013年には3年間に及ぶ脱税と税金の滞納から3ヶ月の実刑判決を受けて逮捕されるなど、私生活では色々とトラブルを抱えていたようです。

2017年9月、ローリンヒルの長女であるセラ・マーリーが歌手デビューしました。セラ・マーリーはインスタグラムに歌う動画を投稿しており、母のローリンヒルのステージで歌声を聞かせた事があるなど、彼女の歌唱力を知る人は多かったようです。

この事から歌手としての活動にも期待が高まっており、本人も内心不安を隠せないながらも音楽に強い意気込みを語っています。いつか親子で同じステージに並び立ち、歌う日も来るかもしれません。
 

服役を終えたローリンヒルは一時期表舞台から姿を消しますが、2017年のライブで復帰しファンを安堵させました。姿を消していたのは私生活の問題や罪悪感ではなく、有名になるにつれて自分の創造性が蝕まれつつあったのが原因のようです。

現在は世界中でライブを開催するなど、歌手として精力的に活動しています。イギリスの歌手・アデルがローリンヒルのコンサートを観た時、あまりの感動から彼女に感謝するメッセージをSNSに投稿したというエピソードもあります。

ローリンヒルの歌は現在も多くの人を魅了しています。有色人種や女性といった視点から描かれるメッセージ性は現在も変わらず、それらも多くの人に愛され続ける理由であるようです。ソウルフルな歌声や魅惑的なパフォーマンスは他の歌手をも魅了し、これからも目覚ましい活躍を遂げるでしょう。