塚本廉の学歴詐称の真相！東大ではなく文京学院大学？17社企業も嘘？

2019年4月19日、東大卒で17社起業の経験がある塚本廉がTwitterでカミングアウトしました。その情報とは学歴詐称、そして17社起業が嘘だった事です。国内外問わず精力的に活動していただけあって、この発表には大勢の人が衝撃を受けました。今回は塚本廉が学歴詐称した理由や、その疑惑が広まった経緯などについて紹介します。

塚本廉とは茨城県神栖市出身の起業家です。元不良から這い上がり華々しい経歴を送った事から、数々の雑誌やテレビで彼の名前が取り上げられました。しかし経歴詐称が明らかになった事で、その名声に陰りが見えてきました。

実は塚本廉は東大ではなく、文京学院大学という大学の卒業生です。また学歴詐称や慈善活動の経験がない事も明かされました。一転して詐欺師扱いとなった塚本廉の本当の経歴は、今後も色々な場面で明らかになっていくでしょう。

ここではカミングアウトする以前に、塚本廉が語っていた経歴を説明します。過去に経歴詐称していた有名人は少なくなく、塚本廉もその1人です。どのような過去を騙っていたのか気になる人もいるでしょう。中学時代から会社17社を起業するまでの経歴を説明します。

塚本廉は中学時代、不良グループのリーダーを務めていました。当時は非常に荒れていたそうですが、その後高等専門学校に入学し、死ぬ気で勉強して英語とエンジニア技術を習得します。高等専門学校の卒業後は株式会社日立製作所に就職しました。

日立製作所に入社後は都市開発システムに従事しますが、そこで茂木健一郎との出会いを果たした事で東京大学受験を決意します。塚本廉は仕事をこなしながら東大を受験し、見事合格を果たしました。元ヤンキーから東大合格というこのニュースは若者達に大きな夢を与え、イメージアップにも成功したようです。

東大に入学したばかりの塚本廉は企業と学生のマッチングサービスを起業します。東大ではマッチングサービスの質を高めるための研究・調査を行っていたようです。卒業後は日本のみならず、海外でも多数の会社を起業しました。

国内外で塚本廉が起業した会社は、全部で17社にも上ります。2017年までは海外の大学院に通いながら、全ての会社の経営に当たっていたようです。塚本廉はエンジニアとしてはハード・ソフト・機械学習など幅広い分野に精通しています。また2017年度からは、株式会社A&IConsultingに経営・技術顧問として就任しました。

このように経歴詐称を行っていた塚本廉ですが、2019年4月19日にTwitter上で全てが嘘だと告白しました。塚本廉の告白によって明らかになった真実や新情報を紹介します。

まず明らかになったのは学歴詐称です。その中で塚本廉は自分が東大卒ではなく、中卒だと告白しています。更にニートであり、ただの一度も起業経験がないとも語っていました。講演会では「意識高い系のカリスマ」「成功者なのに気さく」「向上心に刺激を与える」など、一部のコミュニティでは非常に高い人気や影響力を持っていたようです。

塚本廉が17社起業した事も嘘であり、イスタンブール大学院所属という経歴も詐称によるものだと判明しました。イスタンブール大学院はトルコの最重要教育機関の1つであり、塚本廉がこの名前を使ったのは経歴に箔が付くと踏んだからでしょう。

世界的にも有名なイスタンブール大学院は毎年多くの入学者を迎えており、旅行客が最も訪れる事の多い歴史地区で学べるメリットがあります。アヤソフィアやブルーモスクなどの建造物にもたった10分で行ける交通手段の多さも魅力的です。

塚本廉の学歴詐称疑惑は、本人がカミングアウトする以前からありました。ある人物による質問がキッカケとなり、後がないと悟った塚本廉は自分の学歴詐称を告白するまでに至ったのです。この質問者や塚本廉の学歴に関する証言をいくつか紹介します。

最初に塚本廉の学歴詐称疑惑が明るみに出たのは、「実業家」というTwitterアカウント名を持つ投稿者からの質問です。「実業家」は2019年4月16日、「塚本廉を東大の学生として見かけた事がない」と発信しました。そのまま彼は同日中に経歴詐称疑惑を投げかけ、被害を受けた人々への注意喚起を発信しました。

この「実業家」は東大中退者であり、以前から自身の顔の広さを発信していた事で塚本廉の経歴に疑問を感じ始めます。不信感を持っても事実と異なる発信はできないという自分なりの良心から、塚本廉に会って真偽を確かめようと至ったのです。

「事業者」とのやり取りで「これ以上嘘はつけない」と観念した塚本廉は、遂に自分が学歴・経歴詐称を行っていたと自白する事を決意しました。「事業者」とのやり取りがなければ、より多くの人が塚本廉の嘘を鵜呑みにしていたかもしれません。

「実業家」のツイートが発信される以前から、塚本廉の経歴が「怪しい」と噂になっていました。有名大学や有名企業に関係した経歴でありながら、それらに在籍していた有名人との面識が一切ないのは不自然だと言えるでしょう。当時は「実業家」のように深く追求する人がいなかったため、塚本廉は甘い汁を吸い続ける事ができたようです。

しかし以前から塚本廉を知る人物の中には、彼に不信感を抱いている人もいました。かつて塚本廉と仕事を共にした人のツイートでは、彼のやり方を「盗人」に例える内容があります。この事から塚本廉はセミナーやビジネスにおいて、不正な手段で多くの報酬を得ていたと言えるでしょう。

塚本廉の経歴詐称については本人が嘘だとカミングアウトしてから、学歴に関する証言が数多く寄せられました。2019年4月18日の「実業家」のツイート以降、「元カノの大学の同級生」「学歴コンプレックスが強く胡散臭い人がいる」「中卒と言ってるけど文京学院大学生じゃないのか？」といった情報が多数発信されました。

学歴に関する証言の中で、塚本廉が文京学院大学の出身だという情報が出てきました。こうして塚本廉の正しい学歴が明らかになりましたが、彼は二度も嘘をついていた事になります。なぜこのような事をしたのか探っていきます。

塚本廉は文京学院大学の卒業生ですが、わざわざ東大卒だと嘘をついたのは偏差値が関係しているようです。東大の偏差値は70~80代、文京学院大学は30後半と言われています。文京学院大学の偏差値はボーダーフリーと言われており、名前を書けばほぼ間違いなく合格するような大学です。これにより競争が起こらず、合否の基準である偏差値を出せません。

中卒ニートであると告白した時は「事業者」に追い詰められた直後であり、翌日に謝罪文も掲載したのでまだ賞賛されていました。しかし、文京学院大学出身という嘘の重ね塗りによって、塚本廉の人間性を疑う声が一層強まってきました。

塚本廉の経歴詐称で文京学院大学に対するマイナスイメージが広まってしまったので、文京学院大学の生徒が可哀想だと憐れむ声もあります。あまり学力の高くない大学ですが、中卒より大学で4年間勉学に励む方が立派だと言えるでしょう。

塚本廉は東大出身や17社起業といった嘘のプロフィールを発信し、それを利用して多額の年収を手に入れていました。彼が学歴詐称でどのように稼いでいたのか、その方法や経歴を詳しく解説します。

塚本廉は2017年度から、株式会社A&IConsultingに経営・技術顧問として所属しています。顧問への報酬は仕事や役割によって異なりますが、非常勤だと350万、常勤以上であれば800万円以上であると考えられています。常勤・非常勤のどちらかであったかはハッキリ語られていないものの、かなりの年収を稼いでいたのは間違いないでしょう。

2011年から塚本廉は噓の経歴を利用し、講演活動なども行っていました。株式会社A&IConsultingの経営・技術顧問に就任する以前、塚本廉の収入として認知されていたのはセミナーの講演料です。参加費が1人10万円もするセミナーを月数回開いていたようです。

有名人や売れっ子クラスであれば、半日拘束で出演料は200万円以上に達すると言われています。当時の塚本廉は東大出身などの経歴から有名人扱いだったので、月数回の講演でもかなりの金額に達するでしょう。

塚本廉が2011年から学歴詐称によって稼いできたお金を換算すると、総額1億円以上もの可能性もあります。現在は塚本廉のビジネス全てが明らかになっていないので断定はできませんが、どちらにしろかなりの金額になるのは確実です。

他にも「情報教材ビジネス」に手を出すと語っていましたが、これだけ大掛かりな詐称の割にその傾向が見られません。塚本廉は詐欺行為をしたかったのではなく、虚栄心を満たしたいがために今まで詐称を行い、それらを隠すためにセミナーを繰り返していたとも言われています。

塚本廉が行った経歴詐称は立派な犯罪行為です。詐称した経歴を元にした講演などで金銭を得ていた場合には、詐欺罪として10年以下の懲役が課せられる可能性があります。刑事罰のみならず、民事裁判で損害賠償請求の可能性もあるようです。現在塚本廉は連絡が付かなくなっている状態なので、今後は罪が重くなるかもしれません。

塚本廉は自分の学歴や経歴を詐称するために、他にも問題行為を起こしていたようです。この問題行為がどのような内容なのかを詳しく紹介します。

2019年4月23日、あるニュース番組で塚本廉の経歴詐称が報道されました。また自分が東大の学生だと証明するべく東大の卒業式に侵入していた事も明かされます。塚本廉は文京学院大学が東大のすぐ向かいにある事を利用し、東大に侵入してはそこで撮影した写真を投稿していたそうです。

そもそも東大生として振る舞うようになったのは、Twitterで東大生と交流したのがキッカケです。その後は東大に通うまでの定期券や社員からのプレゼントの写真を投稿し、さも自分のもののようにアピールしていました。

また元ヤンキーとは言っているものの、実際には友達とその場のノリで女子校に侵入しただけのようです。今回のように警察沙汰は起こしていたとしても、リーダーを務めた程のカリスマ性がある人物とは言えないでしょう。

塚本廉の経歴詐称問題は、これまで彼と接点のあった事業家達にも影響を与えています。それぞれホームページ上の謝罪や、予定されていた講習会の中止などを発表しました。未だに信じている者、強く糾弾する者といったように、カミングアウト後の塚本廉に対する評価は賛否両論です。

ただし今回の問題から、不確かな情報がはびこるネット社会を問題視する声が挙がっています。多くの情報を得られる一方、正しい情報と同様に嘘や間違った情報も萬栄しています。その被害は情報を鵜呑みにしてしまう人にも責任があるので、一概に塚本廉だけのせいとは言い切れません。

今回の経歴詐称で大きな影響を受けたのは、主に「意識高い系」と呼ばれる人々です。大きな目標を掲げて努力する若者にとって、塚本廉のような存在はカリスマとされています。ここでは塚本廉に憧れる若者への影響について説明します。

塚本廉の語る「東大出身」「17社起業」といった魅力的な経歴は、夢や希望に溢れる若者達を魅了するには格好のエサです。現在は塚本廉の行った悪事はあらゆるところで取り上げられますが、しばらく経てば誰も興味がなくなり情報自体が見られなくなります。

影響を受けた若者が詐称された経歴のみを崇拝し、今後社会を混乱させる行動に出るかが問題です。この問題は批判して終わらせるだけではなく、教訓として学びながら今後の人生に役立てていく必要があります。

塚本廉の学歴詐称の真相、それが広まった経緯などについて紹介してきました。塚本廉の学歴詐称は今後も暴露されていきますが、その美化された経歴に陶酔する人々も続出するでしょう。ネットに書かれた情報を鵜吞みにしたせいで騙されたとしてもうやむやにせず、教訓として自分なりの答えを見出せるようにして下さい。